都市と星(新訳版)

都市と星(新訳版)

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

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遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイアスパーを建造、安住の地と定めた。住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。そして、ついに彼が都市の外へ、真実を求める扉を開いたとき、世界は……。

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都市と星(新訳版) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ハインラインの傑作SF小説。数十億年の人類の変遷という壮大な構想が想像力を掻き立てる。「ウェイワードパインズ」に通じるものがある。

    0
    2025年12月18日

    Posted by ブクログ

    成熟した文明、安定を得た歴史の終わり。人類はその先に何を見るのか。どれだけ文明や社会が進化しようともそこにあるのは、飽き足らずに新しい世界を求め続ける子どもの様な好奇心が人間の人間たりうる条件であった。

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    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    銀河宇宙に進出した人類はその後滅びの道をたどり、地球にただひとつ自己完結型のユートピア都市を建設してその殻に閉じこもった。十億年の停滞を経た後、未知への探究心をおさえられない一人の若者が、ついに外の世界への扉を開く。
    冒頭からVRゲーム?が出てきて面食らった。唯一都市の設定が面白く、人間のデジタル化、千年の寿命、心象の視覚化システム、オンライン通話などなど、これが1956年の小説であることに驚くばかり。地球全土は砂漠化しており、都市の外には何があるのか。主人公に共感して興味がおさえられないまま物語は引っ張られていく。探索の舞台はやがて星々の世界に広がり、人類の精神性とその進化にまで言及される。巨匠の先見性と想像力に度肝を抜かれっぱなしだった。脳みそが拡張されるような感覚を味わえる、とにかくクッソ面白かった一冊。

    0
    2021年07月16日

    Posted by ブクログ

    NHKの100分de名著で取り上げられるということで、積読を消化したのですが、予想以上の面白さにビックリしました。古典SFって思索的なイメージが強かったのですが、この作品はそのイメージにプラスして、冒険小説のようなワクワク感があるのです。

    物語の舞台となるのはダイアスパーという都市。そこでは人間の誕生や死の概念すらも、現代とは全く違います。生まれてくる人間は、始めから成人の身体。不老不死となった人間は、死のタイミングも自ら選ぶようになり、その記憶はメモリーバンクに保存され、新しい身体へ移されます。そして、その記憶は概ね20才前後で蘇る。

    そんな人間の誕生から、都市のシステムまで全て管理しているのが、政府や国家でななく、ダイアスパーにある巨大コンピュータ。このコンピュータの管理により、ダイアスパーは完全・完璧な都市として常に機能し続けているのです。

    こうした設定が70年前のSFで既に書かれていたという事実……。改めてクラークのすごさを実感します。

    この作品の主人公となるアルヴィンは、そんな完全・完璧な都市に違和感を持ちます。そして、都市の外の世界に思いをはせます。しかし都市の他の人々は、外の世界に対し恐怖心を持っていて……

    そしてアルヴィンは徐々に都市の秘密に迫っていきます。謎の怪人物の登場、都市の地下に眠る巨大な地図、そして都市の外、他の惑星への誘い……。

    アルヴィンの強い好奇心に読者である自分も感化されたのか、都市の秘密にアルヴィンが迫っていく描写が、どうしようもなくワクワクするのです。何より都市の地下に潜る場面は本当にワクワクしたなあ。映画のインディ・ジョーンズを観ているようというか。

    アルヴィンの冒険はついに都市の外へ。未知の惑星、文化や自然、超能力。しかし、クラークの想像力はまだまだ終わりません。物語は際限なく広がり、アルヴィンの冒険は、これまで何千年と続いてきた都市や文明の関係性を揺るがす事態にまで、発展していきます。

    作品を読み終えた段階で、これはSFの何のカテゴリに当たるのかな、と少し思いました。それほどこのSFで使われるギミックや設定は多いのです。未来社会、テクノロジー、管理社会、宇宙、ファーストコンタクト、超能力、異生物、ロボット、コンピュータ、そして神……

    こうした様々な要素を使いこなし、際限なく広がる世界観や作品のビジョンを表現する。本当にただただ圧倒されます。

    しかしそうした圧倒的な物語、世界観、ビジョンが展開され示されるなかで、人間の普遍的なものの素晴らしさを謳いあげている作品であるようにも思います。

    未知のものに対する好奇心
    外の世界を恐れない心

    アルヴィンのこの心と行動が、文明、そして銀河系の新たな胎動となるのです。それだけ壮大な物語でありながらも、その根底にあるのが人間の誰しもが持つ心にあることに、クラークの人間観が表われているように思います。

    クラーク作品のイメージは『幼年期の終わり』のような思想的な作品のイメージが強かったのですが、困難な状況の中で人の強さや技術の可能性を描いた作品であったり、ジュブナイルを描いたりと、人に対する熱さや暖かさを感じる作品もあったことを、この作品で思い出しました。

    思索的な部分もありながら、人間の可能性を強く信じた作品でもあり、ジュブナイルもののような冒険、そして成長物語でもある。様々なSFの要素を、そして様々なクラークの側面を楽しめる贅沢で、そして面白い傑作でした!

