酒井昭伸のレビュー一覧

  • 宇宙【そら】へ 上

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    帯に色々章を取ったと書かれていたので購入。面白かった!隕石ってミーティアライトっていうのか~ 知らなかったな。
    1950年代(だったかな)に隕石が落ちたという設定も面白い。第二次世界大戦が終わって、アポロが月に降りる前辺りのNASAが盛り上がっていた頃に、人類が宇宙に進出する必要性がある、と持ってくるのは上手いなぁと思いました。

    今でこそ男女対等などと言われていますが(今も言われているということは実際対等ではないという事の証左だと思いますけど)50年代のアメリカでも女性の扱いというのはこんな感じだったのかな~と思いながら読みました。日本は今でも医大の入試に男子学生にゲタ履かせるなんてやってるんだからなぁ…昔はもっと悲惨な状況だったんだろうな。

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    2020年10月01日
  • 都市と星(新訳版)

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    地球のはるかな未来の姿、人類の行く末を哲学的な啓示で見せてくれる。SF的手法で思いもつかない未来の都市や人類を垣間見るだいご味を味わえる。今の感覚からいえば自然的には荒廃の極みの地球と、停滞した人類の中から、アルヴィンという未知への探求心に満ちた少年を主人公に、やはり前向きに進もう、という方向でしめくくる。それが、やっぱりそうでなくちゃ、と心地よい。

    アルヴィンの住むダイアスパーが人類がコンピュータに生も管理されるという描写は映画「マトリックス」を思い浮かべる。実際文中でアルヴィンが中央コンピュータの前に立つ場面では「都市のパターンは、永遠に凍てついた状態でメモリーバンクに保存され、・・・壁面に埋め込まれた構成情報(マトリクス)と連動している」と表現される。

    宇宙へ行ったその後の人類は不死を得、人工知能に管理され、あるいはテレパシーで意思疎通をしているが、新たな発見は無く、停滞している。はるか先の世界で争いの無い世界での停滞、というのは「幼年期の終わり」でも描かれている。はるか未来の地球が現在の感覚からすると「停滞」というのはクラークに限らず、映画でも多く描かれている。これはどうしてなのかなあ。

    そして人類の進化の行き着く先は、物理的実態のない「意思の世界」というのも「幼年期の終わり」と同じく描かれている。
    確か小松左京の「果てしなき流れの果てに」や手塚治虫の「火の鳥・宇宙編」もそんなだったような気がする。



    文庫解説より「銀河帝国の崩壊」「都市と星」経過
    1937「銀河帝国の崩壊」の原型となるものを執筆開始
    1940 第1稿が完成
    1948「銀河帝国の崩壊」の原型となる小説、米雑誌「アスタウンディング」4月号に発表
    1953「銀河帝国の崩壊」改稿したものを単行本で発行
    1954「銀河帝国の崩壊」を「都市と星」とする作業開始。ロンドンからシドニーへ渡る船上で。(スキューバダイビングに行く途中)
     特に情報理論の発展により原子力がもたらしているよりさらに深い革命の起こることが暗示されていた”ため改稿してそれを織り込みたかった。
    「銀河帝国の崩壊」を「都市と星」として改稿して発表

    1956発表
    2009.9.15発行 2020.2.15第3刷

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    2020年09月18日
  • アンドロメダ病原体-変異- 下

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    上巻でなんとなく感じていたのだが、下巻になると確信に変わった。本書は続編であって続編ではない。さらに、いわゆる“伝染病”を扱った作品でもない。読んだという記憶以外はなにも覚えていないに等しいが、前作はSF的な設定ではあってもSFではなかったと思う。対して、本書はバリバリのSFである。しかもかなりブッ飛んだ面白さだ。久し振りにセンス・オブ・ワンダーを感じた。

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    2020年07月29日
  • 竜との舞踏2

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    いろんなとこで、物事が動きだして、それぞれが遠くに近くにつながっている、まさに歴史絵巻な様相。それにしてもティリオンはどうなっちゃうの?

