【感想・ネタバレ】オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年07月31日

ひとつの動物である人間、その身体の神秘に対する畏敬の念や慈しむ気持ちが詰まっているように感じた。
「表現が難しいが」といいつつ、なかなか公言しにくい内容にもバッサリかつあっさり言及されているところが小気味良い。また、日本の常識から考えるとかなり枠から外れた斬新な提言もあり、新鮮だった。
子どもへの愛...続きを読む情表現と自分の身体を愛おしむことを心がけたい。夫婦のありかたも見直したい。
心豊かに生きるってこういう事なのかなぁ、とか考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2019年09月15日

女性の社会進出が進み、男性も女性も活躍せよと言われる昨今。
けれども、男性と女性は生物学的に異なるのだ。
女性は本来、子供を産むことに適した身体を持っている。
それをもっと活かしても良いのではないかと思えた1冊。

・昔は女性自身が女性の身体に対する知恵があり伝承されてきた
・月経こそ毎月生まれ変わ...続きを読むれる体験で、月経量をコントロールすることができた
・出産は原身体経験の砦で、自分が自然の一部と気づく経験だった

特に出産に関する捉え方が面白かった。
女性が自分のからだに向きあって赤ちゃんを産んで自分のからだにちゃんと向き合ってというお産をした人は
「宇宙との一体感を感じた」「自分の境界線がないようだった」という声が聞かれるそうだ。

それは原身体経験と呼び、自分は1人ではなくて誰かとつながっている、自然、宇宙とも繋がっていて繋がっているところから力が出てくる経験。

おそらく、日本の武道はその原身体経験を極める1つであったのではないかと。
宮本武蔵も「宇宙と続いている身体の中心を感じて、自分の身体を動かすことを感じていた」様子が伺えるらしい。


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Posted by ブクログ 2013年10月25日

月経や妊娠出産について。

・昔の人は経血をある程度コントロールできた。
・病院で出産すると会陰切開は必須のように思われているが、お産婆さんに取り上げてもらうとそうでもない。
・自然出産だと感じる“宇宙と一体になったような体験”。

後半トンデモスピっぽくもなるが、前半から読んでいると論旨に納得もで...続きを読むきるし、私にとっては示唆にとんでいました。

経血コントロールはやってみたらけっこうできた。ケツの穴締める要領でしょ。

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Posted by ブクログ 2013年10月04日

最近数人にこの本の内容について聞かれたり紹介する機会があったので再読。奥付を見ると2004年の本であるが、未だに女性たちは身体性を取り戻していない。布ナプキンが流行るなど、身体に向き合い始めた女性たちも微増しているといったところか。
内容としては、

・現代の女性が自分の身体や性に向き合っていない
...続きを読む・親世代も女としての生き方を強要しなくなっている
・自身の女性性ときちんと向き合い、うまく女性としての力を使わないと「オニババ」になってしまう
・力の使い方としてはやはりセックスや出産がオススメ
・「負け犬」と自称するのは仕事に恵まれ恋人を見つけられるような、結局は勝ちの人で、そうでない大半の女性が心配
・一世代上の女性たちは生理用品がなくても経血をコントロールできた

などなど。

某女優さんが、更年期になった時「女性ホルモンが少なくなっているからなわけだから」と、AVを観まくって乗り切ったという話があったが、やはりきちんと自分の身体や性欲、パートナーと向き合わないと不定愁訴などが起きるのだなあと納得した。

日本の神社は女性性の象徴という説があるらしい、鳥居が入り口、参道が産道、お宮は子宮、鳥居をくぐって入ってくる神輿が精子。深い性の象徴を建造物として祀っていた国民性はどこに行ったのか。
夜這いなどの文化もなくなり、日本人は性に対して非常にクローズになった。その反面、風俗や袋とじの中途半端な欲望は垂れ流しで、まったく憤慨ものである。

