谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美術ミステリーの4冊目。
千景と透磨の関係は少し進展し、千景の記憶が少しずつ戻ってきている。
透間は彼女の戻りつつある記憶と、現在の彼女との間でどう立ち居振舞うのか。
彼女を過去から守るために、彼は何をするのか?
千景の父、そして姿の見えないカゲロウなる人物も徐々に姿が見え隠れし、今後の展開が更に気になるところである。
本作では「禁断の絵」が鍵となる。
目隠しをした女は何を意味し、どこにいたのか。
それが明らかになったとき、千景自身が覆い隠していた過去が現れてくる。
目隠しをした女というとすぐに思い出すのがレディ・ジェーングレイの処刑を描いた絵画だ。
白く浮かび上がるジェーングレイ。
彼女 -
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