燃え殻のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
生きていくって恥ずかしい。「自分がある」って面倒くさい。それでも今日は生きている。まだ諦めていない−。作家とAV監督による真夜中の禁断トーク。AuDee『夜のまたたび』音声コンテンツを元に加筆し書籍化。
生きていくって恥ずかしい
「自分がある」って面倒くさい
それでも今日は生きている
まだ諦めていない
くじけそうではある
作家 vs. AV監督による真夜中の禁断トーク
【感想】
深夜ラジオの【夜のまたたび】を元にした書籍化との事でしたが、ラジオ自体は聞いたことがなく、燃え殻さんの書籍ファンということで、購読。
お二人の独特な空気感や感性が読みながらもラジオを聴いているような感覚で読み進めることができた。
燃え殻さんのエッセイにも出てくる働いていない同級生の話を聞いて(読んで)、【お前そんなに何が欲しいんだ?】【俺は別に何もいらない】という言葉が印象的で、なぜ働くのかや働く事の考え方がすごく楽になった。
燃え殻さんのエッセイと同じくですが、上手くいかない事が続く苦しい世の中でとても救いになる言葉に溢れていました。 -
Posted by ブクログ
前作のエッセイ「すべて忘れてしまうから」がこの本に続き、そして完結。
連載の書籍化なので文章の雰囲気は前作と一緒で、日々の取るに足らない、だけどなぜか忘れられないような出来事が、3ページという絶妙な短さの中に綴られている。
しばらく忘れていたのに、ある時ふっと思い出すエピソードというのは誰にでもあると思う。
強烈なわけではなく、それによって深く傷つけられたわけでもなく、とても楽しかったわけでもない。そういうエピソードが綴られるエッセイだからこそ、3ページという絶妙な短さがとても心地よい。
コロナ禍の連載なので、そのことで少しナーバスになったり、コロナ以外での人の死に遭ってそのことについて思いがけず深く考えてしまう場面もある。それは読み手の多くも似たような感情を知っているからこそ、静かな気持ちで受け取ることが出来る。
取り立てて「このエピソードがとても強烈に印象に残った」というものがないところがとても良い。それが人の本当の日常だと思えるから。
読んで勇気をもらえたり元気になれたりする本ではない。これはとても良い意味で。
飾らず格好つけず日々のことや自分のことを綴ることが出来る著者は、個人的にとても好感度が高い。 -
Posted by ブクログ
【TVドラマ化決定!】NHK 2026年秋以降 放送予定、
ドラマ「この味もまたいつか恋しくなる」主演:高橋一生
ある料理やお酒を口にするとき、ふと思い出してしまう〝あの日、あの人〟を描く。
人気作家・燃え殻氏初の長編エッセイ集。
彼女との最後の朝食となったシーフードドリアと白ワイン/「王貞治のサインがある店はデザートが美味しい」と豪語する先輩/ジャンボモナカを食べながら「有名になりたかったな」と言った友人/冷えてチーズが固まったピザトーストを片手に、初めて見た母の涙……
ある料理を口にすると、どうしようもなく思い出してしまう
あの日、あの人を描く。
グルメじゃない僕にとって、恋しくなる味のお話。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての燃え殻さんのエッセイ
かゆいところに手が届くというか、ない記憶が蘇るというか、少し懐かしくなりながら切なくなるような、温かくて少し感傷的な記憶
すごく好きなエピソードができた
自分で自分の人生を掴む、選ぶ、人生を生きる
そんな取り方をしてもいいのか悪いのか分からないけど
でもそんな取り方もさせてくれる温かい文章だった
僕は大学受験に失敗したあと、しばらくのあいだ、「親のために自分の限りある人生の二年間が無駄になった」と考えていた。しかし本当のところは、別に大学に合格しないと縁を切られるわけでもなく、暴力を振るわれるわけでもなかった。ただ、自分が自分の人生に責任を持つことに耐えられなくて、「親が言ったから」という理由で自分の人生を、親のお金を使って盛大にサボっていただけだ。そんなことにだいぶ後になってから気づいた。
しかしいま振りなっても、あの二年間は無駄だった。どこかの偉い人は「人生に無駄なことは、なにひとつない」とすぐに言うが、それはあまりに大づかみすぎる。
大づかみの解像度をすとし上げると問題はハッキリする。人生に無駄なことが起きていないのではなく、「自分で考えて決めた人生は、無駄だと思いたくない」ではないだろうか。