谷瑞恵のレビュー一覧

  • 伯爵と妖精 1

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    予想以上に面白かったです。

    19世紀イギリス・妖精・伯爵!

    少女趣味にピッタリはまる素敵な題材たち。

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    2010年11月03日
  • 伯爵と妖精 愛しき人へ十二夜の祈りを

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    “「膝掛け、編んでほしいな」
    じゃれつくように耳元でささやく彼は、熱い瞳でリディアを見つめる。男の人はもっとそっけないものだと想像していたリディアにとって、こういう日々も予想外のことだった。
    「えっと、ケリーに聞いたの?」
    「うん、ふたりで使えるくらい大きいのがいい」
    なるほど、仕事に忠実なレイヴンが、部屋をあたために来ないのは、ケリーが忠告したからに違いない。
    ケリーは気づいていないかもしれないが、レイヴンはケリーの仕事を認めている。
    「そう、ね。いいわね」
    周囲のみんなにも助けられて、リディアの日々の幸せはある。そう実感しながらリディアは微笑んだ。”

    エドガーの幼いころの話とか入った短編

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    2010年09月18日
  • 伯爵と妖精 白い翼を継ぐ絆

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    “「大丈夫です、あたしは奥さまの味方ですから」
    ハンカチをリディアの手に握らせる。ようやくリディアは自分の涙に気づきながら、子供みたいにすすり泣いた。
    「どうしよう……あたし……」
    「奥さまは悪くありません」
    「彼を責めるつもりじゃ……なくて……」
    リディアをあやすケリーのおさげに、涙が染みこんでしまうから、泣きやもうとするけれど、なかなか止められない。
    「旦那さまは、きっとすぐにあやまってきます。いつもそうじゃないですか」
    でも、今度もそうだとは限らない。
    そう思ったとき、ガチャリとドアが開いた。
    「リディア、ごめん」
    エドガーがそう言った。
    「早っ……」
    ケリーのつっこみに同感するよりも、

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    2010年09月12日
  • 伯爵と妖精 月なき夜は鏡の国でつかまえて

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    “「エドガーさまは、どんなにつらい状況でも前向きに楽しみを見出す方なのです」
    一見格好のいい言い方だが、伯爵の場合、天然のタラシだというだけではないか。
    「とにかく、このままじゃだめだって。伯爵家のためにもならない。あんただってそう思うだろ?」
    「はい。エドガーさまに手をあげることができるのはリディアさんだけです」
    またリディアはやったのか。と思うニコは、エドガーが従順な妻を歓迎するのも無理ないかもしれないと少しだけ同情した。
    「リディアさんの平手だけが、エドガーさまをプリンスから守ってくれそうな気がするのです」
    なるほど。と笑いながらニコは、そうだったらいいと願う。
    「だったら伯爵は、リディ

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    2010年09月12日
  • 伯爵と妖精 魔都に誘われた新婚旅行

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    “「ようレイヴン、あのふたり、結婚すればもっと落ち着くかと思ったのに、ますますあぶなっかしくて、あんたも苦労するよな」
    「はい」
    隣のニコに顔を向けたレイヴンは、ケリーが知るよりもやわらかい表情をしているように見えた。
    「でもこの苦労は、悪くありません」
    「ま、そうだな。ちょっと前まで、あのふたりもケンカなんかしてる場合じゃなかったわけだし」
    顔を見合わせ、深く頷きあう。
    「あのう、レイヴンさんはニコさんと仲がいいんですね」
    ケリーがそう言うと、レイヴンは意外そうに彼女の方に顔を向けた。
    「ケリーさん、いつからそこに?」
    見えてなかった?”

    リディアとエドガー、まだすれ違うかと若干呆れ気味。

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    2010年09月09日
  • 伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法

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    “「新婦、リディア・カールトン」
    また急に緊張しながら、リディアは顔をあげた。
    「あなたはこの男と結婚し、神の定めに従って夫婦になろうとしています。健やかなるときも病めるときも、常にこれを愛し、これを敬い、これを慰め、これを重んじ、これを守り、死がふたりを分かつまで、かたく節操を守ることを誓いますか?」
    「……はい、誓います」
    もう大丈夫。妖精はじゃまをすることができなかった。
    安堵して、そしてあらためて、誓いの言葉が胸にしみ入ると、リディアの瞳はうるんだ。
    エドガーの手が、頬をぬぐうように触れた。
    いつのまにかベールはあげられていて、隔てるものもなく彼の顔を間近に見ている。
    “父と子の聖霊の

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    2010年08月31日
  • 伯爵と妖精 誓いのキスを夜明けまでに

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    “「アシェンバード伯爵は、危険な人です。正しいかどうかよりも、あなたを守ることを優先する」
    ……でも、正しいことって何?
    「エドガーが間違ってるっていうの?あなたたち、何も知らないくせに!」
    エドガーはプリンスの犠牲者だ。彼らの組織と戦ってきて、やっと復讐を果たしたのに、新しい“プリンス”にされようとしている。
    「あなたたちも予言者も、エドガーさえいなくなればいいのでしょうけど、それが正しいことだっていうの?あなたたちが氏族<クラウン>を守りたいように、エドガーだって大切な人たちのために戦っているだけだわ!」
    リディアの必死の反論にも、パトリックは動じなかった。
    何がおかしいのか、にやりと笑う

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    2010年08月24日
  • 伯爵と妖精 運命の赤い糸を信じますか?

