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『オニババ化する女たち』から8年、不機嫌な夫婦が増えている。男女ともに駆り立てられるように働き、セックスする余裕もないほど疲れて、ギスギスする家庭。草食男子も晩婚・非婚の流れも、全ては家庭の問題に直結している。本当に幸せな生活とは何かを鋭く問う。
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Posted by ブクログ
さすが三砂先生、非常に面白かった。自分が2012年に第一子を産んでから世の風潮が子供ではなく「母」主体となりがちで気になっていた。端的に言うと、母になったら制限される事が多いのは当たり前で、子と共に母は変わるのは当然である、ということ。自分もフルタイムで働いており、間違った認識のまま進むところだった...続きを読むので、ヒヤッとした。会社での評価や出世よりも大事な事は沢山ある。週末は家族で畑に行こう、と思えた。「オニババ化〜」の際もハッとさせられた。また三砂先生の著作を読み返したい。 一方、読み易さ重視のためか冗長になり、「うーん」と思う箇所もある。内容も重複箇所が多いし、最後はほぼAppendix 的なメモ書き。それでも総括的にはこの時代だからこそ、大切な事が散りばめられているし、私には為になった。 重曹、ふのり、冷水摩擦。
内容自体は、多分☆3くらいなもんでしょう。 ただ、我が家にはきついわ。 嫁はんの枕元に、サンタさんが置いてくれていったら良いね。 20年前に。
身体の声を聞く、という話は面白くて好きだ。 男性・女性両方に読んでほしい本。 パートナーがいることで満たされて収まっていく問題。 赤ん坊が出すサインをちゃんと汲んで気付くこと。 自分の身体の持つ力を引き出すこと。 一昔前であれば自前に出来ていたであろう能力が無くなっていること。 「昔の状況が今より...続きを読む良いとは言わないが」、 「人によって環境や能力は様々で一概に言えることではないが」、 「自責の念も込めて書くが」、 と、本の中で何度も繰り返して言わねばならないほど、 頭でっかちな理論武装勢力に対抗していくのは難しい。 (偏った過去の認識からくる攻撃性と、 身体的なものに基づく体験値を貶めて 社会学的な見地から反論していく余裕のなさなど) もっとお互い優しくしあって、身体でふれあっていれば 頭で作ったストレスで、身体をおかしくすることもないのに。 生活の知恵って、存外意味があるんだけど。 至ってまっとうで安上がりなことなんだけど、 でもそれじゃ経済は回っていかないんだよ、って そんなに身体を狂わせてまでお金で社会を回すことが大事なのかね?
これ、ちぺがなぜか大好きσ^_^;なにかっていうとすぐてにしている。そんなに私たち不機嫌か…反省σ^_^;(笑) 内容は、今までの、「オニババ」とか「オムツなし」とかぶってるところもある。
良書。色々考えさせられた。 夫婦はいっしょに寝るだけで関係が良くなる。 子供には、言うか言わないか迷う時は言わないほうが良い。 風呂に入らなくても、冷水摩擦ですっきり。 駆り立てられずに生きる。
うーーーーーん。 著者の『オニババ化』はとても共感できたし、だから抱えている性差についての考えは、僕と著者で大きく変わらないんだと思う。 で、本書は『オニババ化』の論旨をやや広げたような内容なのだが・・・・・・ 冒頭の「うーん」が正直な感想。 もちろん著者はステレオタイプな性差別を否定している...続きを読むのだけど、そういった文脈を見ずに、性差別保守オヤジあたりが都合のいいフレーズだけをピックアップして自説の補強に使えそうな内容でもあるんだよね。なんか危ういなあ、という感じ。
「オニババ化する女たち」の三砂先生の過激な自論にいつも突っ込みたくなるが、気になってチェックしてしまう。また、要所要所納得するところもあるのだが、如何せん、題名と内容が合ってない気がする。
夫婦仲良く機嫌よくしましょうね。 「自然」「本来」を取り違えてないか、よーく考えましょうね。 目的と手段が入れ替わっていないか、見直しましょうね。 不思議なことに、主張内容にもほぼ同意するし語り口も柔らかく腰が低いのに、全体として「よかった、勧めたい」と感じられなかった。 勉強しなきゃいけないと知り...続きを読むつつ遊んでいる時に母ちゃんに「勉強しなかんよ」と言われた感じに似ているのかも。 本書を知ったきっかけの内田樹で読めばスッと入る主張が入ってこない。これはこれで何かの問題の象徴だと思うが、うーん。
こんなタイトルだけど、全然夫婦の話ではありません。サブタイトルの「なぜ女たちは「本能」を忘れたのか」にあらわされるように、女性の「本能」にもう一度着目し、大切にしようではないか…的な内容です。「母性主義」とかいうらしい。 もちろん、女性の社会進出を否定するものでも、男女同権を否定するものでもない。が...続きを読む、母乳育児を推奨したりするとそれを「母性を強制するのか!」などと批判する声が上がり、これまで女性が担ってきた仕事の価値を、逆に貶めたりする風潮に疑問を呈している。おむつなし育児が推奨されれば、「おむつなし育児を推奨することで女性の負担を増やしている!」とか。いやいや、夫婦でおむつなし育児をすればいいだけやし?紙おむつが当たり前の時代ってどうなん?みたいな。 個人的には、最近フェミニズム系の文学や新書ばかり読んでしまっていたので、真逆な方向で良かった。 私の人生のモットーは「中庸」なので、極端なフェミニズムに偏らないようにしなければ。 以下引用↓ 女性解放の様々な運動のなかで、女性ももっとのびのびと自分の性欲をあらわしてよいのだ、という話題もずいぶんあったと思うのですが、それはどうも、生命継続への希求というせつなさや、男という異性を楽しむおおらかさにつながっていかず、どうしてもこの近代的文脈のなかでは、「産まないことも女性の権利」「一人で生きることが自立」「多様な性をみとめ、セクシャルマイノリティを排除しないこと」などの議論が先に立つことになっていきました。それは時代の文脈で必要なことではあったのですが、人間が生物として生きる礎であろう「次の世代を産むこと」「ひとりでは生きられないこと」「マジョリティーとしての世代継承を前提としたヘテロの性のありよう」の価値を、保守的である、おくれたことである、と、切り捨てる雰囲気を作ってしまったことは逆に女性のもつ本来の力を埋もれさせることにもなり、また、女性たち自身を苦しくさせることにもなった、と感じてもいます。 ↑この部分、すごく納得するな。 私は男性と対等な職場で20年以上働いてきて、とても苦労してきたけれど、仕事での自己実現とは別に、やはり子どもを産み育てたことは(まだ育て途中だけど)かけがえがなく、どうあがいても男性にはできないことを私はしたのだ、という誇りもある。これは価値あることに違いない。しかし、結婚しない・子どもをもたないという女性も多い職場だから、「子どもを産み育てるって素晴らしい経験よ」なんて、言ってはいけない…という雰囲気はある。 幸い、今の職場は小さい子を育てている職員が男女とわず非常に多く、子どもを産み育てることをみんなで支えている雰囲気があって良い。 最後の方は懐古主義みたいな、「昔はどの家にも井戸があったから、災害で水道が止まっても困らなかった」「汲み取り式の便所は水を大量に使わないから良い」みたいな話になってきてちょっと極端だとは思ったが。オムツがなくても大丈夫、ナプキンがなくても大丈夫(今のような便利なナプキンが出回り始めたのはほんの数十年前からだ…その前は、女性はナプキンなんてものはなくても、経血を自分で止めていたのだ)、というような話も出てきて。ちなみに私、↑これできるわ笑。ふふふ。
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