酒井昭伸のレビュー一覧
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SF。中短編集。
人類補完機構シリーズが5作品。うち4作品はキャッシャー・オニール・シリーズ。
キャッシャー・オニールの物語は、冒険小説の趣向が強い。
情景描写の美しさと、キャラクターの魅力が素晴らしい。
やはり「嵐の惑星」がベストか。ト・ルースが魅力的すぎる。
「三人、約束の星へ」は極めて特殊なキャラ設定・場面設定が印象的。好きだなぁ。
シリーズものの作品以外は、あまり好きではなかった。「親友たち」が良かったくらい。それでも、人類補完機構シリーズの作品を読めるだけで大きな価値がある一冊。
それにしても、なぜこんなに美しいのか…。これで全作品が翻訳され、コードウェイナー・スミスの新たな作品を読むことができないことは非常に残念。 -
Posted by ブクログ
人工知能(AI)、宇宙航行、若返りを始めとして、ありとあらゆるSFネタが織り込まれている物語。
設定や伏線は相応に回収されていると思うが、こちらの『ハイペリオンの没落』の方は、他の方も書かれている通り、話を追うことの比重が高く、物語そのもののおもしろさは先の『ハイペリオン』には及ばないと思う。
最後、エピローグにページを割いて描いている点はよかった。ここから300年後の物語として『エンディミオン』があるとのことであるが、そのうち読んでみようか。
にわか知識として、キーツの著作に『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』『Lamia (レイミア)』『エンディミオン』がある(fromウィキペディア)。詩人キーツ、名前は知っていたが詩人としての評価はどういう位置づけなんでしょう?全然知らないもので。それがわかっていたらもう少し違った見方ができたかもしれない。 -
Posted by ブクログ
相変わらず、「綺麗じゃない」ファンタジイだなあ。
人の皮は剥ぐ、屍体が腐ってふくれる、泥酔してげろを吐く、もうそういう連続なんだけど、面白い。
また、壮大な群像劇でもある。
各章はこれまでと同様、その章ごとの主人公の名前で統一されているが、おおむね今回は、ジョン・スノウ、デナーリス、ティリオンの視点で動いていき、たとえばラニスター勢(ジェイミーやサーセイ)、スターク勢、アリン勢は登場しない。
竜の舞踏とある通り、この中でも中心となっているのはデナーリスと竜なのだが、なんと竜が成長してきたためデナーリスがコントロール力を失いかけているらしい。
これどうなっちゃうの?
勿論、デナーリスがいるミーリーンは四面楚歌なので、周辺のほとんどがこれを攻め立てようとしているのだが……。
いやはや、奴隷貿易が盛んな地域で奴隷解放をうたいあげるのはやはりほどほどにした方がいいんじゃないか?
と、思えてしまう。
アメリカの作家なので、奴隷制に反対、という主張をしたいのはわかるのですが。ただ、単に奴隷を解放しただけだとどういう事が起こるかという事は、よく描写されていると思う。その点は興味深い。
視点としてはもうひとつ、デナーリスに求婚したいドーンの公子(でもハンサムとは言えないw)、そしてもうひとり、名前が隠された(でも読めばすぐ誰かわかる)人物が登場する。
いやはや分厚いですが、読めばやはりこれ、物語(本巻)の序盤なのだなとわかる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に引き続き読み進めた。
ハイペリオンへの旅に参加するものの話がぎりぎりまで続き、どのようなエンディングなのかと最後まで考えながら読んでいたが、さらに別な本へ続くとは知らなかった。
正直、読み進めていて、このまま終わってしまうのはつまらないと思っていたの少々うれしくなったのも事実である。
それぞれの物語がある程度つながりつつあり、さぁこれから面白くなるぞというところで終わってしまった。少々、難しい表現もありさらっと読んでしまったところもあるが、全体の概要はしっかりとらえることができるので十分楽しめる。
SFにあまり慣れていない私でも、この長い小説は最後まで楽しめそうだ。