北山猛邦のレビュー一覧
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北山氏の著作では2冊目、短編集。彼の創造した探偵「音野順の事件簿シリーズ」としてシリーズ化されている。
氏の作風として物理トリックにこだわるところは短編も同じであり、その都度ニヤリとしてしまう。それより今作の大きな特徴は作品の構成そのものにあると思う。
ひきこもりの名探偵音野順が探偵で、ワトソン役は友人であり彼の手がけた事件を小説にしている作家白瀬である。探偵とワトソン役のキャラ造詣には一工夫あり、過去の類型を見ないよう努力はしているのだろう。まぁ、ラノベ的であり、二人のやりとり、さらに岩飛警部などもからみ、ユーモアの点でも楽しめる。
しかしながら探偵の様式美に徹底的にこだわった作風であ -
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純然たる本格ミステリーというものではなく、
本格ミステリーとなにかの融合、
例えばホラーであり、SFであり、
歴史小説であったりする作りの作品がいくつかある。
この作品を読んだとき、どう表現すべきか
自分でも整理しきれなかったけど、
『瑠璃城』殺人事件の冒頭を読んでようやくわかった。
北山猛邦作品の特徴は(2作読んだ限りの判断だけど)、
本格ミステリーと厨二病との融合なんだなと。
世界の終わり、なんとか委員会、特殊組織、
遺伝子操作で誕生した、人類を超えた存在である超人
殺意を向けてなお自分に愛情を向けてくれる幼馴染み。
全て厨二病という症状で説明できるキーワードだった。
そういう意味 -
Posted by ブクログ
ネタバレー書物が禁じられた世界ー
書物は、人々に悪い知識を吹き込み
道を外れさせるものとして厳しく管理・焚書されてしまう
相次ぐ戦争・天災でもって安寧の住処を追われた人々は
今や検閲の入ったラジオやテレビからもたらされる情報だけを頼りに
先の見えない生活を送るのだった
事故で両親を失った少年クリスは故郷の英国を離れ
単身とある島国へたどりついた
そこは、父から教えられた物語
『ミステリ』が最後に眠る場所
*
情報統制モノ
書物が禁止され、検閲の行きとどいた情報のみが人々に伝えられる世界
海面上昇というので、近未来の話かと思いきや
大戦が終わったあたり?の年代のよう
私たちの世界がたどっ -
Posted by ブクログ
5話連作になってます。
なかなか面白い探偵像が出来上がってますね。
音野は性格的には充分ひきこもりです。
事件現場に行く時は必ずお弁当を自作して持っていくという、
周囲の人の言動や行動にびくつく臆病っぷりにもかかわらず、
マイペースというか空気を読んでないというか。
そんな音野を毎度小突き回す岩飛警部の存在も楽しい。
白瀬はこの作品の中でワトソン役にあたり、
小説家として音野をモデルにして書いているという設定です。
でも学生時代からの友人にしても音野に入れ込みすぎな気がします。
そのあたりが音野の人格形成と共にもう少し分かると、
人物像にもっと厚みがでて心に残る気がします。
さらっと読めて楽し