燃え殻のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
燃え殻さんのエッセイは本当に癖になる。
今時の言葉でいうと「エモい」エッセイなのかな。
彼とお母さんの病室でのやり取りや、元彼女とおじいちゃんのエピソードの連想、芝犬ジョンのこと、不登校の友人がベランダであげた花火、どれもこれもが緩慢な動きをするシャボン玉に一つ一つに取り込められて、読者の頭の中でふわふわと浮遊している感覚になる。
また、俵万智さんの解説が素晴らしい。
誰かに「燃え殻さんのエッセイってどんな感じ?」と聞かれてもね、本当に説明しにくいんですよ。
俵万智さんも解説序盤でそんな感じで仰っていたのだが、やはり言葉のプロ。彼のエッセイがなぜ読者をジワらせるのかを、分かりやすく言語化し -
Posted by ブクログ
ネタバレ燃え殻さんの半私小説的な青春のお話。
普段、恋愛小説はあまり読まないんだけど夢中で読んだ。
感情を揺さぶる説明のつかない何か。何だろう。
理屈っぽい彼女が燃え殻さんに似合うなぁ。
仲屋むげん堂。懐かしいなあ。
クリスマスイブの夜にボロボロになってバイクを走らせる(燃え殻さんらしき)主人公。抱きしめたい。たまらない。
何というか、燃え殻さんは思い出が美しいのか、もしくは思い出を美しく言葉で紡ぐのがすごいなあと思った。
読みながら自分の二十代は、と思い出そうとして何度も打ち消した。恥の多い生涯すぎる。
「ありがとう。さよなら」
もう何ともたまらずせつなすぎる。
疑似体験なのか再体験なのかわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ二人のやり取りが微笑ましいし面白い。
二村さんの子どもっぽさと包容力と、燃え殻さんの弱そうで強いところと。
燃え殻さん、制作会社時代に朝からワイン500ml1パック一気飲みして毎日出社して、あげく鬱とパニック症と腎炎で入院してたとは。
この人の文字が心に入ってくるのは、こういう命を削ってた背景もあるからなのかな。
二村さんの、いちばんいい依存は筋トレじゃないか、に確かにと思った。あれが苦痛じゃない人たちうらやましい。
燃え殻さん、自分のことを普通以下だとか、ダメだと言えば言うほど魅力を感じる。さらけ出す素直さが人を惹きつけるのかな。
あとがきで、二村さんの燃え殻さんに対するオキシトシン -
Posted by ブクログ
ネタバレ夕飯の内容も忘れてしまうのに20年前のバス停で交わした友人との会話を思い出すことがある。
脳は人それぞれ記憶を溜めておける要領の限度があるはずなのに、なぜそんな事を保存してこうと、判断したのか。あの頃の自分を記憶しておいて時折思い出すことは、自分が日々刻々と変わりゆくことを受け入れるために必要な機能なのかもしれない。
過去を思い出すことにより、未来を予想し、他者を想像し、慈しむように出来ているような気がしてならない。
自分らしさにいち早く気づけた人が「幸福」という心の安寧を手に入れられるのかもしれない。
心にモヤモヤがあったり、ささくれだした時、
寝る前に燃え殻さんのエッセイを読むと、
心 -
Posted by ブクログ
ネタバレ我を忘れるものをいくつか持っていないと、
生きていくことに嫌気がさしてしまいそうになる。
映画館の暗闇の中のような絶対的な安心感が必要だ。
映画館の暗闇の中のような言葉や音楽。
誰にも教えていないパートナー。ひとりの時間。
寄り道と空想。
今よりもさらにスケールアップしたとき、きっと悩みもそれ相応にスケールアップしている気がする。
そのとき、「いま」の自分の精一杯の文章が、自分を守ってくれるはずだ。
今日君が幸せだったら悔しい
でも不幸になっていてほしくない
だから僕の知らない場所で、
君は幸せになっていて欲しい
恥をかきたくないとか、
うまくいなかったらどうしようとか、
本当はどっち