酒井昭伸のレビュー一覧
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2010年の読み初めはこれ!と決めて、暮れに届いてから楽しみに置いていた。なんといっても「ハイペリオン」番外編となる表題作が収録されているんだから。数年前のSFマガジンですでに読んでいたけれど(その号はハイペリオン特集号で、もうなめるように楽しんだ)すっかり内容を忘れていた。まるではじめてのように読みながら、あらためて、自分がいかにハイペリオン世界を愛しているかしみじみわかった。大叢海、炎精林、地下迷宮、聖十字架、森霊修道士…私にとってハイペリオンは、時空を越えて、実在と変わらないものとして、つまり、確かな存在感と茫漠としたつかみどころのなさを併せ持つものとして存在している。
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Posted by ブクログ
フランク・ハーバートによるSF大河、「デューン」シリーズ第三作・上巻。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるシリーズ映画化の波に乗って、続編である本作の新訳も満を持して発刊。ありがとうハヤカワさん!ありがとうヴィルヌーヴ監督!
皇帝ポール・アトレイデスが砂漠へと姿を消した、前作から10年後。惑星アラキスは、ポールの妹・アリアが、兄が遺した幼き双子の兄妹・レトとガニーマの摂政として統治していた。しかし、緑化が進んだアラキスでは、かつての過酷な環境から解放され、フレメンの規律は緩み堕落し、政治腐敗や権力争いが進んでいた。また、そのような情勢の中で重責を負うアリアは、メランジ依存となり、"胎内覚 -
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Posted by ブクログ
【伝説とはいかにして生まれるか】
三部作を通じて独特のSFと宗教が入り交じった世界が作品いっぱいに広がる。
主人公ポールがいかにして砂の惑星から人々の信仰対象になって銀河を牛耳っていくのか。
作者の頭の中で考え出された緻密な世界が最初から最後までいっぱい。
設定を考え活かすのにどれだけの歳月を費やしたのだろうか。
映画化され有名になった本作。私も映画から入った。
映画では大筋を捉えているが細かいところまで説明しているとキリがない。いい感じに映像とセリフだけで本作を表現している。
土地名や惑星名、役職や原理などは下巻に載っているので全てを掌握しながらお話を読むのであれば2周することをオススメした -
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Posted by ブクログ
あー、「銀河帝国」の続編か。読んでねー。
と思って引いたんだが、「銀河帝国の崩壊」の、作者自炊完成版と言ったところだったのか。
アーサーCクラークは、名作2001年がイマイチと感じたこともあって敬遠していたのだが、面白かった。
全体に古い。だって、1950年代だもんな。
どこかで見たよなあってのも逆で、この辺の大家のアイデアを、昨今の作品が取り入れていると言うか、二番三番煎じで、どうオリジナリティを出すのかってのが、相場だろう。
かつて銀河中に覇を唱えた銀河帝国が崩壊して、地球に閉じこもって数十億年。
コンピュータによる完全管理社会と、仕組まれた異分子はマトリックス彷彿だが、仮想現実では