燃え殻のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
あの時"無かったこと"にした自分の気持ちを届けてもらいましたーーおかざき真里(漫画家)
小石が池にポチャンと落ちて静かに波紋が広がる、みたいな文章でした。
悲しみのなかにおかしみがあり、おかしみのなかに悲しみがありました。ーー町田 康(小説家)
日記のように書かれた個人的な記憶は、形を変えて私の中にも潜んでいる気がしました。--玉城ティナ(女優)
眠れない夜に読むことをおすすめします。眠れなくてもいいと思える本です。ーー矢部太郎(芸人)
ほぼ忘れてしまった出来事だらけで、文章の途中で立ち止まってしまった。やっぱり書いておいてよかった。あの夜、編集のTさんに無理やり誘ってもらってよかった。だって良 いことも悪いことも、そのうち僕たちはすべて忘れてしまうから。―――――本書より
いまはもうない喫茶店、帰りがけの駅のホーム、予定のなかったクリスマスイブ、入院した病院の天井、安いビジネスホテルの廊下、知らない街のクラブ、朝のコンビニの最後 尾、新幹線こだまの自由席、民宿の窓でふくらむ白いカーテン、居場所のないパーティー会場――。
ふとした瞬間におとずれる、もう戻れない日々との再会。ときに狼狽え、ときに心揺さぶられながら、すべて忘れてしまう日常にささやかな抵抗を試みる「断片的回顧録」。
『人生はままならない。だから人生には希望が必要だ。ままならなかった僕も大槻さん同様、希望を書いた。』
『生きていて不条理なことに出くわすと、「これはいつかネタになる」と心の中で念じた。』
『本当に逃げていいと思う。逃げても世の中はすべてが平常運転だ。よく芸能人のお悔やみで、「二度とあのような才能を持った人は出てこないだろう」と涙するシーンが流れるが、二度と同じような人が出てこなくても、世の中が困っている様子を見たことはない。
これは絶望でもあり希望でもあるのだけど、この世界は誰が抜けても大丈夫だ。だから潰れるまで個人が我慢する必要なんてない。心が壊れてしまう前に、人は逃げていい。
でも呪文のように「逃げていい」とつぶやく彼らも、そのツイートに“いいね!”を押す人たちも、現実社会ではなかなか逃げていないように見える。』
『”涙を流している人が常に一番悲しいわけじゃない”』
『先ほど、会社のトイレの洗面台で、抜糸した左まぶたの傷をまじまじと眺めていた。医者の言うとおり、傷は一生残ってしまいそうだ。生きていると全部が、元には戻らない。
壊れた部分は壊れたまま、抱きかかかえながら生きていくしかない』
【個人的な感想】
サラッと読めてたまにグッとくる短編集。 -
Posted by ブクログ
田中渓さんだったかな…燃え殻さん推しだったので、初めて読んでみた。…好きです、燃え殻さん!他のエッセイや小説も読んでみたくなった。
「首筋に芋虫」
芋虫と蛇の2段階活用に笑った〜!そして最後は、駄菓子屋のじいさんの‥笑 ここも2段階活用とするならば、2 × 2で4段階活用といっても良いのではないだろうか。
「強みは誰にでもある、お金に繋がるかは別として」
これを読んだら、自分の強みについて考えない人はいないだろう。私の強み…毛抜き使い…かな?学生の頃、彼氏のアゴひげをハート型に抜いた。「ハートが目立つは、しばらく生えてこないはで大変だったんだから」と言われたのをぼんやり思い出した。今でも得意です(^-^)v
「いま振り返っても、あの二年間は無駄だった」
人生、無駄なことが起きていないのではなく、「自分で考えて決めた人生は、無駄だと思いたくない」ではないだろうか。
「とにかく体には気をつけなさい」
「お母さん」
僕はそれしか言えない。
「『来年になったら忘れそうな日しかないよね』と彼女は言った」
(題名も秀逸)
「失敗や失態を『運命』にすり替える人」
どんな仕事もそうだ。「よく見える、楽そうに見える」は相当の努力のもとに作り上げられている。
俵万智さんの解説もすごくよかった。「なんでもないこと。+なんでもないこと」の「+」に当たる「蝶つがい」!それです!さすが歌人である。