    0
    2020年03月16日

    Posted by ブクログ

    世界観の構築がすごい。理系出身なだけあり、SFのサイエンス部分が緻密かつそれっぽくて、本当にありそうだと思って読めた。ストーリーの説明は難しいが、読んでいる最中は気にならない。振り返ると説明が難しいが。

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    外の世界はないと信じているダイアスパーの住人。その中でただ1人違和感を感じている人間、アルヴィン。外に行ってみようとしたところ…

    私がアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」が大好きなんだけど、その理由は、話が魅力的ですごく落ち着いているから。この話もそれと似ててとても穏やかな話だった。1章ずつ途切れ途切れで読んだので熱中はしなかったけど、アルヴィンも話が進むにつれて大人になっていくようでよかった。

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    作中で都市の住人たちが臆病過ぎるのには辟易とさせられるのだけれど、変化に煩わしさを覚えるのは、確かにヒトの特性であると思う。ふつうなら田舎の場合により変化が無いと考えがちなところを、クラーク氏が都市の難点としてそれにフォーカスしたのは、面白い。SF小説だけれど、ヒトの精神に関する考察が多く、展開に中毒性ない。むしろ、自身の場合はどうだろうかと内省する機会が多く、例えば「故郷とは何か」「都市型生活を離れられず田舎に住むメリットとは」など、自分事として捉えることが可能な議論の種を得たのは、有意義だった。

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    ストーリーの滑らかさという点では多少難ありですが、読ませます、考えさせます。
    最終盤なんか現在の地球世界を示唆しているようで。冒険心に満ちた世界の後に残るのは保守的な世界。
    SFの究極の魅力は現在の人間世界の捉え方なんだろうと思う次第。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    十億年後、不毛な砂漠の惑星と化した地球には唯一の都市ダイアスパーだけが残され、時の流れに抗して人間は永遠に人生を繰り返していた…。クラークの遠未来SFの頂点にして、人類の進化と停滞、壮大な未来と運命を謳う古典SFの名作。
    「都市と星」(1956)アーサー·C·クラーク
    #読書好きな人と繋がりたい

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    イギリスの作家アーサー・C・クラークの長篇SF作品『都市と星〔新訳版〕(原題:The City and The Stars)』を読みました。
    アーサー・C・クラークの作品は4年前に読んだ『幼年期の終り』以来ですね。

    -----story-------------
    遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイアスパーを建造、安住の地と定めた。
    住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。
    そして、ついに彼が都市の外へ、真実を求める扉を開いたとき、世界は……。
    20世紀SF界の巨匠が遺した、『幼年期の終り』と並ぶ思弁系SFの傑作、待望の完全新訳版。解説:中村融
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    1956年(昭和31年)に発表された作品……『幼年期の終り』と並んでアーサー・C・クラークの代表作で、SF史上の傑作として知られている作品です。

    ダイアスパーは巨大なドーム状の構造の建築物の内側にある都市であり、それは数億年の間中央コンピュータによって統御され、住居や街並み、人間という生命体に至るまで勝手に作り上げられ、勝手に修復されるという、人工的な、老いることのない都市だった……ダイアスパーに暮らす主人公の少年アルヴィンは、仲間たちとともに体感型のゲームで遊んだりと何ひとつ不自由ない生活を送っていたが、「ダイアスパーの外に出たい」という大きな願望を持っていた……。

    宇宙に進出していた人類は、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた……さらにその10億年後、人の生死をも管理する都市ダイアスパーを舞台にした遥かな未来を描いた壮大なスケールの作品でした、、、

    都市に閉じこもっている限りは安穏な暮らしが保証されているダイアスパーはユートピア都市のように描かれますが、本当の幸せを手に入れたとは思えないんですよねー ユートピアどころか、考えようによってはディストピアなのでは という印象でした。

    そして、地球上で舞台となるのは、荒廃した土地の中に残るダイアスパーという都市とリスという村落集団……隔たれて異なる文化や価値観を持っており、生まれたときから成人の体系で肉体はほとんど衰えることがなく1,000年の寿命を持ち、体毛は頭にしか残っておらず、歯や爪もなくなり、男性の生殖器は体内に収納されるという驚くべき特徴を持つダイアスパーの人々と、外見や成長はほぼ現代の人類と同じだが、テレバシーで意志を通じ合わせることができるリスの人々、全く異なる進化を遂げた2つの人類の描写がとても印象深かったですね。

    VR(ヴァーチャルリアリティ)的な描写や、AIとのやり取りを思わせるようなロボットとの会話等々も描かれており、70年近く前の作品とは思えないですねー 驚きました……後半は宇宙にも出て行き、他の惑星の探索をする等、色んな要素が詰まっているところも興味深かったです。

    物語の世界観にどっぷり浸かることができましたねー 面白かったです。

    0
    2025年05月01日

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