【感想・ネタバレ】ハイペリオン(上)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年04月15日

長門有希が読んでたやつ。枠物語の古典『カンタベリー物語』風の体裁をとっているが、中身は極めて濃厚なSF。

28世紀の宇宙時代、巡礼という名目で7人の男女が旅をしながらそれぞれの物語を語っていく。この説明だけ見ると未来版もしくはSF版『カンタベリー物語』的なものを想像してしまう。そういった趣きもある...続きを読むにはあるが、中世の多様なドラマが収録されていたかの古典に比べると、本作はガッツリとした一つの大きな物語が設定されていて、やや面食らった。枠物語の「枠」の部分――世界観のキーとなるシュライクの謎――が思いのほか濃厚で、長大なSF巨編ともいえる展開を広げるのだ。そのあたり、実質的には短篇集だった『デカメロン』や『カンタベリー物語』とは大きく異なる性質を持つ。

とはいえ、7人がそれぞれに語る自分語りはそれ単体でも魅力のある話である上、それらが全体のSF世界における物語と絶妙なハーモニーをなして味わい深いものとなっている。旅の舞台となるハイペリオンの風景、背景の歴史、そしてシュライクの謎に引っ張られて先が気になる。SFにありがちな用語の読みにくさはありつつも、最後まで読まないと収まらない系の小説。

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Posted by ブクログ 2021年06月21日

20代中盤に夏休みで3週間ほどローマを中心としたイタリア旅行に行けることになり、その時ちょうど読みはじめていたハイペリオンをシリーズまるごと詰め込んでいった。
難解だし繋がりもわからぬままだし、きっと旅行中には読み終わるまいと思っていたのだけど、あまりの面白さに最初の10日で読み終わってしまい、その...続きを読む旅の間ずっと気に入ったシーンや繋がりを繰り返し読み続けていた。

当初知らなかった、ローマに生きた詩人ジョンキーツやサンタンジェロ城の登場に素晴らしい縁を感じて旅がより楽しくなった。登場人物達がここにいたのかもしれないと思うと独り嬉しくなった。

長編SFを読むのがはじめてだったので、途中で投げてしまわないか不安でいっぱいだったが、杞憂に終わるシモンズの小説の巧さ。
理論がわからなくともちゃんと物語を脳に染み込ませてくれるのが凄い。

それとアイネイアーちゃんが可愛い。
再読ちゃんとしたいシリーズ。

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Posted by ブクログ 2019年12月02日

ー 教会が滅びるつもりなら、それもまたよし。ただしその死は、キリスト再臨の知識に満ち、栄光に輝くものでなければならぬ。進んで減びるのではないにせよ、暗黒のなかに歩みいるのであれば、毅然とー雄々しく、たしかな信仰心をもって進まねばならぬ。

死の収容所のなかで、核の炎のなかで、癌病棟で、ユダヤ人大虐殺...続きを読むのさなかで、孤独な静寂につつまれ、何世代も何世代ものあいだ、死に直面しながらも信仰心を失わず、希望こそいだかぬにせよ、これらのすべてにはなんらかの理由があるのだ、これほどの苦しみを味わい、これほどの犠牲をはらうだけの意味があるのだと祈りながら、暗黒を見すえつつそのあぎとへと歩んでいった、何百万もの先人のように。

論理も事実も納得のいく理屈もなかった先人らが暗黒のただなかへはいっていくさいには、それこそごくごくかぼそい希望の糸と、いまにもゆらぎそうな信仰心しかなかったにちがいない。しかし、その先人たちが暗黒をまえにしてわずかな希望をつなぐことができたのなら、わたしにもまたおなじことができるはずだ…そして、教会にも。 ー

28世紀、謎の惑星ハイペリオンに巡礼団として派遣された7人の物語。
なぜ、巡礼するのか。旅の道中に一人一人が順番に語っていく。

意味不明な設定が解説なしに次々に物語られ、物語の中で少しずつその意味が部分的に分かっていく。物語がだんだん立体的になり、読み進めていくとイメージ出来るようになってくる。イメージ出来るようになるともっと面白くなってくる。物語の中に読者を引き込んでいく引力が強い作品。

