武田綾乃のレビュー一覧
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この本を読んでとにかく懐かしい記憶が蘇った。
毎日の朝練、昼練、部活に居残り練習。
ひたすら技術と音の追求の日々。
わたしも中学時代に吹奏楽部に所属をし(全国へは行けなかったが)、とにかく部活でいろんな経験をした。
こういう活動は、学生時代じゃないとなかなか味わえなかったと思う。
未来が言う「卒業すると楽器を辞めてしまう理由」にも、思わず頷いしまった。
学校の部活もの作品が流行るのは、作者の力量もあるのだろうが、読み手の誰もが通る【学生時代のあの頃】の記憶がどこかにひっかかることも大きな要因の一つじゃないだろうか。
本編で緊張したのは、とにかくコンクールの発表。
練習をやって練習をやって、
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Posted by ブクログ
3巻は北宇治高校吹奏楽部の心臓であるあすかと、久美子の成長編。
今まで普通であることにこだわり、優柔不断でどこか1歩踏み出せなかった久美子が、やっと成長を見せます。
この物語は本当にキャラクターが魅力的で、優柔不断で流され易い久美子と天才的だが周りを見通す力や相手を思い遣ることのできない麗奈、美しい容姿と優しい性格、そして他人を思い遣る心をもった香織、感情的で暴走し易いが他人想いな優子、そして優しいが故に決断できない部長の晴香と、理論的で完璧な副部長あすか、それぞれが吹奏楽で音楽をすることでどう成長していくのかがこの物語の肝だと思います。
そして悩める子どもたちに対し、少し年を重ねた橋本と新山 -
Posted by ブクログ
ネタバレ近未来ディストピアSFシスターフッド小説だった。
効率化された世界を舞台にしてずーっと割り切れない情の話をしていた。
個人主義で人と人の関わりが希薄になっている現代だけど、血の繋がりや帰る家を持つ人が多いから安心して不要と感じる関係をリセットしやすいのかもなと思った。その人のルーツはその人のアイデンティティなのかも。
別の作品読んだ時も思ったけど、武田綾乃さんの文章キレイだな。スルスル読めてすごい。好きです。
好きな文引用→
他人の本質なんて、どれだけ時間を共有しても完全には分かりやしない。ただ、分かった気になってしまうだけ。
それでも、一緒にいたいと願ってしまうだけ。 -
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ネタバレ2年生になった久美子が、今度は「先輩」として後輩と接する姿がとても新鮮で面白かった。1年生の頃とは違い、自分が教える側、見られる側になったことで、久美子自身の成長も感じられる。
そして、新入生の久石奏の存在感がとにかくすごい。独特の言動や考え方に振り回されながらも、少しずつ彼女の内面が見えてくることで、単純な「クセの強い後輩」では終わらないところが魅力的だった。
そんな後輩たちを迎える中でも、夏紀先輩は相変わらず格好いい。派手に目立つわけではないのに、後輩への接し方や自分の立ち位置に対する姿勢が実に頼もしく、改めて好きになった。
今回は吹奏楽そのものよりも、部員同士の感情や距離感、人間関 -
無料版購入済み
初読
「響け! ユーフォニアム」と同じ原作者で、アニメ化もされた作品。
まず、放送部・朗読が舞台という設定が新しい。
こういう、マンガとしてはかなりマイナーなジャンルにスポットライトを当てるという発想がすごい。
また、このマンガ版は絵が素晴らしい。
アニメよりもずっとキャラ絵がキレイで、これに関しても言うことなし。
主人公のおとなしいキャラもいい感じで、これだけで良作とわかる。
一方、キャラ立ちを狙いすぎたのか、特に夏江杏のキャラは「いかにもツンデレ」系で、アスカにしか見ないのが残念。
また、舞台は京都府らしいが、京都府には有人島が1つもない。
舞台の高校は、舞鶴市か宮津市にあるのだろうが、 -
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主人公の陽彩(ひいろ)が置かれた状況は、あまりにも過酷だ。
学費と家のためバイトに明け暮れる日々。
勉強して自立されるのを恐れ、学業を妨害する母親。「母に捨てられたら生きていけない」という恐怖から、必死に気に入られようと「私は母を愛している」と自分に言い聞かせる陽彩の姿は痛々しく、父親から送られていた養育費の存在すら隠されていたと知ったときの絶望は言葉にならない。
子どもにとって親は命綱だからこそ、すがるしかない。世間が押し付ける「家族愛」という言葉がいかに残酷な幻想であるかを突きつけられる。
そんな息苦しい世界に現れたのが、同級生の江永雅だ。
「愛されなくても別に」を体現し、世間の価値観をア -
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ネタバレ本編では描かれなかった久美子たちの日常を、もう少しだけ覗き見ることができるのが嬉しい一冊。特に、みぞれと久美子の組み合わせが新鮮で、二人の距離感や会話から、それぞれのキャラクターの魅力が改めて伝わってきた。
立華高校との合同演奏会も楽しく、北宇治とはまた違った立華の空気に触れられるのも魅力的。なかでも、立華で成長していく梓の姿を目にした久美子が、嬉しさと同時に焦りを感じるところが印象に残った。仲間でありながらライバルでもある、そんな青春の複雑な感情が『ユーフォ』らしくて好き。
さらに、武田綾乃さんのロングインタビューも読み応え十分。作品やキャラクターに込められた思いを知ることで、これまで読