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    “が、彼の指には、そしてほかのどこにも、赤い糸は見あたらなかった。
    「あれ?おかしいわね」
    はっきり告げたロタに、レイヴンがショックを受けたのかどうかは、彼の表情からはわからなかった。
    「ねえレイヴン、今は糸がなくたって、いつか現れるわよ、きっと」
    リディアの苦しい慰めが届いたかどうかもわからない。ただレイヴンは、ニコの方に顔を向けた。
    「ニコさんは」
    エドガー以外の人にほとんど興味を持たないレイヴだが、どうにもニコだけは仲間意識を持っているようなのだ。
    「おれ?ちゃんとあるよ、赤い糸」
    気を遣うわけもなく、自慢するように片手を振ってみせたニコには、さすがにレイヴンも落胆の色を隠せなかったよう

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    2010年08月24日
  • 伯爵と妖精 誰がために聖地は夢みる

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    “「リディア、そういうことじゃないんだ」
    窓辺に近づいていったニコは、背伸びして外をのぞき見た。
    「長いこと生きてるほど、過去のことは遠すぎて思い出せなくなっていく。とうの昔におれは、いつからこの島にいるのか、どうしてひとりきりなのか、わからなくなってた。ただ、あの霧の山々を見てると、いつも同じことを感じる。ずっと昔から、ここにいたら誰かが、おれに会いに来るような気がしてたんだ」
    「ここでまた、誰かを待つ気なの?」
    「よくわからない。誰も来ないかもしれないし。でも、この島でならおれは、先のこと考えずにのんびり過ごせる。アウローラと先生の家も、リディアと伯爵の家も、いつまでもおれの家ってわけじゃ

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    2010年08月24日
  • 伯爵と妖精 紅の騎士に願うならば

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    “「……なんだ、そういうことか」
    つぶやいたニコが、むしろレイヴンが怒っているのではないかとおびえていたことなど知る由もない。
    ニコはほっとしたように息をつくと、急に胸を張って咳払いをした。
    「そりゃ、たいへんだったな。人間ってのはそのへん、器が小さいからな」
    「ニコさんは違うのですか?」
    「いいか、レイヴン。おれはそんな細かいことを気にする男じゃねえ。誰にだってそれぞれ事情ってもんがあるからな。あんたに悪気がないってことはわかってるさ」
    てくてくとこちらへ近づいてくると、いつものようになれなれしく膝のあたりをぽんぽんとたたく。
    「心配しなくていいぞ。きちんとあやまる相手には、寛大な気持ちで許

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    2010年08月24日
  • 伯爵と妖精 1

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    絵がかわいい!
    これはかなり思った。
    でも内容はやっぱり原作のほうが好きだなぁ。

    好きなセリフとかが漫画になるとカットされてたりしたから、読む順番はやっぱり原作→漫画にしてよかったと思った。

    しかし集める気は満々である(キリッ

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    2010年08月22日
  • 伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます

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    “「……まつげ?って、どうして?」
    (恋する気持ちはまつげの先に宿るからよ。想いを胸に秘めて、じっと見つめるでしょう?眠れば想い人の夢を見る、目覚めてもその姿を追う、まつげに恋が宿るせいよ)
    「ナイチンゲールだけあって、ロマン派の詩人みたいだな」
    ニコが茶々を入れた。だらしなくあくびなどして、ますます他人事な態度だ。
    「ねえ、ナイチンゲール、もう少し簡単な指南にならないかしら?」
    とにかくキスをねだるなんて無理。けれどこのまま彼女につきまとわれるのは困る。
    両手を組み合わせて、妖精相手に必死に懇願するリディアに、「フェアリードクターとは思えないな」とニコがつぶやくが、気にしている場合ではない。

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    2010年08月22日
  • 伯爵と妖精 花嫁修業は薔薇迷宮で

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    “「小間使いだからといって、特別扱いはしません。奥さまのご用のないときは、ほかの仕事もしてもらいますからね」
    リディアの立場は、いちおうは奥さま付きの小間使いということらしい。とすると、オートレッド婦人のそばに仕えるのだから、やはり夫人の深い考えがあってのことなのか。
    「あの、あたしのこと小間使いにするよう、オートレッド夫人がおっしゃったんですよね」
    ミセス・ボイルは、わかりきったことをと言いたげに眉をひそめた。
    「当然でしょう。さっそくですが、奥さまのお部屋にお茶を届けてもらいます。毎日この時間です、おぼえておくように」
    「はい」
    「それから、奥さまはここ数日、部屋にこもっておいでです。そう

