酒井昭伸のレビュー一覧

  • 竜との舞踏1

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    おぉティリオンの章きた!ほんと、この人は一体どこまで流れていくのだろうか…。てっきりダニー陣営に行くかと思ったら…行くのか?そして、ダニーの章と、前章読んでいたら「玉葱ー!」と叫ぶことになる。
    はっきりわかる主役格がいないせいで、だれが生き残って誰が退場するかさっぱり分からなくて、もう心配で仕方ない。ダニーや前章のジェイミー・サンサは成長物語系な香りがするが…。
    狼陣営(女性)の出番はまだか…。

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    2014年02月11日
  • ハイペリオン(上)

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    ネタバレ

    続きが楽しみ。
    内包する世界観の広がりと厚みがすごい。入れ子構造になっていて、色々な人の視点でハイペリオンの世界が語られるにつれ、ハイペリオンの世界の姿が徐々に明らかになっていく構成になっていて、ついつい引き込まれてしまう。
    それぞれのストーリーもホラー的だったり、恋愛だったり、詩的だったりとテイストが変わるので全く飽きない。退廃的な世界観も好み。ハードなSFよりも、ジーン・ウルフのような幻想ファンタジー系SF(?)が好きな人には特におすすめ。

    何度もジョン・キーツ(John Keats)の名が出てくるので、興味が湧いた。彼の生涯がジェーン・カンピオン監督、しかもベン・ウィショー主演で映画化

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    2014年01月11日
  • エンディミオンの覚醒(下)

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    「面白い小説」にはそれなりの頻度で出会うのですが、「読んで良かった小説」については、これまで数える位にしかめぐり合ったことがございません。そして、そんな小説は「読みはじめたら止まらない」性質を兼ね備えているものです。

    400字詰め原稿用紙にして7000枚。全8巻約4500頁におよぶ大叙述詩《ハイペリオン・シリーズ》は、「ハイペリオン」、「ハイペリオンの没落」、「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」の全4部で構成されます。
    前半のハイペリオン2部作が濃密な設定と緻密な構成で楽しませてくれる一方で、後半のエンディミオン2部作は前半で残された謎を回収しつつ、情熱と愛嬌に満ち満ちた冒険譚です。

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    2013年11月25日
  • ハイペリオン(上)

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    物語は終わりません。
    本書は、続く「ハイペリオンの没落」、さらには「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」と全4部に連なる大叙述詩の幕開の巻です。従って、1000ページにおよぶ頁をめくっても返ってくる答えはありません。物語は謎ばかりを残して、終わらないのです。
    …が、それでもこの興奮は暫く抑えられそうにありません。読んでいる途中から、続編を買いに走りましたよ。直ぐに続きを読めるようにと。

    舞台は、辺境の惑星「ハイペリオン」。殺戮者シュライクを封じ込めた<時間の墓標>が開き始め、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへの侵攻を開始。そして宇宙連邦は、<時間の墓標>へ7人の巡礼者を派遣する。<時

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    2013年10月14日
  • 量子怪盗

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    すんっごく好みな作品。色々と合っていたのか、最初から最後まで面白いと思いながら読めた。途中で続編とかあればいいなーとか思ってたら、三部作の一作目とのことで、次巻も読むの決定。

    好きなとこ、面白いとこはたくさんあったけど、やっぱりグッとくるのは、ここまで科学が進み、人類のあり様も変わっているのに、「ミステリー」があり、ロマンがあること。

    未来世界を形作る魅力的なSFガジェットがいくつも登場するが、この世界の人間は、何度も生死を繰り返し、その精神もアップロードされたり、コピーされたり、作られた強化身体に入ったりと、まさしくポストヒューマンSF。情報を引き出すために、敵の精神のコピーに処理をして

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    2013年08月08日
  • エンディミオン(上)

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    「エンディミオン」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
    SF叙事詩。赤銅色。
    ハイペリオンシリーズ第3作。

    前2作から300年余を経過した人類社会。
    <ウェブ>の崩壊と共に自由社会が放棄され、往時の没落から一転、キリスト教会パクスが人類を統べている。
    かつての最後の巡礼たちの物語は、禁書『詩篇』として読み継がれ、旧<ウェブ>の諸惑星は恒星間距離を隔てて生き延びていた。

    シリーズ後半戦は、3人(と1人)の冒険譚として幕を開けます。
    新たな世界の萌芽となる少女;アイネイアー、床屋で髪を切るヒーロー;ロール・エンディミオン、素晴らしき友人;アンドロイド・ベティック、小憎らしい独立A.I.;「宇宙船」。こ

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    2013年07月31日
  • ハイペリオンの没落(上)

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    「ハイペリオンの没落」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
    SF叙事詩。水晶色。
    1991年ローカス賞。
    ハイペリオン4部作の第2作。

    前作「ハイペリオン」で広げられた謎、謎、謎が解き明かされていきます。
    全〈ウェブ〉を飛び回って展開する物語。ミクロからマクロにまで至る設定の緻密さによって、描かれるシーンのひとつひとつが贅沢すぎる!!
    シュライクとは何なのか…を芯にして、〈ウェブ〉の趨勢、〈コア〉の思惑、アウスターの実体、そして時間を跳び越えて語られる「この宇宙」の可能性。
    そして、読者の神の視点までも物語に織り込んでしまうダイナミックさ。ひたひたに没入してしまいます。

