【感想・ネタバレ】夢に迷って、タクシーを呼んだのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

ドラマ化もされた燃え殻さんのエッセイ「全て忘れてしまうから」の続編となる本作。

基本的には燃えさんの日常と絡めて描かれるエッセイなのですが、そこに時間軸は合ってないようなものです。過去や現在(数年間)を思い返し、繋げてエッセイとしてまとめられています。

どこかドラマ的で情景を思い出せるようにも思...続きを読むいつつ、脚色しすぎで恥ずかしくなるような気持ちになったり。(脚色などしてないのかもしれませんが)
一つ一つの出来事が美しく、面白くまとめられています。
一つの記事が2000文字程度なので集中しなくても読めるので久々の読書の方にもおすすめです。

私も33歳になり "この間”という言葉は先日や先週などではなく、いつの間にか数年前をさす言葉になっていました。
ただ、この作品を読むと自分の中に溜まっていた物語が少しづつ繋がっていくような気持ちになり、歳をとるのも捨てたものではないな、なんて思わせてくれました。

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Posted by ブクログ 2023年10月10日

あの頃の僕には夢も希望もカネもなかった。
ただ、有り余る時間だけはあった。
もしかしてその状態を、人は
「青春」と呼ぶのかもしれない。

全く同じ「青春」が私にもあったと思い出した。

途中まで読んでて、前作の方が好きかなーと思っていたら、最後の「夢に迷ってタクシーを呼んだ」で逆転した。
2021年...続きを読むの燃え殻さん、私は2023年の10月のある日の夜、お風呂で、この本を読み終えました。
この本の中の燃え殻さんよりは、風通しの良い世の中になりましたよ。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

とてもとてもとても良かった。
読み終わってしまうのが勿体無くて、本を閉じたり、ちびちび読み進めたり。
クスクス笑えたり、心の痛いところをトン、と刺激されたり(上手く言えないがグサッではないのだ)。
燃え殻さんの文章と、長尾謙一郎さんのイラストが造る世界観がたまらなく美しい。
「すべて忘れてしまうから...続きを読む」と合わせて、大好きな本になった。

燃え殻さんの作品を読む度に「エモい」とはこの事か、と思う。
何でもかんでもエモいで纏める風潮は好きでは無いのだけど、燃え殻さんはエモい。
「エモ…(放心)」「エッモ…(絶句)」「エモ!!!(荒)」の繰り返し。語彙喪失。
読み終わった後の余韻もエモい。エモいに浸ってる。
いいなあ、大好きだなあ。


⚫あの頃の僕には夢も希望もカネもなかった。ただ有り余る時間だけはあった。もしかしたらその状態を、人は「青春」と呼ぶのかもしれない。

⚫この世に「生粋の社会人」なんているのだろうか。みんな「劇団社会人」に属していて、それらしく演じるのが上手い人と下手な人がいる、ただそれだけな気がしてならない。

⚫日常生活は、基本的に大事件は起こらない。盛大なオチとも無縁だ。だからといって、 日常がつまらないわけではない。過去に逮捕歴はない。過去に何かの受賞歴もない。でも過去がつまらなかったわけじゃない。僕たちの人生は、なぜか忘れられなかった小さな思い出の集合体でできている。

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Posted by ブクログ 2021年10月26日

ことあるごとに刺さる
何もなかった時に必死に何者かでいようともがいてたのを思い出す。
連載終わりなのとっても残念。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

短編エッセイ集。華やかな世界にどこか馴染めないままどうにかがんばって生きている、という印象を勝手にもった。内向的人間あるあるな出来事(ちょっとしたことで人とすぐに疎遠になってしまったり、人に会うことにエネルギーを消耗したり)にはものすごく共感。いろいろネタのある人生なんだなあと思うと同時に、それをこ...続きを読むとばにするのがとても上手でうらやましいとも思う。

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Posted by ブクログ 2021年06月26日

連載っていいな、この人が考えてること、文章をもっと読みたいと思ってどんどん読んでいって、あっという間だった。

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Posted by ブクログ 2021年04月19日

燃え殻さんの作品はいつも自分を安心させてくれる。
「俺もそんな気分になるな」って思う。
今回の作品も素晴らしかった、この本に出会えて嬉しい。

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Posted by ブクログ 2021年04月07日

表紙の絵と、どことなく哀愁を感じさせる文章が好き。全然関係のない人生なのに、自分と重ねてしまうところも好き。

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Posted by ブクログ 2021年03月21日

ここ数ヶ月、急激に燃え殻さんを追うように彼が発信する色々に注目してきました。
本が発売されることがまず大変嬉しいです。心から、お疲れさまですとお伝えしたいです。

私が本を読むきっかけになったのが「ボクたちはみんな大人になれなかった」それから「すべて忘れてしまうから」と、「相談の森」そしてやっと「夢...続きを読むに迷って、タクシーを呼んだ」

文章どうこう私にはわかりませんが、これからも迷ったら燃え殻さんの文章を読みます。まだまだどっぷり愛読者です。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