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    2010年08月13日
  • 伯爵と妖精 ロンドン橋に星は灯る

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    “「リディアが僕のことをおぼえていない?」
    スコットランドに向けて走る汽車の中、特等車両の個室で紅茶を味わいながら、ニコはエドガーに、リディアの家で見てきたことを語りはじめたところだった。
    ケルピーに連れ去られたリディアの様子を探るよう、エドガーにたのまれたニコは、スコットランドへ行っていたのだ。
    妖精であるニコが鉄道嫌いなのは、もちろんエドガーは知っている。しかしニコがエドガーのいたケンブリッジに到着したのは、彼らがエジンバラへ向かう汽車に乗る直前だった。
    いやがるニコを紅茶とお菓子でつって、この汽車に乗せ、ようやくリディアの様子を聞き出したエドガーだが、それは彼にとって想像もしていないこと

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    2010年08月13日
  • 伯爵と妖精 永久の想いを旋律にのせて

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     どこまで話が転がるのか…先が読めないまま買い続けてもうシリーズ22?冊目。
     相変わらず伯爵夫妻は想いを確かめ合ったりすれ違ったりしています。アーミンとケルピーのコンビも結構好きなのですが…今回の事件の流れはちょっとすっきりしないなー。大丈夫なのかなー。伯爵夫妻の愛は大丈夫だって信じてるけど…役者が出揃いすぎて脳内パンク気味。予言者とプリンスに関するアレコレが曖昧にこんがらがってきたので、時間ができたら読み返したいなー…なんて。
     それから…そうそう、ニコのしっぽはみんなのものなのです!(笑) 伯爵夫妻は問題を両手山盛りに抱えているので、もう何の屈託もなく和めるのはレイヴンのとんちんかん発言

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    2010年08月07日
  • 伯爵と妖精 2

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    カラーは綺麗ですね。繊細なタッチの絵柄だから、カラーはホント合うなと思う。
    香魚子版エドリディにも慣れてきた感じ。

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    2010年08月05日
  • 伯爵と妖精 永久の想いを旋律にのせて

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    お待ちかねの本編です。お話がごりっと動き出します。切ないのが苦手な私はまたあの夫婦が一緒にいられるようになる日まで駆け足で読んであとはお預け。ゆっくり読み返すのは山を越えてからにします。

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    2010年07月30日
  • 伯爵と妖精 女神に捧ぐ鎮魂歌

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    “「……だめかもしれない」
    窓の外を眺めたまま、エドガーはつぶやいた。
    「はじめて口説き落とせなかった女の子が、リディアだってことになるかもね」
    「そんな弱気な言葉、はじめてうかがいました」
    「はじめてづくしだ」
    いっしょにいるだけで安らげて、未来を夢見ることができる女の子も、リディアがはじめてだった。
    いつのまにか彼の中で、リディアの存在は大きくなっていた。
    「だめでも、リディアは守るしかない」
    振り返る。レイヴンの大きな瞳はかすかな迷いもなくまっすぐにエドガーを見ている。
    この忠実な少年には、これまで何度もささえられてきた。
    アーミンが行ってしまっても、リディアが振り向いてくれなくても、エ

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    2010年07月23日
  • 伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って

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    “うそだらけの自分だ。
    アシェンバート伯爵という名も、経歴も、紳士的なそぶりもうそ。それを鵜呑みにしているこの少女は、うその口説き文句に気づかない。
    本当のエドガーを知ったら、彼女はおびえ逃げ出すだろう。エドガーの痛みも苦しみも、背負ってきたものも、他人が察するのは容易なことではない。
    本当のことを知っても逃げ出さずに、この痛みに触れてきたのはリディアだけだ。だまされていたと知っても、あの純粋な少女は、せいいっぱい崖っぷちの男を救おうとしてくれた。
    そばにいてほしいのはリディアだけだ。うそつきな、本当のエドガーを知っているからこそ、彼の求婚を信じてくれないリディアだけなのだった。”

    短編集。

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    2010年07月13日
  • 伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて

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    “「で、何なんだ、これは」
    ドアの前に積み上げた椅子やテーブルを、ニコは二本足で立ったまま見あげ、不思議そうに首を傾げた。
    「……ちょっとね」
    エドガーが忍び込んでこないように、用心したつもりだった。
    そうまでしてリディアを求めるはずもない。とは思っても、なんとなく気になって、ちょっとした物音でもなかなか眠れなかったのだ。
    けれども朝になってみると、どうしようもなく滑稽だ。エドガーは来なかったわけで、なおさら自分の過剰な心配が恥ずかしく思えてくる。
    アーミンやトムキンスが来て気づかれないうちに直そうと、椅子に手をかけた。
    「手伝おうか?」
    「ええ、お願い……」
    って、誰?
    おそるおそる振り返っ

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    2010年06月22日