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    2020年07月24日
  • 竜との舞踏1

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    先に読んだ家人から、物語が動かなくてつまらないと聞かされてたけど、読んでみるとこれがまた様々な物事が絡み合い、事実が明らかにされていく中で、今後の伏線が貼られているようで、なんとも贅沢な作りになっていた。確かに事象としては動きが少ないが、駒は十分に揃っていて、動き出すのを今か今かと待っている状態だ。ただこの第5シーズンはあと2冊控えているので、この後どうなるかはわからない。さっそく中巻を読み進めるとことしよう。

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    2020年07月18日
  • 都市と星(新訳版)

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    「都市」は地球文明の象徴であり、「星」は未来の象徴。
    さらに、ダイアスパーは都会の、リスは田舎の象徴だと思う。田舎の人は、テレパシーで会話する。

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    2020年06月10日
  • ナイトフライヤー

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    ネタバレ

    ゲームオブスローンズの原作者として有名なジョージ・R・R・マーティンのSF作品短編集。
    表題のナイトフライヤーがNETFLIXでドラマ化されており、そちらの方を観て原作に興味を持ったので、読んでみた。

    1.ナイトフライヤー
    ホラーの要素が強いSF作品。
    様々な異星種族の神話にも登場する謎の異星人ヴォルクリンにコンタクトするため出港したナイトフライヤー号の乗組員を次々に襲う惨劇と事故。
    ドラマ版とはかなり内容が違っていて驚いた。
    ドラマ版は登場人物と基本のプロットだけ借用したまったくの別物であった。
    断然小説版の方が良い。
    ドラマではヴォルクリンの正体が明かされない上、エンディングが「ソラリス」のような感じで今一つ釈然としなかった。恐怖の演出の仕方もスプラッターやオカルト映画のテイストそのままで、「シャイニング」みたいシーンもありちょっと興ざめ
    原作の方では、ヴォルクリンの正体も明らかにされ(異質だがちょっと拍子抜け)エンディングの方もハッピーではないが、味のある終わり方であった。

    2.オーバーライド
    死体をロボットに様に使用できる技術が確立した世界で、それを利用して専門に仕事(屍人使い)をする主人公が異星で希少価値のある宝石を採掘する話。
    日本の小説「屍者の帝国」の元ネタはこれじゃないかと思われるような作品であった。
    ※この短編が書かれたのは1972年!

    3.ウィークエンドは戦場で
    ゲームとしての戦争が合法化された社会で、戦闘に参加することになってしまった冴えないサラリーマンの話。
    気弱なサラリーマンが戦いの中でどんどん狂っていく様がコミカルかつ恐ろしい。
    雰囲気としてはオンラインマルチプレイヤーでファーストパーソンシューティングをやっている感覚のノリで進行するが、ここでは現実に人が死ぬ。
    これが書かれた1973年当時は、パソコンもインターネットも普及していない時代であったことを考えると作者のイマジネーションは卓越してる気がする。

    4.七たび戒めん、人を殺めるなかれと
    様々な星に影響力を浸透させていく人類至上主義のカルト集団”バッカロンの子ら”の話。
    正直あまり面白いとは思わなかったし、結末もちょっと。

    5.スター・リングの彩炎をもってしても
    スター・リングと呼ばれるいわゆるワープホールを手にした人類の話。
    いくつものスター・リングを通じ異なる星系に進出可能になったが、その星系がどこにあるのか全く分からない為、様々な理論がでている(違う銀河、パラレルワールド、はるか過去あるいははるか未来)そんな中、ひとつのスター・リングは何も存在しない虚空(絶界)に通じていた。そこで行われる実験の物語。
    アイディアが秀逸な短編だと思う。
    エンディングはまさにビッグバンを彷彿させるようなもので大変SFらしい作品だった。

    6.この歌を、ライアに
    異星人シュキーンの文明は長い年月進歩がないが、殺人や戦争が存在しない平和なものである。しかし、かれらはある年齢に達するとわが身を寄生生物に与え自殺するという異様な宗教に支配されていた。
    最近この惑星に入植した人類にもこの宗教に帰依する者が出てきており、テレパスの二人組に調査が依頼される。
    この異様な宗教の実態が明らかになるにつれ人間の抱える根源的孤独の問題が浮き彫りされてくる展開は秀逸としか言いようがない。
    最後にテレパスの一人がその宗教に帰依してしまい、その喜びをテレパシーで存分に味わったにも拘らず人間として生きる道を選んだもう一人が対照的でどちらが良いとも言えないが考えさせられる内容であった。

    全ての人が不定形の寄生生物の中で混ざり合い肉体を失い一つになり根源的孤独に苛まれることなく愛に満たされた至福の状態は、エヴァンゲリオンの人類補完計画の様な有様で、この作品が書かれたのは、1973年という事なので元ネタになっていてもおかしくない気がした。

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    2020年05月08日
  • 都市と星(新訳版)

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    話の運びも細かく設計されている感じがするので、読みやすいし、起承転結もはっきりしている。個人的には『幼年期の終わり』の方が話のスケールは大きくないのかもしれないけど、イメージが大きく揺さぶられる感じがして好きだけど。

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    2020年05月06日
  • 七王国の騎士

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    ネタバレ

    ジョージ・R・R・マーティン(ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)の原作者)の作品。
    ゲーム・オブ・スローンズと同じ世界であるが時系列的に100年前となっている。

