酒井昭伸のレビュー一覧
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科学の進歩で人類は確かな発展を遂げてきた。一方で生活が豊かになったとは言い難い。産業革命以降労働時間は増加し、効率を求めて24時間シフト制が導入され、競争社会により過酷な労働環境が形成されている。
また科学の進歩によって生み出した、「地球温暖化や核兵器」は地球の危機と言われている。が、それは違うと思った。環境破壊によって人類が絶滅しようと生命は進化を遂げ、地球は新たな生態系を作るだけである。今まで地球がそうしてきたように。
大事なのは「人類」にとってサステイナブルな環境を作る事だと思った。科学をお金儲けや名声のために濫用するのではなく、自己規制力のもと科学を進歩させ、利用していく事だ。 -
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7人の巡礼が「時間の墓標」を目指して辺境の惑星「ハイペリオン」を旅するが、その旅の合間に1人1人が語る自らの過去から、次第に物語の全体像が明らかになっていく、という構成になっているようだ。ただ、各人の語りは個別に行われるので、どうしても本作全体の設定は掴みづらいように思われる。時代設定はどうやら28世紀のようなのだが、現代とのつながりはもはや感じられないので、SFというよりはファンタジーという印象を受けた。
物語全編を通じて登場する「怪物」が重要な意味を持ってくることが示唆されるが、上巻を読んだだけではまだ全体像が掴めない。下巻を通読してようやく本作の感想を述べられるように思う。 -
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ネタバレポール・アトレイデスの一代記は、前作「砂漠の救世主」で完結した、と思っていました。
この「デューン」シリーズ3作目である本作を読んで最も驚いたのは、ポールが生きていたこと。
そして、最も心に沁みたのは、敗残者として描かれていること。
ポールとチェイニーの遺児・双子のレトとガニーマは姿はまだ子供ながら大人を遥かに凌駕する知性と、クイサッツ・ハデラッハたるポールの子として、過去の祖先全ての記憶を胎内にいた頃から有していました。
それが故に、周囲から畏怖されると同時に恐怖され、自我を支配しようとする過去の祖先たちの”声”とも闘い続け、その闘いに勝った二人が得たものは、正直言って誰がどう見ても恐ろし -
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ネタバレデューン三部作完結編。レトは未来視の能力を駆使し、行き着くべき未来へと向かって行動を続ける。
これって、攻略本でこの先の展開とストーリーがすべてわかった状態でゲームするのと同じだ。要所要所でプレイヤーが努力する必要はあるものの、その先の展開はわかっている状態。レトもチートキャラ化するし、なんか、攻略本持って、キャラの性能書き換えてゲームやっている気分になる。
最終的には大団円を迎えるのだが、フランク・ハーバートが神権政治、というより神政治を解として示したのはちょっと意外。第二部では英雄を崇拝することの危険性が描かれていたのに。 -
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- カート
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試し読み
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ネタバレDUNEシリーズの続編。
ポール・アトレイデスが、惑星アラキスの覇権を取り戻してから12年。
しかし、未だ帝国の座につくポールを受け入れられないベネ・ゲセリットや航宙ギルド、ベネ・トレイラクスの面々は協力してポール・アトレイデスを皇帝の座から引きずり下ろすために陰謀を張り巡らせていた、という物語。
映画版でジェイソン・モモアが演じていたダンカン・アイダホはその死に様からもいずれ再登場するんだろうな、と思っていた。何なら実は死んでないって展開もあるか? くらいに思っていたが、まさかこういう形でダンカン・アイダホが再登場するとは思わなかった。
動的なアクションを交えた展開というよりも知力や幻視 -
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ネタバレ読み終わった直後の感想としては、ポールの最後は美しかった。
どうしたって予知で見た未来に抗えなく、その中でもより痛みの少ない選択をするように苦悩する姿からここまで多大な権力をもつ者でもこういう葛藤をすることに人間味を感じる。徳治主義から法治主義への移行についても一回読むだけだとあまりその意味はよく分からなかったけどキーワードとして引っかかった。
(あとがきにある専制政治への警鐘という指摘、腑に落ちた。)
上巻から匂わされていたチェイニーの死、その場面自体があっさり描かれてだったところも良かった。それによってポールの心情や子どもを守るためのポール陣営のそれぞれの動き、ポールの最後のシーンがよ -
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表紙は領事とソル、それからマスティーン?
当作品はローカス誌オールタイム・ベスト2012年、1998年でランクインしている。
他にヒューゴー賞も受賞、とのことで期待大。
ただ賞は所詮は他人が選んだもので、必ずしも名作/自分の好みというわけではないい。
のため4部作と知っていたがまずは本上下巻。
『ミレニアム』は一度に買って失敗したし。
そんな警戒をよそに、神父の話で早速心を掴まれた。
まあ怖いし濃い。
こんな濃い話を最初に持ってきて大丈夫なのかという心配もよぎったが、杞憂だった。大きなストーリーの中に関連したオムニバス形式のストーリーが展開していく。その一つ一つのストーリーがよくできていて