「卵子には個性があり、子宮口には心がある」という下りには非常に得心が行くところがあった。
具体性と抽象性がバランスよくちりばめられており、身体というものはすごいものだと改めて思った。この本を読んで、感じ入るところや思い当たるところがあればそれでよいと思うし、これからでも自分の身体に向き合っていけばいいのではないだろうか。

この本を読んでキーキー言う人は、自分を否定されたような気がするのだろうか。向き合う勇気がないだけではないだろう? それこそオニババ化の始まりではないだろうか、と思ってしまうのだが・・・

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Posted by ブクログ 2013年02月02日

女性の身体性、深く考えたことなかった。出産のことも、生理のことも、性生活のことも、全部自分の知らなすぎる世界が詰まってて、女性で生まれてよかったと、自分を大事にしようと、思った。そして、日本の少子化少子化と言いながらも子供を生みにくい環境にしている社会、固執した考えの蔓延による日本の弱体なところを垣...続きを読む間見た。これからの日本のために、女性は女性らしく強くいるべきと思った。

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

時々、著者の偏った意見も出てくるけど、概ね若いうちの出産についてしっかり書かれているので、若い人たちに読んでほしい。あんまりよくないとされている若者の出産についてのビジョンもしっかり書かれている。

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Posted by ブクログ 2012年03月19日

病気というのは、人間に「ここに注意が足りないですよ」と気づかせるきっかけを促しているわけです。でもそれに気づかずに、薬で抑えると、また結局同じことになってしまう。





人生の持ち時間というのはそんなに長くないので、自分の女としての時間を、お金だなんだ、ということに惑わされていて、いいのです...続きを読むか、と問いかけたいのです。





女性が今、仕事仕事仕事と言って結婚しないのに、醒めた目で見てみると大した仕事をしているわけではない、というようなことも、けっこうあるのではないかと思うのです。こんな仕事のために、自分のリプロダクティブライフを無駄にしたのか、と気づいても遅い。このご時世、簡単にリストラされたりするんですよ。どうするのよ、と思ってしまいます。





理想ばかり追いかけても、人生は思い通りになりません。人生なんでも思い通りになるのだとしたら「死」や「次の世代への交替」を受け入れられません。特に、結婚とか、子どもを産むとか、誰かと一緒に住むというのは、全部「思い通りにならないこと」を学ぶことなのです。それを学ぶ一番よい機会が結婚とか、子育てでしょう。
そんな大事な経験、自分の子宮を中心にした生活を、お金に換算して過ごしていくことで満足してよいのか、もう一度考えてみた方がよいのではありませんか。





カーリル・ギブラン『預言者』
子どもはあなたの子どもではない。あなたの弓によって、生きた矢として放たれる。弓をひくあなたの手にこそ、喜びあれと






ブラジルでは、急いでる人というのは、自分のことしか考えていない人だ、と思われているところがあります。(略)どんなに急いでいたり、忙しくても、廊下で会えばひととおり話をしたり、笑顔でひと言ふた言交わしたりします。それができないようなことは、とても傍若無人なふるまいときうことで、嫌われます。ブラジルでは、働きすぎだとか、すごく働く、とか、すごく速くする、というのは、自分のことしか考えていないということになるのです。







****♪*

絶対産むのはやだって思ってたけどこれ読んだらなんかいいかもと思えてきた。
18〜20で産んで45には25すぎの子どもいて働けるとか理想だよなー。そんなことできたらみんなするよね!最近まわりでけっこう今すぐ子どもほしいってひといるし。でもしばらくはやっぱむりだろうなぁ
セックスオープンなくにってwとか高校の時は思ってたけど、
これ読んでむしろ日本がおかしいんじゃないかとか思えてきた
文化の輸入を間違えた結果なのかなぁ