続きが気になるなぁ〜。


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Posted by ブクログ 2019年10月27日

難しい用語がたくさん出てきますが、無視して読み進めるとどんどん面白くなっていきます
ハイペリオンの歌はちょっと意味不明ですが、、

下巻が楽しみです

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月23日

 とにかく分厚くて最初は読むのを躊躇していたのですが、いざ読んでみると非常に読みやすく、独創性があって、恋愛やサスペンス要素もあるので、気付いた時には時間も忘れどっぷりとハイペリオンの世界にはまり込んでしまっていました。非常に面白かったです。
 本書ではハイペリオンという辺境の惑星に集った7人の男女...続きを読むの身の上話が語られていくのですが、登場人物のエピソード毎に話が分かれているため、まるで別の本を読んでいる感覚です。特に気に入ったのは学者の物語「忘却の川の水は苦く」と領事の物語「思い出のシリ」。どちらも情感豊かで色鮮やかな画面が浮かんで来るようでした。
 ただ惜しむらくはこのハイペリオン上・下だけでは謎が明かされないため、本書だけでは消化不良感が残ってしまうこと。出来ればひとまず完結となる次作「ハイペリオンの没落 上・下」も読まれることをおすすめします。長いと思われるか、また続きが2冊読めるんだと思われるのかは個人次第ですが、「没落」にて本書で彼らが語ったエピソードが集約していくラストは圧巻ですので、是非続刊も読んでハイペリオンの余韻に浸って頂ければと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月27日

勇者7人がラスボス倒しに行く話。
敵の襲来等々で住民が皆脱出を図る中、この7人はなぜ流れに逆らって目的地へ向かうのか。引いた番号順にそれぞれの過去と動機が語られる。
一人ひとりに物語があり、ひとりが語るごとに問題の本質に少しだけ近づく。
どこでもドア的移動や光速を超えた宇宙飛行による体感での経過時間...続きを読むと実際の経過時間の違いを描いているのはSF小説でも案外珍しいのでは。

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Posted by ブクログ 2017年05月01日

感動の面白さ!!!
表紙   8点
展開   9点
文章   8点
内容 900点
合計 925点

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Posted by ブクログ 2016年08月23日

面白い。
最初が入り込み辛いんだけど、ファンタジーの場合は仕方ないね。
上巻の方が下巻より面白いかも。

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Posted by ブクログ 2016年08月05日

ハイペリオンって、SFファンの間では人気高いよね。そんなわけでまあ試してみなきゃってので手に取る。
「それにしても長いよなあ。上下巻って。しかもそれぞれの巻はボリュームあるし。もっと短くまとめられんかったんかいな。ま、気が向いたときにちょこちょこ読んでいくか。半分くらいまで読んで面白くなかったら読む...続きを読むのやめよう」
などと、気乗りしないままページをめくっていったが……。

こ・れ・は・す・ご・い!

司祭の物語から超弩級の面白さ!なんだこれは?もう面白いと言うしか言葉が見つからない面白さ。
上巻からここまで盛り上がって大丈夫か?つうか、ここまでの傑作を書いて、作者は死ぬんじゃないか?死ぬまで行かなくても、作家としての力量をすべて出し切っちゃって、作家生命が終わるんじゃないか?などと、いらぬ心配をするほど。

もう一度言う、これはすごい!

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Posted by ブクログ 2015年05月10日

表紙がダサいが、読み進める内に夢中になる。それにしても、日本の文化圏では根付いていない宗教観について、もっと学ぶべばより面白いだろう。

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Posted by ブクログ 2014年04月11日

未来の人類が宇宙に進出し現在の世界がそれぞれの星に文化を確立し、そして一つの大ネットワークによって言語、歴史、文化等がなくなった世界観がとてもいい
名作『スターウォーズ』のような多種生物、巨大国家が面白い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年01月11日

