三砂ちづるのレビュー一覧
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子供を育てるというのは、「世の中思いどおりにならない」ということを骨の髄まで味わうということですからね(内田)
ポルトガル語で「マオ・レゾルビーダ」という言葉があります。英語で無理やり言うと、badly resolvedとでもいうのでしょうか。ある地位を得て、ひとかどの人間のように思われているけれども、実際には、自分の個人的な生活とか人間的成長を大事にしていない人、自分ではそういうことを解決したと思っているけれども、本質的には何も解決してない人のことをさすんです。(三砂)
評価コストって、けっこう深刻なシステム問題なんですよ。精密な評価をするということが自己目的化すると組織の中の人間は活気 -
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●女性は、自分のからだを使って、セックスしたり出産したりということをしないと、女性としてのエネルギーの行き場がなくなる
●しっかりふれられることなく育つということも、セクシュアリティの面で子どもにさまざまな歪みを産む
ブラジルの18歳の女性が妊娠したときのエピソードが印象的だった。大学生のその女性が妊娠したとき、まず父親に相談し、親戚中で彼女の出産を支援した(出産は賛成で結婚は反対したところもポイント)。誰もなじったり非難したりすることもなく。
「自分だけで問題を解決できない、と言ってきているのだから、大人の僕たちは何とか手を差し伸べて当たり前だ。」
この考え方を日本の大人が持ち合わせ -
Posted by ブクログ
ーー仕事があれば結婚しなくていいよ
現代は、女性であること、子どもを産むことに
夢や希望が持てない時代
ーー女性のからだの声が忘れさられている
月経は面倒だ
セックスはなくてもいい
出産は痛いから嫌だ
女性のからだが行き場を失ってしまうと
オニババになってしまう
心が満たされず悲鳴をあげる
本来、月経血はトイレで出せるよう
からだをコントロールできた
出産は原審体験、宇宙とつながる体験を
からだで感じられた
女として生まれたからには
女性のからだときちんと向き合いなさい
つまり、自分を、他者を受け止めなさい
そんな人間になりなさい
と言うことなのかなあと私は解釈しました -
Posted by ブクログ
ガールズ・ビー・ラディカルのタイトルで連載されたエッセイ集。女というだけで押し付けられる理不尽。悔しいけれど女が引き受けてきたからこそ世の中が成り立っている。達観ではなく次世代のキーパーソンとしての女の生きる覚悟を説く。42のエッセイはどこから読んでもいい。日本では「男女平等な労働条件」が女性を男性なみの、より過酷な労働へと追いやることになったが、ヨーロッパでは男性が女性に労働条件を合わせたことから寧ろ時短を推進する原動力ともなっている。唸らせられる。月経血コントロール、ダイエット、出産、母になること、閉経の逆襲、死・・・・・どれも興味深く読ませてもらった。
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Posted by ブクログ
う~ん…批判の多そうな本ですけれども、個人的には結構楽しめましたかね(笑) 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
かなり著者の感性によって書かれていると思われますので、具体的なデータとかは無いのですが…しかし、それが何だと言うのでしょう? 本など少しは独断と偏見が混じっていた方が面白くなるってなもんです。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
そんな差し障りのないことしか書かれていない本なぞ読みたくない…そんな僕の思いを解消してくれる本でしたね。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、肌を触れ合わせる相手のいないメスは「オニババ化」するのかどうかは定かでは -
Posted by ブクログ
買った後帯び見て愕然。
「いいから黙って結婚しなさい」
耳の痛い言葉で。
別れちゃってごめんなさい。
鬼婆予備軍でごめんなさい。
未来に希望が持てなくってごめんなさい。
別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。
それは絶望的な感覚ではないのです。
わたしにはまだ、身が滅ぼされるような孤独と言うものが
よく分かっていないのかもしれません。
元彼は、いい男です。
絶対に私のことを否定しません。
「別れてくれ」と言っても否定しないくらいですから。
今後この人と一緒になったとき、私はこの人となら生活できるだろうな -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々意見の分かれる本だと思うけど、私は納得する部分もかなりあった。
田舎者の親や親族から言われるような、「早く結婚しなさい」「子供を産みなさい」という鬱陶しくてしょうがなかった事を多少突飛で、理論破綻したところもあるけど、学者として女性の出産等を世界でフィールドワークする中で、あくまで著者の「思うところ・事実を元に著者が実感した事」として語っている。
・ナプキン普及前、生理の時は女性はどう生活していたのか?とか
(だって着物だし、パンツないし)
・昔はどんな出産だったんだろう?とか・・・
(だって、病院とかたくさんないし)
今までふと浮かんでは消えてた疑問について書いてあったりして面白かった -
Posted by ブクログ
10年近く前の本。女性として自分の身体をみつめなおす(若い子なら「みつめる」ね)という発想はいいとおもう。
でも、著者の三砂先生の仰る昔ながらの「いいお産」から、周産期の妊婦死亡や乳幼児死亡を減らそうと努力してきた結果の今があるということを忘れてはいけないと思う(そんな数値じゃ計れないと仰っていますが、明治時代の母体死亡率は250人に1人だったらしいです)。
文化人類学的な話(生理とか)の話題は面白かったけど、後半は根拠の少ない「思います」論調と決めつけ(「だれとでもやりたい」とか「独身美人看護師」とか「たいした仕事はしていない」とか「援助交際」とか…いいのwwと思いました)が、ちょっと読むの