【感想・ネタバレ】先生、大事なものが盗まれましたのレビュー

あらすじ

愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した!灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校の幼馴染みとともに捜査に乗り出す。だが盗まれたものは見つからず、事件の背後に暗躍する教師の影が。「誰が?」ではなく「どうやって?」でもなく「何が」盗まれたか?を描く、傑作本格ミステリ誕生!

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ネタバレ

灯台守と探偵と怪盗のそれぞれの高校や、怪盗が盗めるものが物だけではないという設定が面白い。
what done it 。ヨサリ先生が素敵だ。
続編が楽しみ。

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2017年04月09日

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物ではないものを盗む怪盗や、島の中の独特の3つの高校など設定が面白い。ラストの話は誰が誰やらついていけなかったけど、先生の秘密がますます気になる終わり方でシリーズ化に期待。楽しく読めた!

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2021年05月08日

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なかなか珍しい何が盗まれたのかを推理するお話。 
探偵と怪盗と灯台守が棲息する小さな島の出来事。 
面白かった。

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2016年05月24日

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この著者は「私達が星座を盗んだ理由」以来ですが、今回は高校生、探偵、ファンタジー、そして盗賊要素を絡めたミステリー。
3つの短編は同じ島で起こる連続したストーリーになっていて、ややテクニカルなストーリー性とドラマ性が相まった盗みに焦点を当てた作品。最後まだ完全に解決していないので、もちろん続編あるよね?
他の北山作品も読んでみたくなった。

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2016年05月08日

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ハウやホワイではなく、何が盗まれたのかを問われるミステリー。舞台となる島の設定もかなり特殊ですし、盗まれるものも物理的なものではなかったりなので、やや思考実験的なミステリーと言えます。

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2016年04月29日

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北山さんの待望の新作は何が(What)を追求する新しい試み。
独特の世界観と大掛かりなトリックを堪能しました。
シリーズのこれからの展開に期待大です。

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2016年04月26日

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ネタバレ

踊るジョーカー以降あまり読んでなかったのですが、書店でサイン本みつけてしまい購入。
新本格感にラノベ調のような、奇妙な設定が作者ぽく面白かったです。

短かったので…続きも読みたい。

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2016年04月23日

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愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。
その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した。灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校に通う幼馴染と共に調査に乗り出す。
「誰が」「どうやって」ではなく、「何が盗まれたのか」を描くミステリ。


「who(誰が)」でも「how(どうやって)」でもなく、「what(盗まれたものは何か)」を探るミステリです。
盗まれるのはどの事件でも、概念や構造など現実では盗むのが不可能なものばかり。
小さな島にある灯台守、探偵、怪盗の3つの高校といい、ユニークで独特な世界が魅力的です。
でもどちらかと言えば、ミステリとして読むよりもキャラ文芸的ファンタジーと思って読んだ方が内容とのギャップは少ないかもしれません(この世界の怪盗何でもありなので)。

最後に「続く」と書いてあるけれど、続編は出ていない……のかな?
先生の過去や主人公との関係も気になるので、続きが出たら読みたいです。

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2024年10月03日

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伝説の怪盗を中心とした話。想像していたよりだいぶファンタジー?というか想像力を鍛えられる感じの話が中心だったけど(特に探偵の盗みを前提としたところとか)それを踏まえての謎の解明の仕方が良かった。あと何といってもキャラたちがいい!続くと書いてあったしこれは是非とも続きを読みたい。作者の別作品である「つめたい転校生」の青春さとか話の展開がいける人にはこの作品もオススメできる。

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2019年10月05日

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どんなものでも盗む事が出来ると言われている凪島の伝説の怪盗フェレス。犯行後に残される署名入りカードが見つかったのに盗まれた物が判らない。何が盗まれたのか?本当にフェレスの仕業なのか?の謎に怪盗高校、探偵高校に進学した幼馴染み達と一緒に雪子が挑戦する、というか巻き込まれる短編3本。何でも盗める、という設定に馴染めていない最初の話は置いていかれた感があるけど慣れてきた二・三番目は成程納得。特殊設定な凪島での日常や謎解き役の雪子の怪しい担任、ヨサリ先生とか良い雰囲気なので続編出ないかな。