続きが楽しみ。
内包する世界観の広がりと厚みがすごい。入れ子構造になっていて、色々な人の視点でハイペリオンの世界が語られるにつれ、ハイペリオンの世界の姿が徐々に明らかになっていく構成になっていて、ついつい引き込まれてしまう。
それぞれのストーリーもホラー的だったり、恋愛だったり、詩的だったりとテイス...続きを読むトが変わるので全く飽きない。退廃的な世界観も好み。ハードなSFよりも、ジーン・ウルフのような幻想ファンタジー系SF(?)が好きな人には特におすすめ。

何度もジョン・キーツ(John Keats)の名が出てくるので、興味が湧いた。彼の生涯がジェーン・カンピオン監督、しかもベン・ウィショー主演で映画化されているようなので是非観てみたい。

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Posted by ブクログ 2013年10月14日

物語は終わりません。
本書は、続く「ハイペリオンの没落」、さらには「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」と全4部に連なる大叙述詩の幕開の巻です。従って、1000ページにおよぶ頁をめくっても返ってくる答えはありません。物語は謎ばかりを残して、終わらないのです。
…が、それでもこの興奮は暫く抑えら...続きを読むれそうにありません。読んでいる途中から、続編を買いに走りましたよ。直ぐに続きを読めるようにと。

舞台は、辺境の惑星「ハイペリオン」。殺戮者シュライクを封じ込めた<時間の墓標>が開き始め、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへの侵攻を開始。そして宇宙連邦は、<時間の墓標>へ7人の巡礼者を派遣する。<時間の墓標>に赴く途上で開陳される巡礼者の数奇な運命は、宇宙世界の骨格を形成し、宇宙連邦やアウスターに幾つかの説明を加え、そしてハイペリオンを廻る数々の謎を残す。物語が紡がれたとき、巡礼者ら一行は、<時間の墓標>に到達するが…

巡礼者の各々の語りが、いわゆる群像劇となって物語は進んでいきます。司教の物語終盤に感じる不条理、戦士の物語における手に汗握る脈動感、学者の物語の涙隠せぬ喪失感など、幅広い展開に多才だなぁと思うところ、しばしば。このあたりは、訳者あとがきで存分に述べられていますが、とにかく色んなネタをこれでもかと言わんばかりに詰め込んでいるみたいですね。いわゆるオマージュ的な描写もチラホラ。探偵の物語に登場する「ギブスン」は、やっぱりそうなんだろう。
多才なだけでなく、物語に惹きつける筆力は、最近読んだ小説のなかでも随一でした。真実の片鱗が見え隠れしつつも、肝心なところが良く解らないところも、続きを読ませる仕掛けでしょうか。まんまと掛かっています。
個人的に大長編ってのは、飽きを感じさせて、苦手な方なのですが、久方ぶりにそれを感じさせない、パワー溢れる作品に出会えました。
さて、続きを読もう。

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Posted by ブクログ 2012年06月02日

もう何度目の再読だろうか。何度読んでも面白い。改めて読むとイリアム〜オリュンポスの下敷き的な構想なのかなと思えるアイディアもあったりして興味深い。

本書の分厚さに気後れする方は、とりあえずルナール・ホイトの告白まで頑張って読み進んで欲しい。後はノンストップの面白さである事請け合いである。

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Posted by ブクログ 2011年02月19日

太陽系の小さな星ハイペリオンの様子があまりにもリアルに描かれていて、読んでて震えるような感覚がありました。
SFは真実であると確信した作品。

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Posted by ブクログ 2022年03月15日


今まで生きてきてSFというジャンルを全く読んだ事がありませんでした。唯一ジャケ買いしたウィリアム・ギブスンのニューロマンサーという本を昔々読んだことがあるくらい。そしてダン・シモンズと言われても拙者デュフフフォカヌポォのコピペくらいでしか知らなかったのですが、このコロナ禍で夜遊びも出来ずクラブでD...続きを読むJしたり踊ったりできなくなったせいで、夜はネトフリやアマプラを観る時間が増え、そして今までほとんど観たことなかったアニメ作品を観るようになりました。免疫が無かった分、夢中になりました。中でも涼宮ハルヒの憂鬱というアニメにハマって恥ずかしながら今さらながらヲタ化、推しの長門有希というキャラクターが作中で読んでいたのを観て興味を持ち手に取った一冊でした。