    草伏しの騎士である巨漢(2m以上ある)で心優しく己の騎士道を貫く若者ダンクと従者だが実はターガリエン家のプリンスであるエッグ(エッグはエイゴンの略したものらしい)のコンビが様々な土地を遍歴し冒険していくというストーリー。

    同じ世界を扱っていながら本編とはテイストが全く異なる作品となっている。
    騎士道華やかなりし時代の冒険譚という事で、本編に比べ明るい気がする。
    主人公の二人は、権力者たちが繰り広げる陰謀に毎回巻き込まれるが、自分たちの良心に従い行動し、彼らの騎士道を貫きつつ生き残るので読んでいて気分が良い。
    また、ちょうど良い長さの短編で、そんなに根を詰めなくても読み切れるので娯楽小説としてよくできている。是非とも彼らのさらなる冒険を読んでみたいと感じた。

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    2020年04月19日
  • 竜との舞踏(下)

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    ネタバレ

    主要人物が消えていくのは寂しい。
    だけど、デナーリスは取り敢えず何とかなるのか?怪しい終わり方だったが。

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    2020年04月08日
  • ハイペリオン(下)

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    上巻より飽きがきやすい
    物語の形式にも慣れてくるのもあるが、伏線が回収されないことが薄々わかってくる
    次作を読まないとスッキリしない終わり方だった

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    2019年12月07日
  • 乱鴉の饗宴 (下)

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    サーセイが我が子トメン可愛さのあまり、暴走。
    ラニスター家磐石と思われたが、妃マージェリー・タイレルのジョフリーからトメン手懐け策が功を奏し、サーセイを嵌める。
    サーセイの焦りがラニスター家に危機をもたらす。

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    2019年04月09日
  • ハイペリオン(上)

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    ネタバレ

    これはすごい作品だな。
    ただし、かなり冗長な作品で
    まだこのハイペリオンの概要が見えてこないのよね。
    敵が一体いかようの理由で襲ってくるのかも
    分かってはいませんし…

    ある詩人の物語、何気に原文を
    見てみたいのですよ。
    だって残念な状態になって
    しゃべれた言葉がいわゆるお下品ワードですので。
    どんな英文の並びになってるんだろう…

    SF作品ですが
    ファンタジー要素もあるので
    ファンタジー好きの人も楽しめると思うの

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    2019年02月24日
  • 都市と星(新訳版)

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    最初の10億年を経た都市の在り様をめぐる冒険は
    50年前の作品と思えぬ現代的SF面白さがあり
    なぜ本作が作者の代表作として知られていないのかと
    いぶかしむほどだが
    七つの太陽星系と銀河帝国物語を接がれた全体を眺めると
    なるほど『幼年期の終わり』に比べて
    大きな差をつけられてしまうのも致し方なし
    ただ作者の作品としては
    第2に読まれるべき代表作には違いないと思う

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    2019年01月07日
  • ハイペリオンの没落(上)

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    ハイペリオンの謎解き編。読ませる。一気に読み切ってしまいそうになる。おもしろい。しかし、上巻を読み切ったのに、まだ謎は全く解けてない。いや、一、二点は解けたが、全く解けた気がしない。下巻にすぐに行かなければ。。。

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    2018年11月12日
  • 都市と星(新訳版)

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    おもしろい。

    タイトルに惹かれるて手に取っただけですが、予想の上、さらに斜め上の上を高速で軽やかに踊るストーリーでした。「人類」を進化の尺度で考えた視座に圧倒されました。

    作品としては古典に入るほどの昔の作品なのに、全く設定、描写に古臭さがなく、新鮮。

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    2018年05月22日
  • 都市と星(新訳版)

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    ネタバレ

    最後がちょっと締まりない。
    それでもこれが50年以上前に書かれたものだとすると、すごい先見の明を感じる。
    尚、ヴァナモンド登場の必要性がよく分からない。

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    2018年04月20日
  • 星の光、いまは遠く (下)

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    マーティンの処女長編らしい
    表紙   7点岩郷 重力   酒井 昭伸訳
    展開   6点1977年著作
    文章   7点
    内容 670点
    合計 690点

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    2018年03月16日
  • 星の光、いまは遠く (上)

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    マーティンの処女長編らしい
    表紙   7点岩郷 重力   酒井 昭伸訳
    展開   6点1977年著作
    文章   7点
    内容 670点
    合計 690点

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    2018年03月16日
  • ジュラシック・パーク(下)

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    こりゃ映画化するのもわかるほど面白い。着想もそうだが、展開のさせ方も見事。場面転換が多いのも映像的でいい。ただ、ラストは映画の方がいいかも。

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    2026年02月23日