燃え殻のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私が今読み進めた中で1番好きだったのは
人間関係の果の果ての姿っていうやつ。
燃え殻さんの私と同じ時代に考えていたこと、
"僕はまだこれから何にでもなれると自分自身を買い被っていた時期だった。"
私がまさにそう思っていると思う。現在進行形で。
歳を取ってもきっと私は何も変わらないし、
何にもなれないと思う。海外で生活することだってないだろうし企業して社長になることだってないだろうね。
でもどこかで自分にもどこかの成功者みたいな
事が未来に起きるだろう、だから今その為に努力しなければならないと、と言うようなことを考えていたと思う。実際のところ、私は変わらずこんなんやと思う。そ -
Posted by ブクログ
読み終わったのは結構前だけど、頭の片隅からこの小説のエッセンスのような物がずっと消えて無くならない。
そういう本は年に数冊ぐらいあって、私の人生を彩ってくれている。
Audibleでの二村ヒトシさんとの対談を聴いて、この作品がより好きな作品になった。
読みながら「エモい」っていうキーワードはずっと浮かんでいて。
だけどこの本の素敵さを「エモい」の一言では終わらせたくない自分もいる。
似たような本は読んだことがある気がするのに、なぜこんなに心に留まるんだろうと考えていたけど、対談で燃え殻さん自身が「エモい」を書こうとして書いたわけじゃないというのを聞いて腑に落ちた。
「この表現エモいでしょ -
Posted by ブクログ
現在の出来事から過去の自分に起きた出来事に繋げていく手法は面白い。
思いがけない話の展開があったり、ほろ苦い思い出や、自分を見直すような染み染みとした帰結にもっていく。
実に上手い。
不登校の同級生の花火、あなたとわたしだけの正解それを人は愛と呼ぶ、子供の頃駄菓子屋でくすねた分を大人になってかえす、生きていれば迂闊に人は幸せになれる、自分の身に起きた凡庸でかけがえのない出来事を記していきたい、よく見える楽しそうに見えるは相当の努力のもとに作り上げられる、等々。
過去の思い出と共に記されたこれらの言葉が、スルッと沁みてくる味わいがなんとも言えない魅力である。