SFもアニメも全く通ってこなかったので、流行りも定番やテンプレも解らないのですが、その代わり古い作品でもオールディーズだと感じずに新鮮に感じることが出来る、という新たな発見がありました。昔のアニメの絵柄に違和感とか古さを感じない、みたいな。これは他の文芸ジャンルや実写映画などではもう感じられない新しい体験でした。

ラノベやヤングアダルトが文芸ジャンルの入り口にしっかりと根を下ろした現代では、わかりやすくそして全てを解説説明的に書かれた作品がほとんどだと思います。しかしSFの説明されない空想の世界やアイテムや理論などを並べられて置いていかれそうになり、自分の想像力を働かせて解らない事を補完する、この行為こそが文学的な体験だと思わされる一冊でした。書いてある文章だけで完結しているのならわかりやすく映像でも良いわけですよね、そして映像は決して活字を超えられない。自分はそこにこの本とSFというジャンルの魅力を感じました。

顔色の悪い神父、脳筋女探偵、猥雑な詩人、伝説的な英雄、赤ん坊と学者、そして名前すら明らかにならない領事…登場人物も実はとても純文学的ではないでしょうか。

個人的に長文の自然の描写を読むのが得意ではないのですが、SFというジャンル上、自然や情景が空想である以上、描写が長くなって当たり前だと思うのですが、その点だけがちょっと辛かったです、ましてかなりの長編のシリーズ4冊なので…あと故生頼範義氏の表紙が素晴らしいのですが若干のネタバレありました。

しかし翻訳はとても素晴らしかったです。言い回しなどに全く古さを感じなかったし違和感も感じませんでした。こんなことあるんですね、SF翻訳者のレベルは昔から高かったのか…現代アメリカ文学の翻訳者にも見習って欲しいです。ただ後書きでアツくネタバレ書くのやめてもらっていいですか…

SFっていいですね。
説明して欲しくないんすよ解ります?
See you later, alligator. After a while, crocodile.

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Posted by ブクログ 2021年10月13日

読み始め、もうなんだか意味がわからない世界の話で面くらい、一体どういう世界なのか想像することすら出来ずにひたすら読み進めていくと、ああ、なるほど、とだんだんこの世界が理解できるような気になってくる。
後半からは、なんとか世界観に頭が追いついてくると、俄然ストーリーに面白みがでてくる。
続きが楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月24日

これはすごい作品だな。
ただし、かなり冗長な作品で
まだこのハイペリオンの概要が見えてこないのよね。
敵が一体いかようの理由で襲ってくるのかも
分かってはいませんし…

ある詩人の物語、何気に原文を
見てみたいのですよ。
だって残念な状態になって
しゃべれた言葉がいわゆるお下品ワードですので。
どん...続きを読むな英文の並びになってるんだろう…

SF作品ですが
ファンタジー要素もあるので
ファンタジー好きの人も楽しめると思うの

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Posted by ブクログ 2017年09月13日

SFの古典。
SFは笹本祐一以外はほぼ受け付けなかったのだけど、ようやくすっと読めるようになった感。

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Posted by ブクログ 2014年04月14日

ハイペリオンシリーズに片足を突っ込んでしまった。。
大長編と聞いていたので身構えていたのですが、基本的に登場人物ごとの短編で構成されているので、これが意外と読みやすい。
設定がわかってくるにつれ、どんどん世界観に引き込まれていきました。
下巻を買っておいて正解でした。これから次の巻に移ろうと思います...続きを読む

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Posted by ブクログ 2013年08月21日

そういや、昨日ダン・シモンズの「ハイペリオン」読み終わったわ。

あんな内容やってんねぇ
これと続編のタイトルから、勝手にハイペリオンって銀河帝国(かその主星)の興亡史かと思ってたわ

ジョン・キーツって早世した不遇の詩人に同名の未完詩があって、それをモチーフにした作品なんやってねぇ。
キーツは本編...続きを読むでもたびたび出てきます。
全然、知らんかったわ、有名なの??