    「ハイペリオン」「ハイペリ

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    2013年07月24日
  • エンディミオン(上)

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    久しぶりに再読。古いのではないかと危惧していたが、時間を経て尚、輝きは失っていない。また通巻で読みなおしたくなった。

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    2013年04月29日
  • イリアム(下)

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    オリュンポスという続編があることからも分かるように、完結しませんw
    色々解決していないことが多いのでもやもや。それでもこの広大な物語を書きあげる手腕にはまたしても驚愕。続編への期待が高まります。

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    2013年04月16日
  • イリアム(上)

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    全く関係のない(と見える)3つの物語が順々に進んでいく。それぞれの世界観が理解ができるまでは我慢。神話について疎いのでそこでは色々と「?」だった。何より名前が覚えられない。ただハイペリオンシリーズで、ばらばらな物語を見事一本にする手腕をまざまざと見せつけられていたので、楽しみに読めた。ある程度読み進めれば、あとは引き込まれていた。

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    2013年04月16日
  • 量子怪盗

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    ラノベ風味のハードSF。遥かな遠未来、精神生命体が輪廻転生を繰り返し、何百年も生き続ける世界、この生と死が不透明な世界観と造語が素晴らしい。静者、精神集合体、義人、ゴーゴリ、量子念話、これに一々ルビがふられる。「有知能物質」は”スマートマター”、なんか意味不明だけどカッコいい。大筋は結構王道的な怪盗、美女、名探偵が織りなす大活劇でこれがまた面白い。本筋が面白いので脇の設定も楽しめる。そして最後の幕間〈狩人〉の意味は一体?解説によると本作は3部作の1作目だとか。続きが楽しみ!頑張れ!新☆ハヤカワ・SF・シリーズ!

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    2012年11月28日
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃

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    タイトルとか背表紙の粗筋とか、スケールデカそうな予感がするけど、全然そんなことなくて身構えて読み始めたら肩すかし。でも、スゲー面白かったよ。宇宙船同士の艦隊戦もあるし、別次元の知性体もいるし、超兵器も超人も出てくるし、そうやっていろいろ詰まってるわりにはどれもあっさり描いちゃってて展開がスピーディー。気軽にSF読みたいときにはおすすめ。

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    2012年11月11日
  • ジュラシック・パーク(下)

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    <下>に入ってからはスリルの連続。
    映画の方が頭に残っていて結末が大きく違っていたので最後まで楽しめた。
    カオス理論にはまってしまった。

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    2012年10月25日
  • ジュラシック・パーク(上)

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    映画よりも原作の方が面白い。
    原作は遺伝子やカオス理論を中心に据えており、読書をしつつも学ぶことが多い。恐竜の遺伝子の話なんかは今読んでも違和感を感じさせないくらいで、時代の先を読んでいたんだなと改めて感心した。

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    2012年10月23日
  • ジュラシック・パーク(上)

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    高校の頃、ハードカバー版を購入し、あまりの面白さに試験勉強そっちのけにはまった作品です。
    ジュラシック・パークで起こっている問題、謎を解決していく過程が圧巻。恐竜たちの活躍も迫力があり、本当に大好きな作品です。

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    2012年08月04日
  • ハイペリオン(上)

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    もう何度目の再読だろうか。何度読んでも面白い。改めて読むとイリアム〜オリュンポスの下敷き的な構想なのかなと思えるアイディアもあったりして興味深い。

    本書の分厚さに気後れする方は、とりあえずルナール・ホイトの告白まで頑張って読み進んで欲しい。後はノンストップの面白さである事請け合いである。

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    2012年06月02日
  • オリュンポス3

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     オリュンポスついに完結!
     イリアムのように熱い終わり方ではないですが、なんとも言えない穏やかな余韻が素晴らしかったです。

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    2011年04月09日
  • オリュンポス2

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     オリュンポス2巻。
     深まる謎に、どうやって風呂敷をたたむのか気になって、頁をめくる手が止まりません。

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    2011年04月09日
  • オリュンポス1

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     イリアムの続編。
     イリアム終盤の熱さが一旦冷却されてしまいますが、相変わらず「世界」の謎に引きこまれる逸品。

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    2011年04月09日
  • エンディミオン(上)

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    「ハイペリオンの没落」後の世界を描いています。数百年経っているので、登場人物はほぼ一新されています。

    でも小説世界の奥深さ、思想の深さはハイペリオンから引き続きで、ダンシモンズの才能に舌を巻きました。

    下巻途中まで読んで分かったのですが、この物語は「カラマーゾフの兄弟」で、物語の物語として出てくる、「キリストが再度現れたときの、聖職者達の振る舞い」をモチーフにしています。
    それをSFにまで昇華させた技量はすばらしい。下巻の半分ぐらい読んで、やっと気づきました。

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    2011年03月06日