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Posted by ブクログ 2011年11月16日

一見して"オニババ"の民俗学かと思いきや、サブタイトルにある通りに、疫学的な観点から女性が自らの身体性を取り戻すことで豊かな社会を作っていこうという内容。基本的に女性の読者を想定しているせいか、生理や出産の記述ではどことなく居心地の悪さを感じましたが、それでも言わんとすることは理...続きを読む解できました。ただ、論理展開にメリハリが少ないので、最後まで読むのに飽きてしまうかもしれませんが、結論だけを先取りしたり、短絡的な説明だけを取り出すと、「女は早く結婚すべきだ」とか「子供を産むことこそ女の価値」とかすごく反動的な印象を受けるかもしれませんね。

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Posted by ブクログ 2020年01月26日

ときどき、ウッとなったけど、おおむね、おもしろい。
何より、自分を信じる、と決めたひとは、強い。

歳をとって、不自由が増えたり、ままならないことを経験して、それで、優しくなったり、豊かになったりするのは、すてきだなぁと思う。
よい歳のとりかたをしたいと思っていたけど、それは、あたりまえだけど、突然...続きを読む変異じゃなくて、いまここにいる自分が、いま、考え、からだに向き合うこと、ここからつながっているのかなと。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月10日

面白い視点。ニンゲンという動物で考えると、適齢期にセックスをして、子どもを持つということがいいということは分かるが、現代社会においては様々な弊害がある。そこの議論が少し浅いかな。結局はお金と地位と会社(職業)に恵まれた人しか実現が難しそう。経済的格差に加えて、女性性の格差社会も訪れようとしている…と...続きを読む感じた。

卵子に個性がある、というのは少し笑ってしまった(笑)

女性というのは自分の体を使ってセックスしたり出産したりということをしていないと自分の中の女性としてのエネルギーの行き場がなくなる。だから鬼婆になる。
体の具合が悪くなってしまったり、大変イライラしてしまって人を全く受け入れられない人間になってしまったり、女としての性(セックス、出産、オーガニズムの経験)を抑圧していると、ものすごく嫉妬ぶかくなったり、自分ができないことをしている人を見るととても許せなくなったり。自分の体を使って性経験や出産経験を通じて穏やかになっていく女性とは正反対の方向に行ってしまう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年12月19日

よんでいるときの感情は
面白い、半分
辛い悲しい寂しい、半分
だった

読み終わってほっとしている

もっと、からだに向き合ったほうが女性は
幸せになれる、ということは、下の世代に
ぜひ伝えたい

自分のからだをいい状態にする、は
死ぬまでだいじにしていきたいな

いい状態を私は知っているから
とき...続きを読むどきそうなってない状態もよくわかるから

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Posted by ブクログ 2016年06月10日

おもしろいです。今流行りのコウノドリと真っ向から対立する主張!コウノドリ好きな人読んでる人はこれも読むべき。どちらかに偏るべきでない。両方の見方を知った方がいい。と私は思うので。

タイトルが激しいけれど、言いたいことはわかる。主張も納得できるけれど、大学の先生なのに根拠が曖昧だったり無茶苦茶!笑
...続きを読むほぼ私の考えでは!って感じです。

多分まとめると、

子供を産むってことはとても素晴らしいこと。
今は産まない選択の女性も増えているけれど、実は女性の体や心のために、子供を産むことは必要なこと。
本来必要なことなので怠ると、
少子化などの社会的問題以外に、女性の体や心が悪い方向(更年期障害や、他人に厳しいババァになったり、性欲ババァになったり=オニババ化)へ進む原因になる。
産まない選択をする理由は、身体的な問題以外なら、日本の社会や病院主義が生み出している。
お産は本来誰もが経験すべきもので、自然の営みだから怖いものではない。しかし今の日本ではお産は危険だ、辛い、厳しい、苦しいというイメージが先行してしまっている。
日本政府の少子化対策や女性が活躍する社会の政策は全て的はずれ。女性が男性化する必要はない。女性だけが産むことができ、それは絶対に男性に代われないこと。女性が産みやすい社会の仕組みを男性とは別につくらなければ、女性の活躍もクソもない。


