酒井昭伸のレビュー一覧

  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    ネタバレ

    映画化されていることも承知の上で手に取ってみたのだが、SFファンタジーとしては久々の当たり本。

    科学的な要素の裏付けこそ少ないが、主人公の母親・主人公などが持つ読心術的な特殊能力や、宇宙全体を舞台にした陰謀戦という感じは期待が高まる。
    上巻は主人公が目覚めるところまで。罠とわかっていたものの最終的に回避できず追い込まれてしまう展開。時々出てくるプリンセスとか、ハルコンネン家の後継とか…存在が見え隠れしている登場人物達にも期待したい。

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    2025年04月27日
  • ジュラシック・パーク(上)

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    岡田斗司夫が映画より面白いと言っていたので、映画版が大好きで何十回も観た私としても気になって読んでみた。

    映画版でも生命に関する倫理や人間の制御できなさを描いていたが、そこにより重きを置かれている印象。
    章の合間にカオス理論に関することも書かれてるし。
    あとはホラーテイストだった気がする。

    個人的には映画版の迫力ある恐竜が好きだったので、映画版が好きかな。

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    2025年04月27日
  • 炎と血 I

    購入済み

    氷と炎の歌、その前日譚をとある歴史学者の独り言のような形式で語っている内容です。
    これらはあくまであり得たかもしれない内容であって、本当にあった真実とは異なる場合もあると思って読まなければならないです。

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    2025年04月10日
  • タイタン・ノワール

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     SFハードボイルドミステリとでも言うべきか。背景にSF設定があるのだ。この物語世界は、薬物によるタイタン(巨人化)化技術により、ひとにぎりの人間だけが長寿を享受できる世界である。タイタン化すると、身体が若返り、成長が止まらないので巨大化する。この技術は、もともと不治の病や瀕死の重傷の治療のために開発された。この技術を独占する〈トンファミカスカ・カンパニー〉の血縁者やコネのあるものだけが、タイタン化しているのだ。

     物語は、近未来の架空の都市が舞台。ロディ・デビットという生物学者が、彼のアパートで遺体で発見されるところから始まる。頭部への銃撃の跡があり、他殺か、自殺か、あるいは事故なのか。警

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    2025年02月24日
  • タイタン・ノワール

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    ビバップの各話タイトルみたいだな(実際には似てるのは「ガニメデ慕情」しかないんだけど)、と思ったりしたけど、当たらずとも、かな。
    ガニメデといえば巨人(Giant)だけど、こっちは巨神(Titan)だ、と。

    主人公には「ロング・グッドバイ」のエリオット・グルードを重ねながら読んでたけど、底なしのタフさからするとスタローンのほうが似合うかも。
    ま、どうでもいいけど。

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    2025年02月16日
  • ジュラシック・パーク(下)

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    科学の進歩で人類は確かな発展を遂げてきた。一方で生活が豊かになったとは言い難い。産業革命以降労働時間は増加し、効率を求めて24時間シフト制が導入され、競争社会により過酷な労働環境が形成されている。
    また科学の進歩によって生み出した、「地球温暖化や核兵器」は地球の危機と言われている。が、それは違うと思った。環境破壊によって人類が絶滅しようと生命は進化を遂げ、地球は新たな生態系を作るだけである。今まで地球がそうしてきたように。

    大事なのは「人類」にとってサステイナブルな環境を作る事だと思った。科学をお金儲けや名声のために濫用するのではなく、自己規制力のもと科学を進歩させ、利用していく事だ。

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    2025年02月01日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    難しくて理解が追いつかない部分が多々ある。そうなるとただただ字を追うばかりで読み終わった後はやっと終わった!となることが多いけど、デューンはわからかい部分もありつつ、全体的に面白さはわかるから、また改めて読み直したい!と思わせてくれる。ラストになるにつれ、レト二世の行く末、もう壮大すぎて、わくわくしてしまった。ファラッディーンがハルクアルアーダとなったときは鳥肌ものだった。
    デューンは是非完結まで読みたい。

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    2025年01月25日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    惑星アラキスをめぐるハルコンネン家とフレメン家との争い。未知なる惑星に水が無く、大嵐もあり、震動もある。しかしこのSFの世界はいずれ我々が住める世界となるとわくわくしてくる。55年前に書かれたことに驚く。素晴らしいものを読んだ気がする。

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    2025年01月05日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    砂の惑星アラキスを支配することは大きな名誉とのこと。そこでは水の必要性が高く、我々が目指していた火星を暗示していると思われた。SFこそは未来を予測する良いツールだと思った。

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    2025年01月01日
  • ハイペリオン(上)

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     7人の巡礼が「時間の墓標」を目指して辺境の惑星「ハイペリオン」を旅するが、その旅の合間に1人1人が語る自らの過去から、次第に物語の全体像が明らかになっていく、という構成になっているようだ。ただ、各人の語りは個別に行われるので、どうしても本作全体の設定は掴みづらいように思われる。時代設定はどうやら28世紀のようなのだが、現代とのつながりはもはや感じられないので、SFというよりはファンタジーという印象を受けた。