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2019年07月23日

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ネタバレ

「What?」が主題という点が珍しい。ある種、SF的な設定にはぎりぎりついていけたかな。島、短髪のヒロインと二人の男の子、高校生というあたり「STAR DRIVER」を連想した。ヨサリ先生も含めてキャラ設定はいい感じだし、怪盗フェレスにまつわる話も気になるので、次巻が出るなら読んでみたい。

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2018年10月28日

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ネタバレ

〇 概要
 架空の島「凪島」を舞台として,「愛」や「勇気」など,形のないものまで盗む伝説の怪盗,怪盗フェレス。その解答をめぐる3つの短編からなる短編集。「誰が」でも「どうやって」でもなく,「何が盗まれたのか」を描く異色のミステリ

〇 総合評価 ★★★☆☆
 架空の世界で,怪盗が何を盗んだかを推理するというオリジナリティのある作品。3つの短編からなり,怪盗フェレスの正体や,フェレスがなぜ記憶を失ったのか,など,明らかに謎を残して終わる。
 3つの短編はいずれも,十分楽しめるデキ。軽いミステリで,寝る前に読んだり,通勤電車で読むには最適だろう。盗まれるものが「次元」だったり,「携帯電話についての認識」だったり,「顔」だったりするので,ミステリというよりSFとして読んだ方がよいかも。この作品に出てくる怪盗というのは,ジョジョの奇妙な冒険のスタンドのような位置付けだと思うといいかも。
 雪子,千歳,獅子丸という幼馴染の3人が出てきて,それぞれ灯台守高校,御盾高校,黒印高校の生徒であるという設定だが,いまいち生かし切れていない。フェレスがなぜ記憶を失ったかなどの謎も残っており,作品全体ではまだ,序盤というイメージ。これからどう続いていくか(そもそも,続いていくのか?)によって,評価は変わりそう。この短編に限れば,それなりに楽しめる佳作なので★3だろう。

〇 サプライズ ★★☆☆☆
 3つの短編のサプライズはそれほどでもない。「第1話 先生,記念に一枚いいですか」で,盗まれたものが「次元」だったり,「第2話 先生,待ち合わせはこちらです」で盗まれたのが「携帯電話についての認識」だったりするのは,意外な真相だが,驚かせようというような書き方がされていないので,そこまで驚けない。

〇 熱中度 ★★☆☆☆
 どの短編も,読みやすい。何が盗まれているのかという点に焦点を当てており,オリジナリティもあるので,そこそこ熱中してよめる。しかし,飽くまでそこそこ。先が気になって読むのをやめられないというほどの作品ではない。さくっと読むタイプの軽い作品なので,熱中度はそれなり。

〇 インパクト ★★★★☆
 何が盗まれたのかを推理する作品ということでインパクトはある。盗まれたものが「次元」だったり,「携帯電話についての認識」だったり,「顔」だったり。なんとなく,ジョジョの奇妙な冒険を思い出させる。インパクトは十分

〇 読後感 ★★★★☆
 雪子が夜去にほのかな恋心を抱いている雰囲気で終わる。読後感はほっこりしていて,悪くない。

〇 キャラクター ★★★☆☆
 雪子,千歳,夜去,間など,それなりにキャラクターは立っている。獅子丸はそれほどでもないが…。まぁ,飽くまでそれなり。漫画のキャラクターのような感じ。人間が書けているという訳ではない。

〇 希少価値 ★★☆☆☆
 シリーズとして続いていけば,手に入りにくくはないと思うが…。講談社タイガというマイナーな文庫。将来的に手に入りにくくなる可能性はあるかも

