燃え殻のレビュー一覧
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ドラマ化もされた燃え殻さんのエッセイ「全て忘れてしまうから」の続編となる本作。
基本的には燃えさんの日常と絡めて描かれるエッセイなのですが、そこに時間軸は合ってないようなものです。過去や現在(数年間)を思い返し、繋げてエッセイとしてまとめられています。
どこかドラマ的で情景を思い出せるようにも思いつつ、脚色しすぎで恥ずかしくなるような気持ちになったり。(脚色などしてないのかもしれませんが)
一つ一つの出来事が美しく、面白くまとめられています。
一つの記事が2000文字程度なので集中しなくても読めるので久々の読書の方にもおすすめです。
私も33歳になり "この間”という言葉は先日 -
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とてもとてもとても良かった。
読み終わってしまうのが勿体無くて、本を閉じたり、ちびちび読み進めたり。
クスクス笑えたり、心の痛いところをトン、と刺激されたり(上手く言えないがグサッではないのだ)。
燃え殻さんの文章と、長尾謙一郎さんのイラストが造る世界観がたまらなく美しい。
「すべて忘れてしまうから」と合わせて、大好きな本になった。
燃え殻さんの作品を読む度に「エモい」とはこの事か、と思う。
何でもかんでもエモいで纏める風潮は好きでは無いのだけど、燃え殻さんはエモい。
「エモ…(放心)」「エッモ…(絶句)」「エモ!!!(荒)」の繰り返し。語彙喪失。
読み終わった後の余韻もエモい。エモいに浸っ -
購入済み
あの頃に戻れた魔法のような作品
読んでる間にいつのまにか自分の過去と重ね合わせていて、自分にとっての90年代にノスタルジーな想い出を鮮明に蘇らせていた。涙なしでは読めなかったです。もう今日1日は過去に浸ろうと思います。
わたしは今は40半ば、、90年代後半は20代前半新宿を生活の場とし、当時の彼女と何をするにも共に過ごしました。あの時代の空気がこの作品には魔法の如く詰まってました。
そして今はスマホの時代に変わり、知らぬ間にLINEの友達に彼女と繋がりができてる、、もちろん連絡はできませんが、気にならないわけはないので、ごくたまにプロフィールまでは見てしまう現在。
あの時代あの場所に生きてた方にはぜひこの作品をオス -
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キッパリ言い切ってしまうと哀しくなるけど、私は今の自分にさっぱり自信がない。
とにかくネガティブで何をするにも不安だし、キラキラ輝いてる同世代を見ては、どうせ私は…と卑屈になり、羨ましいくせに斜に構えた見方をして自己嫌悪したり。少しでも自分を好きになりたくて藻掻く日々だ。
この本は、そんな弱くて暗い、自分の大嫌いな部分もひっくるめて肯定してくれた気がした。
暗くて弱いのは仕方ない。前向いて、自分なりにぼちぼち頑張りましょうか。
そんな、ネガティブなんだかポジティブなんだか分からない気持ちだけど、とても希望を貰えた。読んで良かった。
⚫この二十年、社会の隅で仕事をしながら僕は、日々「漠然とし -
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約2年前、ふらっと立ち寄った大型の本屋さんで、偶然見つけてしまったときのことを今も覚えている。
目を引く表紙にどこか切ないタイトル。
エッセイだということも知らずにすぐに買ってしまった。
(普段エッセイはあまり読まない)
当初、タイトルの意味を、【どうせいつか忘れてしまうから、忘れないように書き記しておこう】だと思っていた。
でも読んでみると、【どんな嫌なことも忘れてしまえるよ。大丈夫。】という意味でもあるんじゃないかと思えてきた。
日常の不条理ややるせなさを、独特の視点で紡いでいく。
読んでいてやるせないのに、大丈夫だと背中を押してもらっているような気持ちになる不思議な本。
悲しみや切な -
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燃え殻さんのエッセイは本当に癖になる。
今時の言葉でいうと「エモい」エッセイなのかな。
彼とお母さんの病室でのやり取りや、元彼女とおじいちゃんのエピソードの連想、芝犬ジョンのこと、不登校の友人がベランダであげた花火、どれもこれもが緩慢な動きをするシャボン玉に一つ一つに取り込められて、読者の頭の中でふわふわと浮遊している感覚になる。
また、俵万智さんの解説が素晴らしい。
誰かに「燃え殻さんのエッセイってどんな感じ?」と聞かれてもね、本当に説明しにくいんですよ。
俵万智さんも解説序盤でそんな感じで仰っていたのだが、やはり言葉のプロ。彼のエッセイがなぜ読者をジワらせるのかを、分かりやすく言語化し -
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ネタバレ燃え殻さんの半私小説的な青春のお話。
普段、恋愛小説はあまり読まないんだけど夢中で読んだ。
感情を揺さぶる説明のつかない何か。何だろう。
理屈っぽい彼女が燃え殻さんに似合うなぁ。
仲屋むげん堂。懐かしいなあ。
クリスマスイブの夜にボロボロになってバイクを走らせる(燃え殻さんらしき)主人公。抱きしめたい。たまらない。
何というか、燃え殻さんは思い出が美しいのか、もしくは思い出を美しく言葉で紡ぐのがすごいなあと思った。
読みながら自分の二十代は、と思い出そうとして何度も打ち消した。恥の多い生涯すぎる。
「ありがとう。さよなら」
もう何ともたまらずせつなすぎる。
疑似体験なのか再体験なのかわ -
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ネタバレ二人のやり取りが微笑ましいし面白い。
二村さんの子どもっぽさと包容力と、燃え殻さんの弱そうで強いところと。
燃え殻さん、制作会社時代に朝からワイン500ml1パック一気飲みして毎日出社して、あげく鬱とパニック症と腎炎で入院してたとは。
この人の文字が心に入ってくるのは、こういう命を削ってた背景もあるからなのかな。
二村さんの、いちばんいい依存は筋トレじゃないか、に確かにと思った。あれが苦痛じゃない人たちうらやましい。
燃え殻さん、自分のことを普通以下だとか、ダメだと言えば言うほど魅力を感じる。さらけ出す素直さが人を惹きつけるのかな。
あとがきで、二村さんの燃え殻さんに対するオキシトシン