     物語全編を通じて登場する「怪物」が重要な意味を持ってくることが示唆されるが、上巻を読んだだけではまだ全体像が掴めない。下巻を通読してようやく本作の感想を述べられるように思う。

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    2024年12月17日
  • 都市と星(新訳版)

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    想像以上に良かった
    高度な情報社会を展開しながら、少年の冒険活劇に持っていく筆力は圧感だった。

    エンタメとして見方からも高評価は間違いない。

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    2024年12月11日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    ポール・アトレイデスの一代記は、前作「砂漠の救世主」で完結した、と思っていました。
    この「デューン」シリーズ3作目である本作を読んで最も驚いたのは、ポールが生きていたこと。
    そして、最も心に沁みたのは、敗残者として描かれていること。

    ポールとチェイニーの遺児・双子のレトとガニーマは姿はまだ子供ながら大人を遥かに凌駕する知性と、クイサッツ・ハデラッハたるポールの子として、過去の祖先全ての記憶を胎内にいた頃から有していました。
    それが故に、周囲から畏怖されると同時に恐怖され、自我を支配しようとする過去の祖先たちの”声”とも闘い続け、その闘いに勝った二人が得たものは、正直言って誰がどう見ても恐ろし

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    2024年11月02日
  • ジュラシック・パーク(下)

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    文句なしに面白かった。
    細かいこと抜きで楽しめるエンタメ作品。
    映像だとハラハラして、うわーっとなりそうな場面も
    自分のペースで緩やかに読み進められるから
    やっぱ本が好きだ。

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    2024年10月19日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    デューン三部作完結編。レトは未来視の能力を駆使し、行き着くべき未来へと向かって行動を続ける。
     これって、攻略本でこの先の展開とストーリーがすべてわかった状態でゲームするのと同じだ。要所要所でプレイヤーが努力する必要はあるものの、その先の展開はわかっている状態。レトもチートキャラ化するし、なんか、攻略本持って、キャラの性能書き換えてゲームやっている気分になる。
     最終的には大団円を迎えるのだが、フランク・ハーバートが神権政治、というより神政治を解として示したのはちょっと意外。第二部では英雄を崇拝することの危険性が描かれていたのに。

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    2024年10月08日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 上

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    デューン第三部。一、二部の主人公ポールは、未来視の果ての罠と、個人の神格化に対する危惧から、表舞台から身を引いたあとの話。
     ポールの母のジェシカと妹のアリアが権力欲に堕しているが、Disられているわけではない。彼女らの豹変ぷりが受け入れられやすいのは、第二部でのポールの苦悩があったのと、人は堕落しやすいとの認識があることと、両キャラとも登場時から権力欲の萌芽が描かれていたからだと思う。
     権力争いの宮廷劇と、運命論、生活の改善と環境の変化と伝統との関連性の問題など、幅広いテーマがきっちりまとまっている。

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    2024年10月08日
  • ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(下)

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    下巻はラプトルが大暴れで手に汗握る。
    モルヒネでラリっちゃってマルコムが使い物にならない一方、大活躍のサラ・ハーディングがかっこいい。

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    2024年10月07日
  • ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(上)

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    ジュラシック・パーク続編。
    リチャード・レヴィンというなんかイヤな感じの古生物学者が登場するが、これは映画版には出てこない小説だけのキャラクター。メインキャラに近い立ち回りなのでこれから彼がどうなるか楽しみ。
    蘇らせた恐竜から恐竜絶滅の原因を探るというのも面白い。どんな答えを導くんでしょうか。
    下巻も続けて読みます。

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    2024年10月05日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 下

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    デューン第二部下巻。ポールを巡る陰謀は加速しつつ、ほぼなんでもわかっている、というか予知しているポールは、笹舟が滝から落ちるのがわかっているけど見守るしかない、という状況に置かれて、デューンの明日はどっちだ。
    第二部での展開は第一部の爽快感とは真逆だが、案外すんなり、というよりも第二部のほうが面白いと感じたのは、第一部を醒めた目で読んだからではないだろうか。これが、もっと若いときにのめり込んで読んでいたら、第二部を心穏かには読めなかっただろう。

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    2024年09月28日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    デューン第二部。冒頭、筆者の息子が、色々読者の批判があったけど父たる筆者が本当に書きたかったのはこの内容だよ、と言及している。実際、勝利した英雄のその後とか、未来が見えてしまうことの自己矛盾とか、みんな大好き宮廷陰謀劇とか、ヒロイックな第一部に比べると、地味で暗い内容だが、こっちのほうが玄人受けして面白いと思う。

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    2024年09月28日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 上

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    レビューは下巻にてまとめて。
    それにしても、ポールの母にして双子の祖母であるレディ・ジェシカ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ版の映画では権謀術数を弄する政治的な女性として描かれていて、鴨が原作で抱いたイメージと全く異なる人物像で驚いたんですが、ジェシカってやっぱりそういう人だったのね、と、原作をここまで読み進めてきてようやく理解いたしました。それでは、下巻レビューをお待ちください。

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    2024年09月28日