〇 メモ
〇 部隊
 凪島という架空の島が舞台。灯台守高校,御盾高校,黒印高校の3つの高校がある。
〇 灯台守高校
 島の灯台の灯を守ることを信念としている高校
〇 御盾高校
 通称「探偵高校」。卒業生の多くが警察や官僚になるエリート高校。私立探偵や諜報員になるものもいる。
〇 黒印高校
 黒印を持つ子供に「盗む」技術を教えていると言われている高校
〇 登場人物
〇 神灯雪子
 ヒロイン。灯台守高校の生徒
〇 夜去廻(よさりめぐる)
 灯台守高校教師。過去,怪盗フェレスだったが,その頃の記憶がない。
〇 千歳圭
 雪子の幼馴染。御盾高校の生徒
〇 小舟獅子丸
 雪子の幼馴染。黒印高校の生徒
〇 第1話 先生,記念に1枚いいですか
 雪子,千歳,獅子丸の3人
「未解決事件を解決する」という千歳の高校の宿題に取り掛かる。「クイーンズ」というアートギャラリー,廃工場,そしてアパートで,怪盗フェレスが何かを盗んだという。それらの場所では,ここ数年の間に変死体が発見されていた。果たして,フェレスは何を盗んだのか。
 これらの犯行はフェレスの犯行ではなく,偽物の犯行だった。犯人は黒印高校「間木実」。彼女は,飛び降り自殺をした友人がいて,同じような悲劇が起きないように,高さのある建物から「次元」を盗んでいた。
〇 第2話 先生,待ち合わせはこちらです。
 雪子は,自分が持つ灯台の灯の様子から,何かを盗まれ
ていると感じる。「ナスダ珈琲」という喫茶店で,千歳と相談をすると,ナスダ珈琲にフェレスが現れたという。今回の作品では,精神的対象が盗まれていた。犯人はナスダ珈琲のバリスタ「ニール」。ニールは,人々から携帯電話の記憶を盗んでいた。
〇 第3話 先生,なくしたものは何ですか
 森の奥にある,フェレスの隠れ家という家に雪子と獅子丸が訪れる。その何日か前,ナサという喫茶店で,水戸仁美という記者から,この家で過去にあった殺人事件の話を聞いていた。水戸が言うには,かつて,フェレスの隠れ家で殺人事件が起き,顔を盗む怪盗が犯人で警察に捕まったという。 
 雪子と獅子丸が訪れたとき,謎の男がいたが,その男こそが顔を盗む怪盗だった。顔を盗む怪盗は,見事に水戸をだまし,逃げ延びて,フェレスの隠れ家を守っていた。雪子と獅子丸を殺害しようとしたところに,間木実と本物のフェレス=夜去廻が現れる。フェレスは館を盗んでしまう。この話で,夜去がフェレスの頃の記憶をなくしていることを知る。館を守っていた顔を盗む怪盗も,過去の記憶を失っていた。顔を盗む怪盗は,自分を含む,6人の男女が映っている写真を持っていた。そのうちの1人が夜去=フェレスだった。顔を盗む怪盗は,フェレス達を殺害しようとして,崖から落ちて死ぬ。
 残る4人は何者か。記憶を盗む怪盗とは?謎を残しつつ,この作品は終わる。

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2017年06月18日

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ファンタジの上にミステリが存在する二重構造。こりゃ推理は無理だと途中で断念。ストーリは面白かった。
あらすじ(背表紙より)
愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。その怪盗が、凪島のアートギャラリーに犯行後カードを残した!灯台守高校に入学した雪子は、探偵高校と怪盗高校の幼馴染みとともに調査に乗り出す。だが盗まれたものは見つからず、事件の背後に暗躍する教師の影が。「誰が?」ではなく「どうやって?」でもなく「何が盗まれたのか?」を描く、傑作本格ミステリ誕生!

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2017年03月29日

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【収録作品】先生、記念に一枚いいですか/先生、待ち合わせはこちらです/先生、なくしたものはなんですか 
 伝説の大怪盗の謎につながる最終話がいい。

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2017年02月24日

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北山先生お得意の、特殊設定世界のミステリ。フーダニッド、ハウダニッドなどではなく、「何が盗まれたのか」が主軸の設定は面白い。
今回は、世界観やキャラ設定の披露といった感じで終わってしまっているので、次作でどう膨らませてくれるのか楽しみ。

個人的に、この先生の描く作品の、ちょっとディストピアっぽい空気感が好きなので、今回の閉塞感ただよう島も良い感じですね。

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2016年09月09日

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フーダニットでもハウダニットでもない。盗まれたものを探すミステリ。不思議な設定がただのミステリとは違うなと感じさせる。でもミステリ。
2016/5/16

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2016年05月16日

Posted by ブクログ

なぞなぞを物語にするにはかなり強引な設定が必要になるようだ。そんなに無理しなくてもいいじゃないか。物語世界の設定が現実世界から乖離すればするほど謎への興味が薄れていく。だって何でも有りじゃん。

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2016年05月05日

Posted by ブクログ

誰が、どうやって、ではなく、なにを。

始めは設定に入り込みにくかったものの、最後まで読むとそれが自然に感じられてキャラもとても可愛らしくなってくる。

先生のなくしたものはなんだったのか、はとても気になるけれど、続きを買うかは悩むところ…。

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2016年04月28日

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