産むリスクだけでなく、産まないリスクにもフォーカスすべき。


というような感じだと思います。
私も実際これを読むまでは、すごい痛いらしいし死ぬかも知れんし、死ななくても五体満足でいられなくなるかも知れないし、お金だって何億もかけて、なぜこの今の幸せを捨てて子供を産まなきゃいけないんだ!と思っていました。わざわざなぜ自分の体を傷つけ、死の危険に晒す必要があるのかと…子供は可愛いけれど、そんなに自分も立派な人間ではないし、子供を育てることは何億もかかる贅沢で、私にはそこまでの贅沢は必要ないなぁ、と。

これを読んで、お産はただただ危険で痛くて怖いもので、子供は何億もかかる贅沢品、ではないことがちょっとだけわかりました。


確かに覚悟のない母親や認識の甘い母親はいると思うのでコウノドリみたいな主張も必要。だけども、それだけ読んでたら、え、私はそんな立派でも子供好きでもないから、私は無理…となってしまうかな、って思います。

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Posted by ブクログ 2016年01月17日

手放しですべて腹落ちというわけではないけれど、出会えてよかったと思う本。

先日の成人式の時、どっかの市長さんが、妊娠適齢期は18-26歳て言っていて、なんてふざけた人だ!と憤慨していたのだけれど、あながち間違っていないかもとこの本を読んで思った。

疫学のロンドン大PhDの筆者が出した結論が、「女...続きを読む性として生きる喜びを知りなさい」というのがさらに面白い。

仕事、キャリア以外に、女としての幸せ
女性は毎月生まれ変わる
というのは新鮮だけどすごく大事な気づき。
バリキャリの同世代にこの本を勧めたい

早速、姉妹に読むように伝えました!

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Posted by ブクログ 2015年06月22日

園ママからの紹介で読んだ本。「中性的であることがよしとされる現代だけど、女性性を大切にしないとオニババになりますよ」というメッセージ。
昔は生理用ナプキンなんてなかったけど丸めた綿を詰めてかつ「月経血をコントロールできた(トイレで用を足すように)」というのを読んで、ハァ?!と驚き周囲のママさんに話し...続きを読むたら、布ナプキン使用の数名から「できるよ」と言われて更にビックリ。
布ナプキン導入とまではいかずとも、きちんと自分の身体を大事にして付き合っていきたいと感じた本だった。

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Posted by ブクログ 2015年05月25日

オニババになってるわらし。。。。
「女」として終わってしまったのかもっておもって
日々の焦燥感がすごい近頃

だけど、女性ってそれだけではないはず。
女性らしさは大事だけど、人としてのありかたも大切にしたい
自分の思考に近い本だけど、近すぎてちょっと危険
男女平等とか、人間の魅力アップ的な本も読もう...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年01月24日

タイトルからどんな内容なのかが読み取れなかった。
知り合いから勧められた1冊。
”布ナプキン”に興味を持ちはじめたから、女性の体についても深く知れるいい機会だった。
月経や妊娠のこと、知らないこともたくさんだったけど、身に起こることだから自分のことだと思って読むと、目からウロコ。
自分の体のこともっ...続きを読むと自分で知ろうと思った。
オニババにはなりたくない!

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Posted by ブクログ 2014年05月02日

大学の先生のおすすめで読んでみた。自分のからだの機能を十分に使うという考え方はいいなと思った。毎月の月経を愛おしんで、軸のある腰の座った女性を目指したい。
性の話なのにぜんぜん抵抗を感じずに読めた。

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Posted by ブクログ 2013年06月21日

面白い!

