谷瑞恵のレビュー一覧
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【あらすじ】
靭公園で小さなサンドイッチ専門店〈ピクニック・バスケット〉を姉妹で営む笹子と蕗子。
お店にやって来るお客様のちょっとした変化や悩みを抱えている様子を見ると放っておけない姉妹が織りなす人間模様を描いた連作集。
【感想】
書店で見かけて購入したのが本シリーズの3冊目でした。
1、2冊目は在庫切れのようで、電子書籍で購入したのですが、初めて読む作者さんだと思っていたら、以前に読んでいた『思い出のとき修理します』の作者さんでした。
お店を訪れるお客様や定連さんたちとの交流を描いていて、ほっこりします。
欲を言えば、登場するサンドイッチの紹介がもう少し詳しく書かれていたら、もっ -
Posted by ブクログ
おすすめに上がったのもあって読んでみました。
この作家さんは初めてだったのでどんなものか分からなかったのと、検索?してみたら日常謎っぽいのかなって思ったのもあったので、それとは少し毛色が違うかなー?という印象。
どちらかというとファンタジーめいている?みたいな感じで、なんだか心霊的な神霊的な不思議なことがあって、それを解き明かしていく感覚にどちらかというと近い気もする。
ミステリーや日常謎好きとしては、物足りない感はあったけど、読んでいくとキャラの愛着だったり、この子何か今後もあるんだろうな感があるので、とりあえずの導入部分として1巻は楽しませてもらったとして、次の巻も楽しみに読む予定なんじ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「私が死んだらこの手紙を投函してほしい」と中学時代に手紙を預かった友人が自殺で亡くなり、手紙用品の店を経営する詩穂は、その手紙を投函するか悩む。
ふとしたことから店の常連である城山がその手紙を読むこととなり、友人の自殺について疑問を持つようになるが…。
2章目から違う手紙の話が始まったので、連作短編集だったのかなと読み進めていたら、段々友人の自殺の真相に迫っていき、新たな事件まで。
モラハラ気質の嫌な奴ばかり出てくるので、あまり読んでいて気持ちよくない部分も。優しい人みたいになってるけど城山の過去の話も大概だと想う。
そんな中優しく育った城山の息子の手紙の話が好き。父からもらったものは名 -
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昔から伝わるおまじないや呪文。
特別信心深くなくても「神さまのいうとおり」で何かを決めたり、娘の災難を肩代わりしてもらうためにお雛様を飾ったり、無くした物が出てくるおまじないを唱えたり。
そんな小さな拠り所ともいえる「神さま」にまつわる話が6話描かれている。
「絡まりほどける」では、毛糸が絡まってほどけなくなった時の呪文が、友情の絡まりをもほどいていく。
「背を守る糸」の服の背中に縫い目や刺繍を施す事により、その人を危険から守る言い伝えは、私も知らなかった。
おばあちゃんやひいおばあちゃんからなんとなく聞かされていた言葉に、登場人物たちが支えられていく姿に私自身も勇気をもらった -
Posted by ブクログ
思い出のおかずがサンドイッチになるとちょっと違った視点で向き合わせてくれる、個人的には「え〜そうかなぁ?」という感じで現実感が乏しいけど、物語としては実際効果を発揮しているから読む分には面白かった。
おかずがサンドイッチになってるような変わり種を食べてないから想像出来ないのかもしれない。
それかパンが普通だから?なんの変哲もない食パンにおかず挟んでもおかず味のサンドイッチやんとしか想像できない悲しみ。
笹子と蕗子の姉妹は二人で一緒にやってるのがバランスいいんだろうなぁと思う。
笹子だけだとイラッとする事があるかもしれないし、蕗子だけだと面白みに欠ける気もする。
続編あるようなので、次は男