三砂ちづるのレビュー一覧

  • 不完全燃焼、ベビーバギー、そして暴力の萌芽について
    そんなふうにして、さかのぼってみるとすると、十代前には千二十四人の人がいる、ということになる。十代前って、だいたい千七00年ころでしょうかねえ。ちょっとややこしいけど、その人たちを全部足してみます。そうすると、自分の親から、十代前の千二十四人まで、二千四十六人の人たちが関わっているんですよ。二千四十...続きを読む
  • 月の小屋
    忙しいとか、忙しくない、とかそういうことは別にして、時間というのは空くときには空く、つまり、空けようと思うときにはいつでも空くのだ。「どうしても時間が空けられないのですが」と断る、というのは、結局のところ、「時間を空ける気がない」ということなのだ。あたりまえだけれども。






    もしも、もしも...続きを読む
  • 月の小屋
    忙しいとか、忙しくない、とかそういうことは別にして、時間というのは空くときには空く、つまり、空けようと思うときにはいつでも空くのだ。「どうしても時間が空けられないのですが」と断る、というのは、結局のところ、「時間を空ける気がない」ということなのだ。あたりまえだけれども。






    もしも、もしも...続きを読む
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる
    読んでて、これは違うな、とか、これは腹立つな、とかもありましたが、総じて興味深い内容でした。
    身体知を大事にするところなどは、よくよく共感。
    あと、社会内での役割についても、これまでずっと考えていたことが、おかげで少し言葉になりそうな気がした。今の日本の社会は、ドロップアウトすることを極端に嫌うから...続きを読む
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~
    病気というのは、人間に「ここに注意が足りないですよ」と気づかせるきっかけを促しているわけです。でもそれに気づかずに、薬で抑えると、また結局同じことになってしまう。





    人生の持ち時間というのはそんなに長くないので、自分の女としての時間を、お金だなんだ、ということに惑わされていて、いいのです...続きを読む
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~
    一見して"オニババ"の民俗学かと思いきや、サブタイトルにある通りに、疫学的な観点から女性が自らの身体性を取り戻すことで豊かな社会を作っていこうという内容。基本的に女性の読者を想定しているせいか、生理や出産の記述ではどことなく居心地の悪さを感じましたが、それでも言わんとすることは理解できました。ただ、...続きを読む
  • 不完全燃焼、ベビーバギー、そして暴力の萌芽について
    この人の小説?はそこはかとなく面白い。
    ジャンルはなんなんだろう。
    身体って不思議だ。そう思う。
  • 不完全燃焼、ベギーバギー、そして暴力の萌芽について
    この人の小説?はそこはかとなく面白い。
    ジャンルはなんなんだろう。
    身体って不思議だ。そう思う。
  • 六〇代は、きものに誘われて
    着物との関わり方、本当に素敵でした。

    紬の着物、着こなしてみたいと思っていますが、なかなかに難しい。
    沖縄の着物文化って全く違う気がしていましたが、実は繋がっているんですね。不思議な歴史を感じました。

    しばらく着物から遠ざかっていましたが、また再開しようと気持ちも新たに!
  • 気はやさしくて力持ち
    親はたいへんなんだぞ、なんて話はよく聞くものだ。子育ての困難というのは、少子化をいわれる世の中にあっては、考えざるを得ない問題だろう。でも、子どもの立場に立って見たらどうか。自分の存在が親にとっての困難だといわれたら?そのあたり、不倫関係になぞらえて考えさせる冒頭のやりとりは、なかなか楽しく、同時に...続きを読む
  • 気はやさしくて力持ち
    子育て本ではないですが、子ども論の部類に入るエッセイ的な本。
    レヴィが子どもには甘やかす人と厳しい人が必要といったよう。今の日本の親は甘やかしすぎだと思う。
  • ヒトはどこからきたのか――サバンナと森の類人猿から
    ヒトの成り立ちよりも日本の霊長類学の成り立ちや現在についての比重が多め。それはそれで面白いが期待していた内容と違うのは少し残念。あとがきの卒直さがいちばん面白かったかもしれない。
  • 撤退論
    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    ...続きを読む
  • 撤退論
    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。
  • 撤退論
    資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。
    経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。
    私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。
  • 撤退論
    以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
    いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え...続きを読む
  • 撤退論
    内田樹さんの寄稿の依頼文をネットで読んで「撤退論」を手にした。岸田総理らの相変わらずの成長「必至」論は具体策も展望も欠くが、国民の側に立つはずの経済学者金子勝さんでさえ成長を説く。なんで目をつぶっているんだろうかと思う。
    16人の中では初めて知ったユウヘイキョウさんのプランBがよかった。探して読んで...続きを読む
  • 撤退論
    編者の内田さんは言わずもがな、斎藤さんもユウさんも、その単著では、まんま撤退について論じていたので、本作の内容も推して知るべし。その上で、個人的にもいかに撤退をソフトに行っていくかに興味深々だし、本書を読まない訳にはいかない。政治・経済などの大枠から始まり、だんだんそれぞれの専門分野へと視界が移って...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。