<以下、チョイネタバレ>

実際、本作はハイペリオンにある時の墓標をめざす、7人の巡礼者が一人ひとり、旅をするにいたった理由を語るというスタイルなのね
で、いよいよ時の墓標というところで、つづきは続編の「ハイペリオンの没落」に続くと…
非常に面白かったんですが、期待値が高すぎたせいか、「すぐに続編よみたいっ!」というほどには盛り上がってない俺ガイル。

訳文はいかにもなSF翻訳本的で、非常に読みやすかったんですが、原文はもっと叙情詩的だったんじゃないのかしらと思ったり(わからんけど)…

J.G.バラードの翻訳みたいに、もそっと飲み込みにくいこねくり回した表現のが雰囲気でたような気もいたします。
まぁ実際そう書かれてたら途中でなげだしてそでもありますが…


とりあえず、続編「~の没落」も下巻だけ古本屋の特価本コーナーで入手しておりますので、記憶がなくならないうちに上巻も入手したいと思います。

こちらからは以上です

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Posted by ブクログ 2011年09月06日

再読。10年ぶりくらいか。
やっぱり面白い。

先日の『イリアム』→『オリュンポス』は苦しかったけど、今回はするすると読めるのです。話の筋もどうにか追えるし(笑)。

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Posted by ブクログ 2011年07月09日

 順調な宇宙開拓を続けていた連邦政府。
しかし、辺境の惑星ハイペンリオンにある、
「時間の墓標」という遺跡が開きはじめてしまう。

「時間の墓標」には、時を超越する殺戮者「シュライク」が
封印されているのだ。

 しかも、時を同じくして連邦政府の敵「アウスター」も
ハイペリオンへの侵攻を開始!

...続きを読む邦政府は、シュライクの封印、
時間の墓標の謎を解明するため
7人の巡礼者を送り込むが……

という話。


「ヒューゴー賞」「ローカス賞」「星雲賞」受賞の
大作SFということで正直少し腰も引けていましたが、
読んでみればなんてことない。

 巡礼者7人のうち3人の、巡礼までの過程を綴った
短編集です。

 敷居は全然高くありません。
読みやすく、かつ一気に読めます。

著者はモチロンのこと、訳者の翻訳が
非常に優れていると思います。

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

いくつかのショートストーリーが織り上げるロングストーリー。読めば、読むほど、ハイペリオンの世界に引き込まれて行く。なるほど、ヒューゴー賞という感じだ。

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Posted by ブクログ 2018年10月08日

分厚いけど読みやすい、長門有希がキョンに貸したことでお馴染みのハイペリオン、ぼくの持ってるハイペリオンにはしおりは挟まっていませんでした

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Posted by ブクログ 2018年08月05日

28世紀、時を超越した殺戮者シュライクを封印する時間の墓標が開き始めた。
政府は理由を解明すべく7人の巡礼者を時間の墓標のあるハイペリオンに派遣した。

そこで待っていたのは、「なぜこの巡礼に参加することになったか」を順番に語る座談会だった…。 ため息

SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみよ...続きを読むうキャンペーンの10作目。

それぞれがシュライクとの関わりとか、因縁があるけど、上巻で7人中3人しか語り終わらないのはやばいでしょ。

残りの下巻で4人でしょ?
思い出話で終わる可能性が高そうで怖い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月09日

 SFの金字塔という評価を方々から聞き、挑戦してみた。まず世界観の構築が凄い。SFは基本、架空の世界観を構築するものだけど、この作品は単に宇宙モノなだけでなく、ハイペリオンという惑星に神話のような独特の物語がある。さらに登場人物それぞれが語る数奇な体験談で物語が進行していくという複雑な構成。最初は何...続きを読むが何だか分からないが、二人目、三人目と話が進んでいく内に重複する部分や、補完する説明が出てきてどんどん引き込まれる。かなり長いが下巻も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2015年01月24日

稀有壮大な銀河叙事詩が今始まる!

