【感想・ネタバレ】被抑圧者の教育学――50周年記念版のレビュー

あらすじ

解放の教育学はこの本から始まった ――

1979 年の刊行以来、増刷を重ねてきた教育関係者の必携書!!
初版発行から50年を経た今、大幅増補を加え50周年記念版として刊行。
教育の視点から「抑圧の文化」に対峙する視点を提示する。
世界中で読み継がれている教育思想と実践の書であり、
常に新しい読者を獲得してきた信頼の一冊。

初版刊行50周年を記念し、
チョムスキーなど世界の碩学がオマージュを寄せた決定版!!

自由の実践としての教育は、
支配のための実践である教育とは異なり、
抽象的で孤立し、世界とつながりをもたない
宙ぶらりんな人間を否定するし、
また人間不在の世界のありようも否定する。
(本文より)

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Posted by ブクログ

 生徒に主体性を持ってもらったり、対話的な授業作りを目指している人にはぜひ読んで欲しいですし、様々な人と読んだ感想を語り合いたいと思いました。
 教師だけでなく、様々な専門家は、意識的・無意識的に、自分よりも「無能な人々」や「劣った人々」をイメージして、教え込んだり、抑圧したり、教化しようとしてしまう場合があります。(もちろん、良かれと思って。子供の成長や将来の成功を願って。)
 たぶん、それは、一斉授業をしていようが、(一見すると)対話的な授業をしていようが、プロジェクト学習的な学習をしていようが、同じことが起こるのだと思います。
 でも、そういった授業の根底にある優劣・上下の能力観から解放され、抑圧・被抑圧の関係から解放されないと、結局のところ、教育は抑圧構造の再生産そのものになってしまうのだろう、と読んでいて思います。
 教育とは、社会そのものだと思います。 じゃあ、どういう関係性を他者と作ればいいのだろう?ということを今後の人生の問いにしたいと思います。

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2019年03月11日

Posted by ブクログ

南米などの教育について書かれているが、私たちが無意識に抑圧者として子どもたちに接していないか、どのように子どもたちに接するのが良いのか考える良いヒントをもらえる。教育に携わる人には一読してほしい本。

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

かなりずあーっと読んだ。第1章までは、政治的な色が前面に出ていると同時に、かなり抽象的で理念的な話。第2章から、銀行型教育と問題解決型教育の対比が出てきて、見通しが良くなる。そのうえでの広義の対話の重視については、また時間をかけて読む。古典としての評価。

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

私が持っている(読んだ)のは旧訳です。学ぶとは何かを考えるときの原点。ただ、読みやすいとは決して言えないので☆3つ(新訳は読みやすいのかな…)

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2020年10月14日

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