女性のあり方、生き方を考えさせられます。(ただし独身の頃に読んでたら凹むかも…)

男性と一緒じゃなくていい、女性だからこその幸せを感じながら生きていきたいと思いました。

タイトルも中身もなかなかですが、新たな視点でした。

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Posted by ブクログ 2023年11月18日

この本を書いた時よりさらに時代が進み、作者の望む方向からさらにかけ離れたと思う。

作者の言わんとすることはもっともで、
性について代々受け継がれなければいけないことが
受け継がれずぞんざいにされてきたと思う。

それをテーマに改めて考える機会になったのはよかった
ただ、やはり作家さんが一般人である...続きを読むため
文体が気になってなかなか没頭できなかった

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Posted by ブクログ 2020年10月15日

女性が本来持っている、生まれながらに備わっている能力や生きる力を存分に感じながら生きましょうという本。面白かった。

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Posted by ブクログ 2017年03月10日

医学の進歩や経済中心の社会のなかで、蔑ろにされてきた女性の身体性を再確認する本。
すこし出産体験や子宮に寄りすぎな気もするが、対処療法的な医療や経済的理性に寄り過ぎた、時代にはこれくらい念押ししないと効かないのかも。

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Posted by ブクログ 2015年11月29日

●女性は、自分のからだを使って、セックスしたり出産したりということをしないと、女性としてのエネルギーの行き場がなくなる
●しっかりふれられることなく育つということも、セクシュアリティの面で子どもにさまざまな歪みを産む


ブラジルの18歳の女性が妊娠したときのエピソードが印象的だった。大学生のその女...続きを読む性が妊娠したとき、まず父親に相談し、親戚中で彼女の出産を支援した(出産は賛成で結婚は反対したところもポイント)。誰もなじったり非難したりすることもなく。

「自分だけで問題を解決できない、と言ってきているのだから、大人の僕たちは何とか手を差し伸べて当たり前だ。」

この考え方を日本の大人が持ち合わせるようになり、日本で妊娠に悩む若い女性が多く救われる社会になれば、幸せになる人が増えると思う。

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Posted by ブクログ 2015年09月22日

ーー仕事があれば結婚しなくていいよ

現代は、女性であること、子どもを産むことに
夢や希望が持てない時代

ーー女性のからだの声が忘れさられている

月経は面倒だ
セックスはなくてもいい
出産は痛いから嫌だ

女性のからだが行き場を失ってしまうと
オニババになってしまう
心が満たされず悲鳴をあげる
...続きを読む

本来、月経血はトイレで出せるよう
からだをコントロールできた

出産は原審体験、宇宙とつながる体験を
からだで感じられた

女として生まれたからには
女性のからだときちんと向き合いなさい
つまり、自分を、他者を受け止めなさい
そんな人間になりなさい

と言うことなのかなあと私は解釈しました

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Posted by ブクログ 2014年05月30日

う~ん…批判の多そうな本ですけれども、個人的には結構楽しめましたかね(笑) 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

かなり著者の感性によって書かれていると思われますので、具体的なデータとかは無いのですが…しかし、それが何だと言うのでしょう? 本など少しは独断と偏見が混じっていた方が面白くなるってな...続きを読むもんです。 ←え?? 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

そんな差し障りのないことしか書かれていない本なぞ読みたくない…そんな僕の思いを解消してくれる本でしたね。 ←え?? 社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、肌を触れ合わせる相手のいないメスは「オニババ化」するのかどうかは定かではありませんけれども、高齢独身女性がややヒステリックな感じがするのは否めない…という現実世界での僕の実感を本書は強めてくれたのでした…おしまい。

ヽ(・ω・)/ズコー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月14日

色々意見の分かれる本だと思うけど、私は納得する部分もかなりあった。
田舎者の親や親族から言われるような、「早く結婚しなさい」「子供を産みなさい」という鬱陶しくてしょうがなかった事を多少突飛で、理論破綻したところもあるけど、学者として女性の出産等を世界でフィールドワークする中で、あくまで著者の「思うと...続きを読むころ・事実を元に著者が実感した事」として語っている。