「全て忘れてしまうから」の続編となる一冊。
続編といっても、記憶の彼方に消えてしまいそうな、他の誰にでもありそうな著者の何気ない徒然なる日常を綴ったものなのだが、ふと自分の記憶と重なるような気がしたり。

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Posted by ブクログ 2022年12月26日

思わず笑ってしまったり、ホロッと泣けてしまったり、いろんな感情を持った本です。燃え殻さんの言葉は心の奥にしまった大切だった気持ちや少し切ない思い出を思い出させます。当時の気持ちは思い出せないけれど、今の自分の目で見ることで、余計に恥ずかしくなったり、美しく見えたりするのが面白いと思います。
燃え殻さ...続きを読むんの思い出は、業界の人だけあって一般人の自分から見るととても刺激に富んだ内容です。その刺激も何処か客観的にみていて、素敵だと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

・長尾謙一郎
・南野陽子
・宇垣美里
・長井短
・ダーティー・ダイアナ
・二村ヒトシ
・新井英樹
・爪切男
・SPA!
・『夜のまたたび』
・『久米宏 ラジオなんですけど』
・堀井美香
・三宅裕司
・UMA
・兵庫慎司
・ヘッドロココ
・落合博満
・豪栄道
・ホープ軒
・タウリン
・新宿バルト9
...続きを読むmv製作2人組
・『72時間』
・輸入雑貨チチカカ
・谷崎潤一郎
・つげ義春『無能の人』
・マタギ
・『トュルーロマンス』
・桜の森
・西寺郷太
・池袋ウエストゲートパーク
・チーマー文化、パー券

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Posted by ブクログ 2021年12月14日

よく分からないまま手にとって読み始めてしまったので、最初はなんじゃこりゃ?と思いましたが、
どんどん引き込まれて、著者の使う言葉や感じ方に最終的には興味津々になりました。

また別のものも読んでみたい!

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Posted by ブクログ 2021年10月06日

前作のエッセイ「すべて忘れてしまうから」がこの本に続き、そして完結。
連載の書籍化なので文章の雰囲気は前作と一緒で、日々の取るに足らない、だけどなぜか忘れられないような出来事が、3ページという絶妙な短さの中に綴られている。

しばらく忘れていたのに、ある時ふっと思い出すエピソードというのは誰にでもあ...続きを読むると思う。
強烈なわけではなく、それによって深く傷つけられたわけでもなく、とても楽しかったわけでもない。そういうエピソードが綴られるエッセイだからこそ、3ページという絶妙な短さがとても心地よい。

コロナ禍の連載なので、そのことで少しナーバスになったり、コロナ以外での人の死に遭ってそのことについて思いがけず深く考えてしまう場面もある。それは読み手の多くも似たような感情を知っているからこそ、静かな気持ちで受け取ることが出来る。
取り立てて「このエピソードがとても強烈に印象に残った」というものがないところがとても良い。それが人の本当の日常だと思えるから。

読んで勇気をもらえたり元気になれたりする本ではない。これはとても良い意味で。
飾らず格好つけず日々のことや自分のことを綴ることが出来る著者は、個人的にとても好感度が高い。

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Posted by ブクログ 2021年06月12日

前編「すべて忘れてしまうから」に続いて読み終わりました。前作と同じく、燃え殻さんという人の日々を追体験するような感覚で読み進めて、そのうちに勝手に親しさというか、愛おしさを感じたまま読み終わりました。こんな希望を持つのはおこがましいのかもしれないけれど、いつかどこかで機会に恵まれたなら一度会って話し...続きを読むてみたいような、でも対面したらきっと自分は体裁とかを気にして本音と建て前の出し入れに手こずったりするんだろうな、とか、だから文章越しの接し方が一番いいのかもしれない、とか、そんな夢みたいな妄想を抱いたりしました。

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Posted by ブクログ 2022年07月18日

前作よりとても好きだった
面白かった

いじめの体験がたまに出てきて、それを読むと胸が締め付けられる
やった方は覚えてないなんて、理不尽な世の中だ

人間の汚さと泥臭さとかが如実に現れているエッセイ

また読みたいなあ
続きの連載はないのかなあ

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

優しい雰囲気で、業界の雰囲気も伝わるエッセー。
連載していた時期が、コロナ禍初旬にかかるようで、新しい刺激の少ない中、ご苦労されて書かれていた様子が、感じられました。
小説も読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2021年11月03日

道に迷ってタクシーを呼んだ
燃え殻著

燃え殻さんの本は今までの人生においての、後悔とか栄光とか懐かしさとかが凄くリアルに書かれてる。
読み終わった後の余韻がすごく残って好き。

心のどこかで狂ってる自分もいる。
それをどう表現するか。
考え方なんて人それぞれで十人十色だけど、1人でも同じ考えの人が...続きを読むいたらそれはそれで嬉しい。
「趣味は人間観察です」って人に出会った事あるけど、そう言う人の気持ちもわかる。
うわ、って引く人がいるのも仕方ないけど。
すれ違った人の今後を想像しながら街を歩くなんて面白い。
夜道をお酒飲みながらそんな風に歩いたらなんて最高の楽しみになるかもしれない。
自分の独特の空間に入り込めた時の優越感に浸りながら。

