三砂ちづるのレビュー一覧

  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~

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    最近数人にこの本の内容について聞かれたり紹介する機会があったので再読。奥付を見ると2004年の本であるが、未だに女性たちは身体性を取り戻していない。布ナプキンが流行るなど、身体に向き合い始めた女性たちも微増しているといったところか。
    内容としては、

    ・現代の女性が自分の身体や性に向き合っていない
    ・親世代も女としての生き方を強要しなくなっている
    ・自身の女性性ときちんと向き合い、うまく女性としての力を使わないと「オニババ」になってしまう
    ・力の使い方としてはやはりセックスや出産がオススメ
    ・「負け犬」と自称するのは仕事に恵まれ恋人を見つけられるような、結局は勝ちの人で、そうでない大半の女性が

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    2013年10月04日
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~

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    女性の身体性、深く考えたことなかった。出産のことも、生理のことも、性生活のことも、全部自分の知らなすぎる世界が詰まってて、女性で生まれてよかったと、自分を大事にしようと、思った。そして、日本の少子化少子化と言いながらも子供を生みにくい環境にしている社会、固執した考えの蔓延による日本の弱体なところを垣間見た。これからの日本のために、女性は女性らしく強くいるべきと思った。

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    2013年02月02日
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~

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    時々、著者の偏った意見も出てくるけど、概ね若いうちの出産についてしっかり書かれているので、若い人たちに読んでほしい。あんまりよくないとされている若者の出産についてのビジョンもしっかり書かれている。

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    2012年06月15日
  • 不完全燃焼、ベギーバギー、そして暴力の萌芽について

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    そんなふうにして、さかのぼってみるとすると、十代前には千二十四人の人がいる、ということになる。十代前って、だいたい千七00年ころでしょうかねえ。ちょっとややこしいけど、その人たちを全部足してみます。そうすると、自分の親から、十代前の千二十四人まで、二千四十六人の人たちが関わっているんですよ。二千四十六人。そして当然のことですけど、その半分が母親です。千二十三人が母親。みんな、女、です。その女たちのひとりでも、気を変えてこの子を産むのをやめよう、とおもったら、あなたにはつながっていなかった。そしてね、ひとりひとりが、若いころがあり、親との葛藤があり、恋があり、悩みがあったんだ。あなたのお母さんは

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    2012年06月16日
  • 月の小屋

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    忙しいとか、忙しくない、とかそういうことは別にして、時間というのは空くときには空く、つまり、空けようと思うときにはいつでも空くのだ。「どうしても時間が空けられないのですが」と断る、というのは、結局のところ、「時間を空ける気がない」ということなのだ。あたりまえだけれども。






    もしも、もしも中絶や流産をすることがあったら、絶対にまたこの本を読もう。



    糖尿病の人が使う八十キロカロリー一点表




    実話?
    先生がきいたお話、という感じ
    なんかよかった

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    2012年05月20日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    読んでて、これは違うな、とか、これは腹立つな、とかもありましたが、総じて興味深い内容でした。
    身体知を大事にするところなどは、よくよく共感。
    あと、社会内での役割についても、これまでずっと考えていたことが、おかげで少し言葉になりそうな気がした。今の日本の社会は、ドロップアウトすることを極端に嫌うから、余計に一度どこかでラインを降りてしまうと行き場がなくなるのかも知れない。

    親子関係のところは特に面白い。
    自分の家庭が機能不全だった時期があるからか、色々と考えされられた。
    父母の役割は、いわゆるジェンダーに依るものではなく、機能によるなど。

    私なりの解釈では、この本は、要するに「定量化して測

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    2012年05月14日
  • 不完全燃焼、ベギーバギー、そして暴力の萌芽について

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    この人の小説?はそこはかとなく面白い。
    ジャンルはなんなんだろう。
    身体って不思議だ。そう思う。

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    2011年09月06日
  • 気はやさしくて力持ち

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    往復書簡風のリレーエッセイ。
    男の子の育て方というテーマだったはずが、どんどん散らかって、散らかしっぱなしになった。三砂さんは最初こそ手探りで書簡を始めるが、だんだんのびのび自由に書いてる感じ。
    内田樹はずっと同じような話してるんだなと思い、ほっとするやら懐かしいやら。

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    2025年10月30日
  • 不機嫌な夫婦 なぜ女たちは「本能」を忘れたのか

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    ネタバレ

    こんなタイトルだけど、全然夫婦の話ではありません。サブタイトルの「なぜ女たちは「本能」を忘れたのか」にあらわされるように、女性の「本能」にもう一度着目し、大切にしようではないか…的な内容です。「母性主義」とかいうらしい。
    もちろん、女性の社会進出を否定するものでも、男女同権を否定するものでもない。が、母乳育児を推奨したりするとそれを「母性を強制するのか!」などと批判する声が上がり、これまで女性が担ってきた仕事の価値を、逆に貶めたりする風潮に疑問を呈している。おむつなし育児が推奨されれば、「おむつなし育児を推奨することで女性の負担を増やしている!」とか。いやいや、夫婦でおむつなし育児をすればいい

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    2025年10月21日
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~