・ナプキン普及前、生理の時は女性はどう生活していたのか?とか
(だって着物だし、パンツないし)
・昔はどんな出産だったんだろう?とか・・・
(だって、病院とかたくさんないし)
今までふと浮かんでは消えてた疑問について書いてあったりして面白かった。

一番印象的なのは、最後の方になると繰り返し出てくるフレーズ。
「からだのほかに向き合うものというのはない」
「からだが無くてもできるようなことは、からだを持っているときにしなくてもいい」
「今、からだを持ってこの時を生きている」
著者が一番いいたいのはここであって、「誰でもいいから結婚したほうがいい」とか、「子供を産んだほうがいい」とかは、からだに向き合うための方法論でしかない。
女性は他の方法でも可能だけれども、女性である事を最大限活かして、パートナーを持ち、出産・子育てをすることで、自然とカラダに向き合えるのだ、と言いたいと私は解釈した。

最近は、自分自身が子供を産み育てる中で、自分や子供の生き物としてのリアルな姿(胸からおっぱいが出る、とか、食べる→排泄するのループとか)を逃げられない現実のものとして目の当たりにしていることもあり、著者の言葉や周囲のオトナたちが言っていた事を改めて納得させられる日々でもあったので、余計この本がすんなり読めた。

自分が大人になってからの10年強を改めて振り返ってみても、自分の体の状態を全然意識せず、意識的に無視できる状態にしていた気がする。
妊娠や出産を意識した時に初めて自分の体の状態が気になるようになった体験を振り返ってみても、もう少し女性としての知恵がオトナから子供へと受け継がれていってもいいのかもしれないなあと思った。

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Posted by ブクログ 2012年09月04日

10年近く前の本。女性として自分の身体をみつめなおす(若い子なら「みつめる」ね)という発想はいいとおもう。
でも、著者の三砂先生の仰る昔ながらの「いいお産」から、周産期の妊婦死亡や乳幼児死亡を減らそうと努力してきた結果の今があるということを忘れてはいけないと思う(そんな数値じゃ計れないと仰っています...続きを読むが、明治時代の母体死亡率は250人に1人だったらしいです)。
文化人類学的な話(生理とか)の話題は面白かったけど、後半は根拠の少ない「思います」論調と決めつけ(「だれとでもやりたい」とか「独身美人看護師」とか「たいした仕事はしていない」とか「援助交際」とか…いいのwwと思いました)が、ちょっと読むのがしんどかったです。文章もいつの間にか口語調だし。
この手の本は、いろんな主張があるみたいなので、いろいろ読んでみるといいかもしれません。どれも話半分のスタンスで。

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Posted by ブクログ 2012年07月01日

オニババとは、若いときに自分の身体に向き合ってこれなかった女性の、行く末のことです。
とっぴおしもないタイトルですが、中身はしっかりしています。

かなり、偏った意見かなと読んでいて思います。
一方でこんな意見や見方があるんだ、と女性の出産については眼からうろこでした。
一読の価値ありだと思います。

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Posted by ブクログ 2012年06月27日

生物学的性差に関して、「女性性を大切に」というメッセージは悪いものじゃないので、なるほどと思うところもあったけど、う~ん(苦笑)みたいなところも多々あったかな。

育った世代によって大きく感想が分かれそうな本。

読んでみると面白いとは思います。

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Posted by ブクログ 2012年05月15日

題名の割には 過激ではなく 女性が自分の身体をよく知りコントロールしていく方法と大切さを書いた本。若い人むけ。

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Posted by ブクログ 2013年01月21日

『身体知』という言葉は前から気になっていて、ちょうど仕事場にあったので読んでみた。単に『日本がオニババ化する』という極論はいただけないが、この本の言わんとすることは『身体知』なんだなと思った。そこは単純におもしろい内容だった。だから昔は良かったとか、今の女性がダメというのではないと思うが、知っておい...続きを読むて損はない話。いろんな事を知った上で、今後の『女性』の動向を見ていくのはおもしろいんだろうな・・・と思った。

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