谷瑞恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
贋作がある、という噂を聞いて、真実を確かめるため
動き出したはいいものの…。
この二人の屈折したというかなんというか…。
関係性、最後の方には多少動いてますけど
他からみたら、ほぼ動いてないに等しい状態。
幼馴染の警察は、確実にあと一歩どころか
やろうと思う所で阻止されまくりそうです。
発見された絵に、画廊に、昔の彼女。
色々掘ったら出てきました状態なのに
本人達が掘り下がらない…!
事件だけが掘り下がって、発掘されて終了。
そのついでに、と双方の感情がでてきたりしますが
この温度差、というか気になり具合の違い差。
うん、これはさっさと別れて正解です。
相手に失礼。
付き合う事を選択した時 -
Posted by ブクログ
ネタバレ谷瑞恵の新作。伯爵と妖精で培ったイギリス文化の知識が絵画というジャンルで再構成されている。
舞台は現代だけど、主人公の千景はリディア並に頑固で、人間関係を苦手としている18才の女の子。7歳時に起こった誘拐事件以前の記憶がなく、両親を憎み、祖父から学んだ絵画に込められる図像学を専門に飛び級して大学に入ったというとびきり変わった経歴を持つ。
そんな中、見ると不幸になるというゴヤの絵が盗まれ、日本にあるという情報が彼女の天敵、西ノ宮透磨にもたらされる。
彼はそういった絵画を収集する集まりキューブを結成していた。
不幸をもたらす絵を放置できないと、自分も調査にのりだすが、対人が苦手な主人公は、絵さえ -
-
-
Posted by ブクログ
手紙を書くのに使う商品を扱う「おたより庵」を営む詩穂が、以前に中学の友人から預かった一通の手紙より始まるミステリー。連作短編集。「おたより庵」に関わる人たちの過去をもひも解いていく。そして、中学の友人の死の謎を解明していくことで、詩穂自身も強くなっていく感じがしました。束縛されることで自分は相手を必要としている女性が羽ばたいていく姿を描いたお話なんですが、なんとなく、詩穂のキャラクターが何だかちぐはぐに見えたせいか、前半は読むのに少し苦労しました。後半は一気に読めました。
手紙が出てくるミステリーと聞いていましたが、ちょっと想像していたものとは違いました。
詩穂と城山の、不器用な大人たちの関係