宇宙の辺境にある惑星ハイぺリオン。
その地にある不可思議な遺跡<時間の墓標>、そして不死身の怪物<シュライク>。
その謎を解明すべく様々な経歴を持つ七人の男女がかの惑星へ旅立った。

このハイぺリオンだけでも十分過ぎるほどボリュームがあるのだが、物語としては「ハイ...続きを読むぺリオン」と「ハイぺリオンの没落」のセットで一つの物語を成しており圧倒的なボリュームの物語である。
しかし、物語のテンポと読者を惹きつけて放さないストーリーの魅力により全然長く感じない。

ハイぺリオンでは七人の男女がなぜこの探索行に加わることになったのかその経緯が各人の口から語られる。
この巻では、司祭、兵士そして詩人の物語が語られる。

なんか中世に書かれたカンタベリー物語のSF版ぽくってすごく面白いです!

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Posted by ブクログ 2011年10月29日

船員一人ひとりの長い身の上話を聞かされるのが苦痛。これだけで上下巻終わるっていうのにちょっと引いてしまった。4部作だということを知らなかった。エンディミオンは別シリーズだと思っていた。

話は面白いし訳も良くスラスラ読めるからこれを苦痛と言ってしまうのもおかしいかもしれないが、早く先の展開が読みたい...続きを読むのにずーーーっと船の中で巡礼にいたるまでの話をしてるだけでつまらない。

これに限らずどんな小説でも回想はつまらないよね……。

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Posted by ブクログ 2011年09月16日

ハイペリオンシリーズに到着

 以前、巨人シリーズの次には「降伏の儀式」(確かダンボさんのお勧めだったかな?)もしくは「ハイペリオン」(これはみのお勧め)の計画だったが、ようやくゲットしたため再び読書開始。

 後編というか本編と思われる「ハイペリオンの没落」もゲットしている。それぞれ上下巻だから合...続きを読む計4冊。1週間は楽しめそうだ。おもしろそうなら次のシリーズ「エンディミオン」もゲットしてみよう。

 最初の感想は、とかく難解。著者をちょっと調べてみると、やっぱり「もったいぶった文式を持つ作家」だそうだ。加えて日本語訳があまりうまいと思えないからだな。何度もページを戻らないと独特の単語につまづいてしまう。しかし、それらに慣れるとなかなかおもしろくなってきたかなというところ(現在上巻の77ページ)。多彩な登場人物はアーサーヘイリー流だが、それぞれの登場人物はどうやら使い捨てされずに最後まで残るようだ。この意味で、アーサーヘイリー流ではないな。

 まもなく携帯型ビデオプレーヤーも通勤の友となるが、これだけ読書が楽しいとMP3プレーヤと文庫本の方がやっぱり便利かなと思ってしまうな。ま、読む本が無くなったとき(そんな時があるのか?)に映画に戻ることにしよう。

 「ハイペリオン」を読破した。この上下巻は、謎の提示と登場人物の説明で終わっている。私は今日から続編であるところの「ハイペリオンの没落(以下、没落)」へと進んでいるが、作品発表の時期は「ハイペリオン」から「没落」まで約1年の開きがある。よく待つことができたものだ。また、続編を見ないでハイペリオンだけで各種SFの賞に推薦した選者の予測能力に驚く(私ならハイペリオンだけでは推さないだろう)。

 まだシリーズ全体でいえば1/4も終わっていないのだが、ここでの感想を書くと「イマイチ乗り切れない」というところだろうか。「没落」での謎解きの正当性によるとも思うが、この作品が「知性を持ったコンピュータ」という仮設に立っていて、私がその仮設がきらいだからだろう。

 コンピュータ、言い換えれば人造物が知性を持つことは無いと私は思う。だから乗り切れない。Full of Stars のクラークのように(もちろん「2001年宇宙の旅」である)、究極の知的生命体とう設定は、その起源が人類が作ったコンピュータではないからこそ共感できるのであって、「ハイペリオン」の仮設はちょっと・・・・。

 ま、ストーリーとしておもしろいからその辺はあまりこだわらずに「没落」を読むことにする。「没落」にもよるが、さらなる続編「エンディミオン」は読まないかもしれない。

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