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    この本は、主に女性に向けて書かれている。よって、男性の私が読むためには、内容を抽象化&拡張化する必要がある。この本の内容を一言にまとめるなら、「身体を大切にし、スピリチュアルを感じよう!」であると考えたが、女性がその手段として、出産、育児等を挙げていた。ならば、男性でいうと該当するものは…。自分の人生経験が浅はかなせいでよく分からないが、これから探していきたいものだ。

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    2024年10月12日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 六〇代は、きものに誘われて

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    三砂先生の着物姿に憧れて少し着物を着てみたりしていたけれど、最近はなかなか着ることができていなかった。改めてまた着物を着る生活にチャレンジしてみたいなと思わされる。
    細かい着物の着方などは書かれていないが、一方で着物の着付けの本には書かれていなさそうなことが書かれている。
    それにしても贅沢な気持ちになる。三砂先生自身が、着物を愛して探求する姿を見せていたから、おそらく周りの人たちも嬉しくなって三砂先生に着物にまつわるあれこれを物としても考え方としても還してきたのだろうとも思う。それが豊かで贅沢なありようとしてもうかがえる。
    対象を愛して突き詰めることが起こすミラクルのようなものを考えさせられる

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    2024年08月14日
  • 気はやさしくて力持ち

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    コロナ期の話で、ちょっと、そうだったなあと
    いう感想になるよなところもありました。
    ただ、教育とはという考え方は、いつも
    その通りというか、同意するところが多かったです。

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    2024年07月25日
  • 気はやさしくて力持ち

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    パソコンなど もちろん 無かった。
    自動車と言えば、バスであり、オート三輪に代表される仕事に使われるものだった、
    家の近くには 空き地がたくさんあった。
    そこは子どもたちの遊び場でもあった。
    「遊び」は家の外が当たり前であった。
    そのころ、子どもたちは適度に放っておかれた。
    放っておかれた分、
    子どもたちの知恵は磨かれた気がする。

    今の時代に生きる子どもたちの
    あの時の 知恵の磨き方のヒントが
    お二人の対談の あちこちに
    語られている気がする。

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    2024年07月22日
  • 頭上運搬を追って~失われゆく身体技法~

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    頭にモノを載せて運ぶ、頭上運搬。
    かつてな日本各地でも行われていたこの身体技法について、
    フィールドワークで得た情報を綴り、生活や文化を探る。
    ・はじめに
    I 失われゆく身体技法 II 頭上運搬の記憶をたずねて
    III 生活と労働を支えた身体性
    ・あとがきにかえて

    石垣島や沖縄県糸満、沖永良部島、神津島、江島、
    中川の北山杉集落でのフィールドワークと様々な先人たちの
    研究などから、かつて日本各地で行われた頭上運搬が
    解き明かされてゆく。
    頭に載せるのは、芋、薪、魚、水、タライに洗濯物、
    燃料用のソテツの葉、花、丸太さえも。しかも重い!
    載せる工夫のクッションは様々。額に紐を掛けての運搬も。

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    2024年07月03日
  • 頭上運搬を追って~失われゆく身体技法~

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    ネタバレ

    頭上運搬、安定しますよね。はい、私ある程度重いと一番楽なのは頭上運搬です。方手添えるけど。階段問題ない。ばあさんがやっていたので田舎では普通にやることだが東京の人はやらないことだと思っていましたよ。結構まれだったのね。ばあさんは明治生まれだったからなあ。

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    2024年06月06日
  • 六〇代は、きものに誘われて

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    20年間、きもので大学の教壇に立つ著者のきものエッセイ。
    著者のきものへの愛着とこだわりが溢れている。

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    2024年05月15日
  • 六〇代は、きものに誘われて

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    着物との関わり方、本当に素敵でした。

    紬の着物、着こなしてみたいと思っていますが、なかなかに難しい。
    沖縄の着物文化って全く違う気がしていましたが、実は繋がっているんですね。不思議な歴史を感じました。

    しばらく着物から遠ざかっていましたが、また再開しようと気持ちも新たに!

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    2024年04月15日
  • 気はやさしくて力持ち

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    親はたいへんなんだぞ、なんて話はよく聞くものだ。子育ての困難というのは、少子化をいわれる世の中にあっては、考えざるを得ない問題だろう。でも、子どもの立場に立って見たらどうか。自分の存在が親にとっての困難だといわれたら?そのあたり、不倫関係になぞらえて考えさせる冒頭のやりとりは、なかなか楽しく、同時にとても考えさせられる。

     ナナメの関係、失われるものへの哀惜、親を許すということ、没入する体験、必ずしも子育ての話に限らないけど、どこかでつながりも感じられる。なにか答えを与えられるというよりも、問題提起されて自分なりに考えを進めたくなる本だった。

     親が成熟していると、子どもはイノセントになれ

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    2023年11月26日
  • 気はやさしくて力持ち

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    子育て本ではないですが、子ども論の部類に入るエッセイ的な本。
    レヴィが子どもには甘やかす人と厳しい人が必要といったよう。今の日本の親は甘やかしすぎだと思う。

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    2023年11月09日