感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ギリシャ神話や英国文学などからの具材をギュウギュウに詰め込んでSF仕立てにしているので、読む側の咀嚼力が試されている気がする。
登場人物はいろいろ出てくるが、最も人間らしさを感じさせるのが、人間の形をしていない機械という点が、とても好き。
Posted by ブクログ
「オリュンポス3」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
SF叙事詩。土色。
「イリアム」シリーズ最終巻。
シモンズのイリアム世界も終幕を迎え、古典的人類、イリアス、モラヴェックの3ストーリーがごたまぜになって大団円。
一応、順当なハッピーエンドになるんでしょうか。
相変わらず圧倒的な世界観と、物語舞台の色彩感は脱帽!のひとことです。
ただ本作で最終巻ですが、前作(「オリュンポス2」)までで広げた大風呂敷を畳みきれてない感じが。
セテボスはどうなったの?<静寂>の正体は?ポストヒューマンの思惑は何だった?ディーマンとキャリバンの決着もついてないし、QT・ファックス・ブレインホールその他の種明かしも物足りない…
「ハイペリオン」シリーズのあまりの完成度の高さに、今回の終わり方は結構不完全燃焼だったかも。
とうとうこのシリーズも終わってしまいましたか…
シモンズの短編集固めて第2集でないかな!(4)