伝説蒐集家であり「喫茶店こだま」のオーナーでもある加賀社に店員として雇われた百絵は秘書として蒐集の手伝いもする何とも不思議な読み物。ケサランパサランや古井戸や二本の木や踏切…意外と色んな噂や怪談みたいな話などはあちこちにあるけど元ネタを探すのは大変。ただの蒐集家の話かと思いきや実は過去の神隠しや不穏な事件も絡んでいたりで重たい内容もある。でも全然怖くないし不思議なお話でまとてめくれてるので読んでてほっとできる。言い伝えなどは昔の人の知恵でもあると思うと感慨深い。不思議なものにはそれぞれ物語があるのかも。