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

著者の日常や体験したことが綴られている。読みやすい。
たまたま町で見かけた人をみて過去を思い出したり、想像力をふくらませみたり。物を書く仕事がいつまで続くか不安と何度も書いてある。
普通に生きることはできないのか?の章が印象に残っている。「いつでもお前の味方だからな」と言ってくる人たちが信じられない...続きを読むところが。

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Posted by ブクログ 2021年07月10日

p184「本当のことを言って!と懇願して、本当のことを全部聞いて、幸せになった人類はまだ存在していない。(中略)よそ行きの本当でいい。本当の本当は残酷すぎて、嘘が欲しくなる。」

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Posted by ブクログ 2021年06月06日

やはり鼻につく。最初の印象はこれだ。
著者はテレビ業界の美術スタッフであり、近年は作家やコラムニストとしても活躍している。が、彼はいつも「自称一般人」を貫こうとする。なんなら一般人よりも弱い人間であることをアピールしつつも、その文章の端々には普通では自分が溢れでている。

丸山町に事務所がある人間が...続きを読むどれだけいるのだろう?
1990年代2000年代の東京、渋谷六本木でテレビ関連の仕事をしている人は?
ミュージシャンの愛人をやってる女の子と遊び、ミュージシャンから怒号を浴びせられる?
ラジオに出演する、宇垣美里と共演する、どこかの社長のパーティーに呼ばれる。
もしかしたら、その一つ一つは誰にでもあることかもしれないが、この掛け合わせの中で、彼は「普通ではない」特別とも言える人間として構成されているんじゃないか。

著者のデビュー作で映像化もされるという「ボクたちはみんな大人になれなかった」でも思ったが、この弱さや平凡さを主張しつつも、「普通ではない」氏の日常を切り取って描かれるエッセイ集に、どこかイライラしつつ、また感傷的な表現に鼻白みつつ、時々発見する彼の痛み(もしくは痛みとは言えないレベルの苦々しい思い)に共感してしまう。全体の1%程度の共感。そのわずかな共感のために2冊目も読んでしまったわけだ。それを探すために読む価値がある、とまでは言わないが、ふと気が向いた瞬間に本を読みながら共感できる何かを探す、そんな時間を過ごすことには価値があるかもしれない。

さて、「普通かもしれないこと」の掛け合わせにより「普通ではない」人間として構成されている彼の物語りは、もしかすると「普通かもしれない」日常を生きている私を含めた多くの人々も過去の物語を掛け合わせていくと「普通ではない」日常を過ごしてきたことになるのかもしれない、と感じたことを最後に書いておく。もちろん、だから誰でも「特別」で「大切」な存在なんだとは口が裂けても言うつもりもないが。

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Posted by ブクログ 2021年05月15日

連載「すべてを忘れてしまうから」の後半部分だそうだ。前作(前半)を読んだ時も同じ経験をしたわけでもないのにわかる!と思ったが、今回も自分の思い出をそっとなぞられている気がした。同じ時代に同じ場所で同じような経験をしても、時はそれをそれぞれの物語に改竄する。後に懐かしがって記憶をすり合わせたって同じに...続きを読むなるわけがない。人はそうやって自分の均衡を作って生きている。記憶の改竄…それもすべてを忘れる一つの経緯なのだろう。燃え殻さんの言葉は思い出した過去の美しさも痛みも優しくくるんでくれた。

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Posted by ブクログ 2021年05月03日

後書きで、燃え殻さんが、「ぼくと同じ気持ちを感じたことある人が1人でもいてくれたら」とあったが、短いエピソードのなかには分かるなあ、それ私もムリぃぃいみたいなことが沢山ありすぎて、この人ずるいなと思った。わたしがおかしいんだろか。

エッセイって、有名な人がかかないとただの日記でしかなくて誰も興味を...続きを読む持たない、と聞いたことあるけど、燃え殻さんは有名になったから面白いんだろか?ひねくれた40代おじさん代表だから、面白いんだろか?よくわからないけどちゃんと完成された、エッセイだった。

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Posted by ブクログ 2021年04月24日

暗くって哀しくって少しユーモラスで、なかなかどうでもいいよう内容の抒情的エッセイ。
美しい文章には人の心を癒す不思議なちからが宿っているなぁ、と燃え殻さんの作品を読むといつも思う。

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Posted by ブクログ 2021年03月10日

Twitterで作者のことを知っていたが、本を読むのは初めて。兼業作家の生活が垣間見えるのが興味深い。
燃え殻さんの文章は、悲しい話もどこかユーモラスに感じる、不思議な魅力がある。
本書に紹介されていた爪切男さんの本も、読みたくなってきた。

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