三砂ちづるのレビュー一覧
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子育ての言葉にしにくい複雑さが二人の往復書簡から伝わってきました。その中でも、子どもを愛するのでは足りず、子どもを傷つけないことを優先すること、子どもに敬意を払うこと、イノセンスがある=人に自分を委ねられるだけの信頼感が育っていることであり、そのために子どもを見守ることが子育ての大事な部分である、な...続きを読むPosted by ブクログ
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内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけている...続きを読むPosted by ブクログ -
ひとつの動物である人間、その身体の神秘に対する畏敬の念や慈しむ気持ちが詰まっているように感じた。
「表現が難しいが」といいつつ、なかなか公言しにくい内容にもバッサリかつあっさり言及されているところが小気味良い。また、日本の常識から考えるとかなり枠から外れた斬新な提言もあり、新鮮だった。
子どもへの愛...続きを読むPosted by ブクログ -
高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。Posted by ブクログ
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色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限...続きを読むPosted by ブクログ
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女性の社会進出が進み、男性も女性も活躍せよと言われる昨今。
けれども、男性と女性は生物学的に異なるのだ。
女性は本来、子供を産むことに適した身体を持っている。
それをもっと活かしても良いのではないかと思えた1冊。
・昔は女性自身が女性の身体に対する知恵があり伝承されてきた
・月経こそ毎月生まれ変わ...続きを読むPosted by ブクログ -
生徒に主体性を持ってもらったり、対話的な授業作りを目指している人にはぜひ読んで欲しいですし、様々な人と読んだ感想を語り合いたいと思いました。
教師だけでなく、様々な専門家は、意識的・無意識的に、自分よりも「無能な人々」や「劣った人々」をイメージして、教え込んだり、抑圧したり、教化しようとしてしま...続きを読むPosted by ブクログ -
愛する夫をきちんと我が家で看取ったプロセスを爽やかなタッチで論理的に綴った素晴らしい本でした(感謝)。
第1話 家での看取り
第2話 最後の半日
第3話 晴天の霹靂?
第4話 いちばん怖かったこと
第3話 お金の問題
第4話 痛み
第4話 延命治療
第5話 家族の場所
あとがき
あとがきの最期の文...続きを読むPosted by ブクログ -
さすが三砂先生、非常に面白かった。自分が2012年に第一子を産んでから世の風潮が子供ではなく「母」主体となりがちで気になっていた。端的に言うと、母になったら制限される事が多いのは当たり前で、子と共に母は変わるのは当然である、ということ。自分もフルタイムで働いており、間違った認識のまま進むところだった...続きを読むPosted by ブクログ
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内田先生と「オニババ化する女たち」の著書で何年か前に物議を巻き起こした⁉︎三砂ちづる先生の対談集です。
内田先生は日本古来の武道の心得と主夫体験から、三砂先生はお産の体験の重要性を説く立場からお二人とも、身体を通して得られる知性、知恵を語ってくれます。これまでのお二人の意図する考えが随所に出てきます...続きを読むPosted by ブクログ -
はぁ、内田樹はよいですね。
身体感覚に興味があり、読みました。
「オニババ化する女たち」三砂さんと内田樹さんの対談。女性の性・出産を軸に、身体感覚と個人の生き方、社会、組織のあり方についての対談。
目からウロコ。
▼コミュニケーションと身体感覚について。
余白、ノイズ、それを感じる、受け止める、待...続きを読むPosted by ブクログ -
内容自体は、多分☆3くらいなもんでしょう。
ただ、我が家にはきついわ。
嫁はんの枕元に、サンタさんが置いてくれていったら良いね。
20年前に。Posted by ブクログ -
月経や妊娠出産について。
・昔の人は経血をある程度コントロールできた。
・病院で出産すると会陰切開は必須のように思われているが、お産婆さんに取り上げてもらうとそうでもない。
・自然出産だと感じる“宇宙と一体になったような体験”。
後半トンデモスピっぽくもなるが、前半から読んでいると論旨に納得もで...続きを読むPosted by ブクログ -
最近数人にこの本の内容について聞かれたり紹介する機会があったので再読。奥付を見ると2004年の本であるが、未だに女性たちは身体性を取り戻していない。布ナプキンが流行るなど、身体に向き合い始めた女性たちも微増しているといったところか。
内容としては、
・現代の女性が自分の身体や性に向き合っていない
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女性の身体性、深く考えたことなかった。出産のことも、生理のことも、性生活のことも、全部自分の知らなすぎる世界が詰まってて、女性で生まれてよかったと、自分を大事にしようと、思った。そして、日本の少子化少子化と言いながらも子供を生みにくい環境にしている社会、固執した考えの蔓延による日本の弱体なところを垣...続きを読むPosted by ブクログ
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時々、著者の偏った意見も出てくるけど、概ね若いうちの出産についてしっかり書かれているので、若い人たちに読んでほしい。あんまりよくないとされている若者の出産についてのビジョンもしっかり書かれている。Posted by ブクログ
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そんなふうにして、さかのぼってみるとすると、十代前には千二十四人の人がいる、ということになる。十代前って、だいたい千七00年ころでしょうかねえ。ちょっとややこしいけど、その人たちを全部足してみます。そうすると、自分の親から、十代前の千二十四人まで、二千四十六人の人たちが関わっているんですよ。二千四十...続きを読むPosted by ブクログ