三砂ちづるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
身体の声を聞く、という話は面白くて好きだ。
男性・女性両方に読んでほしい本。
パートナーがいることで満たされて収まっていく問題。
赤ん坊が出すサインをちゃんと汲んで気付くこと。
自分の身体の持つ力を引き出すこと。
一昔前であれば自前に出来ていたであろう能力が無くなっていること。
「昔の状況が今より良いとは言わないが」、
「人によって環境や能力は様々で一概に言えることではないが」、
「自責の念も込めて書くが」、
と、本の中で何度も繰り返して言わねばならないほど、
頭でっかちな理論武装勢力に対抗していくのは難しい。
(偏った過去の認識からくる攻撃性と、
身体的なものに基づく体験値を貶めて
社会学 -
Posted by ブクログ
体はなんでも知っている、直感に従おう、頭でばかり考えないで直感を磨こう、というような本。
いいから黙って結婚しなさい、そして黙って子供を産みなさい、子育ての間は細々と仕事して、早く子育てを終えたらまたバリバリ働けばいい、というようなお話を、民話やらなんかで裏づけしながら話す対談集でした。
結婚は誰としたって結局同じだ、とか、批判を浴びそうなこともたくさん書いてあったけど、面白かった。私も割りとそう思う(夫よ、ごめん)。
内田先生は男性なのに、父子家庭で子育ての時期は仕事は細々とつないでいたそうな。こんな男性は珍しいよね。子育てガッツリしてたからこその感性というのもあるのだろうなーと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなにかを学び始めてすぐは、「見えなかった」ものがすこしでも「見えた」、ということに興奮して、
じつはまだ「見えてないものもある」ってことには文字通り目を向けなくなりがちです。
ですから、別の視点を切り開くために、
内田樹の意見は定期的にチェックするようにしています。
この本でも、脳科学の発達とともに、否定されたわけじゃないけどなんとなく目を向けられなくなってしまった「脳以外の身体の感覚」に着目しています。
そのうち話はしぜんと人間の歴史や文化にとび、
ふるくなったものにもかわらず真理がある、ということを感じさせられます。
論理的にはっきりわかるものとおなじくらい、あいまいなものも大切にすべ -
Posted by ブクログ
体育会系なオジサンと、女性の生活や出産などに詳しいオバサンが対談しているんだけど、ウンウンと頷ける所もあれば、ウ〜ンと思う所もあるけど、全体的に勉強になるところが多い著書。黙って結婚しろ!と言う三沙氏。早く結婚して子供を生んで、40くらいでキャリア積めばいいらしい。そして、結婚に向いた男は早く片付いてしまうので、早めに結婚した方が良い男に恵まれるとも。まぁワタシはサッサと結婚したが、子供には最近まで恵まれず、やっと40代で妊娠出産育児に突入した。いろいろ考えて今で良かったと思う。仕事に結婚にとうじうじ悩むくらいなら、とっとと結婚して子供を産んだ方が良いかもしれないね。やはり、40代の育児はかな
-
Posted by ブクログ
個人的にとても納得できることが書いてあった。
特に、《コミュニケーション能力が高いというのは、理路整然とした明確なメッセージを送受信することじゃなくて、「理解できない言葉」に対して耳を塞ぐとかノイズとして切り捨てるということはしないで受け止める、他者が発する「ノイズ」を「声」に変換して聴き取る強引な力業》だということに、涙が出るほど納得した。
閉じない家の在り方とか、昔ながらのお産についてとか、異質なものに直面したときの対応とか、親になるまえに考えておくべきことだろうと思う。
東京に住んでるけど、わたしは沖縄の人みたいな出産観を持ってる。
多分それは歓ぶべきことなんだろうな。
将来職業と -
Posted by ブクログ
薄い本なのだが、内容が絞れてない。
経血は意識することでかなりの程度コントロールできると言う話から、身体操作は「意識」の問題で、頭上運搬もやるものだと思ってやったらできたのだと言いながら、軽いものと重いものを同列では語れないと言ったり、3世代経つと復元は難しいと言うなら意識して出来るってのはなんだろうと思わせながら、まあ、前半南の諸島地域の風俗持って来て、後半には今日周辺のソレを語る。
具体的な頭上運搬の身体的な技術には全く触れていないと言ってよく、そりゃ、頭上にものがあるんだから重心を通ってるのは当然だと思うし、筋肉でなく骨で支えるから思ったより重量物は扱えるのだろうが、首とか腰とかへの負担 -