燃え殻のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ✶印象に残った言葉✶
「でも夢持たないと、夢破れたりしないからお得ですけどね」
「美味しいもの、美しいもの、面白いものに出会った時、これを知ったら絶対喜ぶなという人が近くにいることは幸せだ」
「『いま、孤独なんだ』を『いま、自由なんだ』って言い換えると、鎮静剤くらいには効くんですよ 」
「毎日毎日、満員電車に乗っていたら、たまには会社に行かずどこか遠くへ行ってしまいたいと思う方がまともだ。そういうネガティブな考えの人間は大人じゃないとか根性がないとかいう人とは友達になれない。そんな人間はポジティブで根性があって、センスがない。それが立派な大人なら、ボクはやっぱりなりそこねたんだと思う。」
「傷ってやつにもいろいろあって、時が癒してくれる傷と、膿のようにずっと心の底に居着く傷がある」
「たとえハリボテの夢だったとしても、人間は背中のリュックに何か入っていないと前に足が進まないようにできているのだ。荷物は軽い方がいい。だけど手ぶらでは不安過ぎるんだ。」
「ボクたちは似ていた。好きな人がいて、その好きな人の強さに惹かれ、自分の弱さに耐えられず少しズルくなっていた。」
「ボクが凸で、君が凹。そんな単純なパズルは世の中にはない。ボクが△で、君は★だったりする。カチッと合わないそのイビツさを笑うことができていたら、ボクたちは今も一緒にいられたのかもしれない。」
「始まってしまったボクたちは、いつか終わる運命にある。必ず夜が朝になるように、必ず朝は夜になる。ただその必ずが今日なのか、明日なのか、20年先なのか、それは誰にも分からない。」
「みんな広い世界を覗いて、片手に収まる窓を開けて満足しようとしている。ボクはときどき、急にその場所が息苦しくなる。見えない窮屈なルールを感じる。そして、決して自分と分かち合うことのできない並行世界に目を伏せたりする。それでも、みんな「ここにワタシはいる」と瞬いているのが見える。どんなにコミュニケーションが変わってもボクたちは「孤独」が怖いままなんだ。一等星から六等星まで、その光の強さ、大きさはそれぞれ違うけど、もっと速く、もっと深く、本当はみんなひとりぼつちが怖くて、どこかに繋がりたいと叫んでいるように感じた。」
「俺たちがあと50年生きるとして、1日に1冊ずつ読んだところで読み切れない量の出版物がすでにもう保管されてるんだ。そして一方では世界の人口は70億を超えて今日も増え続けてる。俺たちがあと50年生きるとして、人類ひとりひとりに挨拶する時間も残ってない。今日会えたことは奇跡だと思わない?」 -
Posted by ブクログ
燃え殻さんはごく普通の人(すごく変わった人ではない)で、たまに現れる変な人との邂逅やおかしな出来事を51話にまとめている、とてもシンプルなエッセイである。日記を書いてるだけと批評されたことがあると著者は言っているが、逆にそれでここまで多くの読者を惹きつけるところが魅力なのである。普通の人の普通に生きているエッセイが面白くなるのは、やはり彼の物事の捉え方や言葉の選び方が巧いのだ。それと同時に、どんな人の生活もエッセイになりうるのだとしみじみ思い、人生それ自体のおかしみも感じる。
全編見開き2ページだから、移動時間や風呂上がりのクールダウン、寝る前などちょっとした隙間時間にぴったりで、合計2〜3時間もあったら読み終わる。読み終わった今、不思議と心に残った話はないが、そんなサラッとしたエッセイもよいではないか。タイトルと表紙の絵の影響からそう思うのか、夏に読めて良かった。
そして、俵万智さんの解説が素晴らしい。このエッセイの面白さを見事に言い表しているので、そこまで読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
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特別じゃない
あの日の記憶が
いまの僕を支えている
不登校の友がベランダであげた花火
病室の母との最期の時間
いつかの体温がよみがえる51話。
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書店の新刊コーナーで見つけて、
表紙のイラストとタイトル買いしました。
著者の「ボクたちはみんな大人になれなかった」は何年も前に読んでいて、初めてのエッセイでした。
日々の出来事を短い文章で、さらに何か過去の出来事や記憶とミックスして書くのって本当にすごいなあと。
必ず少し大きめに各話のタイトルがあるのですが、電車では読みにくい。笑
でもこのタイトルがまた良きなんです。笑
いま、仕事が忙しくてエッセイがちょうど良いと思って手に取ったのですが、本当にちょうど良かったです。笑
過緊張ぎみの日々に、本書を読んでる時は少しだけ気持ちが落ち着きました。