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SF・ファンタジー 8位
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ポールは、その予知能力をもってしても陰謀者の策謀を止めることができないでいた。彼に忠誠を誓っているはずのフレメン内部の裏切り、名義上の皇妃イルーランの暗躍に、死から蘇ったダンカン・アイダホの偶人〈ゴウラ〉を用いた計略――そんななか、ポールの愛妃チェイニーが帝座を継ぐ子を懐妊する。だが月が墜ちる幻視に苦悩するポールは、過酷な選択を迫られることに……。壮大な未来叙事詩、悲劇の第二部。解説/堺三保
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「デューン 砂の惑星PART2」
2024年3月15日公開 出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン
「DUNE デューン 砂の惑星」
2021年10月15日公開 出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック
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Posted by ブクログ
DUNEシリーズの続編『砂漠の救世主』の下巻。 ポール・アトレイデスは自らの幻視によって、最愛の人を守るための選択を取らざるを得なくなる。 予知していた未来に抗えず、何とかその中でも最善の方法を取るしかないという展開は、とても辛い。 前作は英雄譚だったが、本作は神話の悲劇的展開を迎える。 ドゥニ...続きを読む・ヴィルヌーヴは『DUNE』で最も映像化を熱望していたのが本作だとか。 確かにフェイス・ダンサーやダンカン・アイダホの偶人など映像で観たら面白そうではあるのだが、映像化するのに向いてそうな原作じゃないため、どうなるか期待もあるが不安も。
あ〜〜面白かった。 ゆっくりゆっくり読み進んだが、 面白すぎて読み終わるのがイヤだった。 幻視と現実の間の苦悩に苛まれるポール、 その結果を選ぶ事への更なる苦悩。苦しすぎる。 ポールのラストシーンは、電車で読みながらほぼ泣いた。 で、2回読んだ。 ダンカン・アイダホが側にいてくれた事が、 ポールに...続きを読むとってはせめてもの救いか。 結末、私は好きだった。 アトレイデスの為政者としての存在意義よりも、 フレメンとしての生き方が勝る潔さに胸打たれる。 続きを読みたいけどどうしたら読めるのか。 続編の新訳、いつでるのかな。
一気読み。 すっきりとした良いところで終わっているので、次の『砂丘の子供たち』を読もうか迷うところ…。
デューン第二部下巻。ポールを巡る陰謀は加速しつつ、ほぼなんでもわかっている、というか予知しているポールは、笹舟が滝から落ちるのがわかっているけど見守るしかない、という状況に置かれて、デューンの明日はどっちだ。 第二部での展開は第一部の爽快感とは真逆だが、案外すんなり、というよりも第二部のほうが面白い...続きを読むと感じたのは、第一部を醒めた目で読んだからではないだろうか。これが、もっと若いときにのめり込んで読んでいたら、第二部を心穏かには読めなかっただろう。
派手な戦闘シーンは、ない(あのシーンは戦闘ではなかろう)。幻視により「既知」である最悪の未来に向けて進む主人公の皇帝と、その血を狙う魑魅魍魎な組織を代表する面々のやり取りを楽しめるかどうか。上巻を無事読め切れたら、下巻はかなり読みやすくなると思う。映像的には見栄えがほぼしないので映画DUNE2の続編...続きを読むとしては厳しそう(このままでは)だけど。
フランク・ハーバートによるSF大河、『デューン 砂の惑星』の続編・下巻。 予知した悲劇的な未来に抗おうとするも、その"運命"から逃れる術が見出せず苦悩するポールに、旧勢力の策謀が迫り来る。その行き着く先は―――。 「悲劇の第二部」と呼ばれるに相応しい悲しく辛い物語。前作のよう...続きを読むなスペクタクルな要素は無いに等しく、ひたすら為政者ポールの苦悩を描いた内容となる為、前作のような展開を期待するのはNG。 予知した悲劇的な未来に抗えず、次々と現実のものとなっていく中で現れる、予知には無かったいくつかの出来事。これらが未来を変える"希望"となるのか・・・。次作も新訳刊行予定とのことで、映画と併せて待ち遠しい限り。
読み終わった直後の感想としては、ポールの最後は美しかった。 どうしたって予知で見た未来に抗えなく、その中でもより痛みの少ない選択をするように苦悩する姿からここまで多大な権力をもつ者でもこういう葛藤をすることに人間味を感じる。徳治主義から法治主義への移行についても一回読むだけだとあまりその意味はよく...続きを読む分からなかったけどキーワードとして引っかかった。 (あとがきにある専制政治への警鐘という指摘、腑に落ちた。) 上巻から匂わされていたチェイニーの死、その場面自体があっさり描かれてだったところも良かった。それによってポールの心情や子どもを守るためのポール陣営のそれぞれの動き、ポールの最後のシーンがより映える感じがした。 あとはポールとチェイニーの子供が男の子と女の子の双子だったことも鳥肌が立った。DUNEシリーズがSFの金字塔と言われること、スターウォーズもこの作品の影響を受けていることを元々聞いていたので、重なるところがあってゾクゾクする。結局は血統が統治の根幹。 ダンカンをめぐる動きにはヒヤヒヤしながらも、最終的な復活にかなりワクワクして、上下巻とも暗く悲しいこの物語に光を差してくれた。アリアとの関係に今後の期待あり。ダンカンは統治機構の中でどんな役割を担うのだろう。 印象に残った言葉 「すべての人間は干渉者なのだ」by スティルガー 「民は政府に従属するが、支配される側も支配者側に影響をおよぼす」アトレイデス家 まだ作品全体を咀嚼できてない感じ。 もう一回くらい読んでみてもいいかも。 最後に、訳者によるあとがき、良かった。 特にイギリスの清教徒革命でのクロムウェルとポールの物語が一致するとの考察(東インド会社はギルド、清教徒は禅スンニ派、議会はラーンスロード)は、なんかこういう流れって世界史で見たことあるような…というのを見事に解説している。また、世界観はイスラーム寄りであるのにポールの宗教政府で使われている用語はキリスト教のものが多いというのも面白い。教養があるとこうも読めるのか、こういう楽しみ方があるのかと刺激にもなるから、あとがきまで含めて良い。
最後の60ページが全てでした ポール自身の内省的な一人称視点の語り口と対照的に見られる周りの人々の盲目な信仰、、 あらゆる専制政治への注意喚起であろう あまりにも世界観の異様さに気を取られすぎた、もう一度純粋な気持ちで読みたい
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