酒井昭伸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画やテーマパークで有名な作品だが、岡田斗司夫氏が書籍をオススメしていたので、投げ売りされていたこともあり、読んでみた。
御多分に洩れず、私も幼少期には学研の「恐竜のひみつ」を熟読し、「恐竜探検隊ボーンフリー」や「アイゼンボーグ」に心躍らせたクチである。
当時から研究も進み、恐竜のイメージや名前も全く変わってしまったが、恐竜だけでなく、カオス理論やフラクタルなど、名前しか知らない話が色々と登場して、とても面白く読むことができた。
科学者やビジネスに対する見解は極端な面もあるが、その通りだと思わされる。
ところで、恐竜といえば、中学受験の塾の理科の先生が話していて、今でもあれは何だったん -
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Posted by ブクログ
小説として非常にカロリーが高い。これでもかというてんこ盛り。
辺境の惑星ハイペリオンへ「巡礼」の一団として集まった構成員たちが順番に自らの物語を語っていく。それぞれのまったく異なる目的で集まった彼らだが語りが一つずつ進んでいく中で、惑星ハイペリオンやその惑星の謎や秘密が少しずつ明らかになり、彼らの物語が複雑に絡まり合っていることが徐々に明らかになっていく…。
司祭、軍人、詩人、学者、探偵、領事と職業がバラバラの各人の物語それぞれに代表的なSFテーマが織り込まれていたり、一人称もあれば三人称もあり、文化人類学的アプローチの物語も、ハードボイルドなラブストーリーも、ハードな戦闘描写も、もうなん -
Posted by ブクログ
帯に色々章を取ったと書かれていたので購入。面白かった!隕石ってミーティアライトっていうのか~ 知らなかったな。
1950年代(だったかな)に隕石が落ちたという設定も面白い。第二次世界大戦が終わって、アポロが月に降りる前辺りのNASAが盛り上がっていた頃に、人類が宇宙に進出する必要性がある、と持ってくるのは上手いなぁと思いました。
今でこそ男女対等などと言われていますが(今も言われているということは実際対等ではないという事の証左だと思いますけど)50年代のアメリカでも女性の扱いというのはこんな感じだったのかな~と思いながら読みました。日本は今でも医大の入試に男子学生にゲタ履かせるなんてやってる -
Posted by ブクログ
地球のはるかな未来の姿、人類の行く末を哲学的な啓示で見せてくれる。SF的手法で思いもつかない未来の都市や人類を垣間見るだいご味を味わえる。今の感覚からいえば自然的には荒廃の極みの地球と、停滞した人類の中から、アルヴィンという未知への探求心に満ちた少年を主人公に、やはり前向きに進もう、という方向でしめくくる。それが、やっぱりそうでなくちゃ、と心地よい。
アルヴィンの住むダイアスパーが人類がコンピュータに生も管理されるという描写は映画「マトリックス」を思い浮かべる。実際文中でアルヴィンが中央コンピュータの前に立つ場面では「都市のパターンは、永遠に凍てついた状態でメモリーバンクに保存され、・・・壁 -