武田綾乃のレビュー一覧

  • 新装版 今日、きみと息をする。

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    ネタバレ

    これを19歳で書いたって所が凄すぎます。

    三人の決して交じわる事が出来ない矢印が痛い。誰かを純粋に想っているんじゃなくて、他人を好きな君が好きってのが刺さりました。

    泰斗の元カノも、見た目通りではなく裏があって、だからこそ泰斗が居心地が良かったのも痛かったです。

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    2024年05月20日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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    アニメでは2期分の尺をふんだんに使ってじっくりと描写された1年生編と違い、劇場版の尺にぎゅっと凝縮されてた2年生編の物語。そのこともあってか、1年生編に比べて小説とアニメの違うところがより増えてる気がした。夏紀と奏の関係性、久美子と梨々花の関係性などなど。言うまでもなくそれらを全部噛みしめるように楽しませてもらってます。

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    2024年05月20日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    思いがけない事態に見舞われながらも、心をひとつに目標に挑んでいくカヌー部員達の姿に胸が熱くなった。3年生は引退してそれぞれの道へ、舞奈達は次の代の中心としてさらに上を目指す。皆の未来に希望を持てる良いラストだった。これからのオリンピックはカヌーも見てみようと思う。

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    2024年05月11日
  • 可哀想な蠅

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    中編が4本の構成でさらりと読めるのだが、女性の視点からの考察にややついて行けない点もあった.化け猫屋敷の「まりこさん」も楽しめたが、最後に読んだからか「呪縛」が考えさせられた.大学を休学して父の介護を担った井之頭麻希とマッチングアプリで男を漁る茅野詩乃.ひょんなことから始まった所謂「いい子」の麻希と詩乃の共同生活.彼らのやり取りに現実味が感じられないのは、団塊世代のおっさんの目の付け所が拙いからなのか.もやもやが残った感じだ.姉妹で伏見稲荷に登る「重ね着」も、結婚を遠くの目標にしてその前で蠢く二人を、うまく描写していると感じた.

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    2024年05月07日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    何者にもなれなかった45歳 何者にもなれなかった45歳、夢に敗れた45歳、私はこれから何を支えに生きていけば良いのでしょうか。何者にでもなれると思って突き進む、夢は本当に叶うと思ってひた走る、良い小説でした。

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    2025年12月03日
  • 君と漕ぐ4―ながとろ高校カヌー部の栄光―(新潮文庫nex)

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    「ようやく負けたよ」 今は自分が勝っていても素質を考えるといずれかは自分を超えていくことは間違いないと感じることがあります。特に子どもたちにそう言った感覚があります。本文中の「ようやく負けたよ」っていう言葉、鼻の奥がツンとなりました。

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    2025年12月03日
  • 君と漕ぐ3―ながとろ高校カヌー部と孤高の女王―(新潮文庫nex)

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    とりあえずGWに秩父に行く予定を入れました。 とりあえずGWに秩父に行く予定を入れました。娘と二人で自然を楽しんできます。もちろん、カヌーにも乗りたかったのですが、娘の興味がなく断念。いつかチャレンジしてみたいです。3巻も面白かったですが、そろそろ違う本を挟もうかな。。

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    2025年12月03日
  • 君と漕ぐ2―ながとろ高校カヌー部と強敵たち―(新潮文庫nex)

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    40代のオジサンが女子高生の話を楽しんでいる 何巻も続く小説や分厚い小説は読み疲れします。面白くて読みやすくても疲れます。そんな訳で2巻目となり少し疲れましたが、続編も読みたいと思える作品です。40歳のおっさんが女子高生の話を読んでると思うと恥ずかしいですが、作品にも読者にも罪はありません。少し置いて次を読みたいと思います。

    恵梨香のサイボーグ感が少しずつ剥がれ落ちて人間味が出てきたのが面白かったです。ただし、オリンピックも見据えて人間らしくより強く描いていこうとしている感じも良かったです。これからの恵梨香の成長が楽しみです。

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    2025年12月03日
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)

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    失敗も成功も全て経験。 一瞬の風になれ(佐藤多佳子)、空をつかむまで(関口尚)、サクリファイス(近藤史恵)、青春スポーツ物が読みたくなる時があります。スポーツの中で胸が熱くなる瞬間もあれば、登場人物達のやり取りに胸が熱くなることもあります。いくつになってもそういった気持ちに寄り添えるようであればと思います。

    手に取ったのは女子高生のカヌー競技のお話。40代のおじさんですが面白く読み進めました。続巻がまだまだあるようですので、今後も楽しませてもらえればと思います。

    長瀞、寄居、戸田、埼玉の知っている地名が出てきて親近感がありました。色々な事情で学校に行けない子どもが増えている中で、前向きに高

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    2025年12月03日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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    40年前吹部だったおばちゃんをも、現役で部活をやってる気分にさせてくれます。コンクールの最後の音出しやステージ袖の緊張感、結果発表の息を飲む感じ!臨場感満載でした。

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    2024年04月30日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

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    感想
    シリーズものは主要キャラの性格が分かっているからサクサク読める。

    京都府大会まで順調きたけど、絶対に後編では爆発する予感。

    あらすじ
    北宇治高校吹奏楽部の物語。主人公の久美子が3年になり、部長として部を引っ張る立場になったところから物語は始まる。1年生の勧誘で見事に新入部員が31人入り、部員は103人になった。福岡の吹奏楽の強豪校から転校してきた由真は、ユーフォニアムの担当で、演奏の上手く、久美子は少し焦りを見せる。

    北宇治は今年も全国大会金賞を目指すことにし、課題曲も自由曲も難易度が高いものを選ぶ。サンフェスの練習の最中、ドラムメジャーの麗奈が厳し過ぎて一年生に脱落者が出そうにな

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    2024年04月08日
  • 響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏

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    アニメ3期放送開始!原作も読み進めてなんとか放送中に追いつきたい。
    小説だから必要な描写、映像だから省略すべき描写、そういうのあるよね…って思う2巻でした。ユーフォでは2年生(優子や夏紀の代)が一番好きなので読み進めるスピードが上がってる気がする。

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    2024年04月08日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編

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    ネタバレ

    感想
    率直な感想は。。。アオハルかよっ!

    なんだかんだ言って主人公の久美子も余裕で上手いのでは?人間関係色々悩むが、音楽のことで悩んではなさげ。

    プールのシーンは不要。

    あらすじ
    北宇治高校、久美子が二年生になって初めての京都府大会。北宇治高校は、危なげなく金賞・関西大会への出場を決める。男子校の龍生学園は有名顧問が入ったことにより、去年の銅賞から一気に金賞・関西大会への出場を果たす。

    この巻は、オーボエのみぞれとフルートの希美に焦点を当てる。自由曲はオーボエとフルートのソロの掛け合いがメイン。自由曲の気持ちに感情移入できないみぞれは当初、苦戦していたが、合宿で新山先生からのアドバイス

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    2024年04月05日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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    感想
    まず、ユーフォニアムという楽器自体を知らなかった。吹奏楽といえば、笑ってコラえての吹奏楽の旅を思い出す。全国大会の金賞に向かって、並々ならぬ努力が必要なのだなぁ。

    女の子が多い世界で人間関係が大変そう。

    しかし、副顧問の先生はなんで体育教師みたいな喋り方?熱血系なの?違和感しかなし!

    あらすじ
    北宇治高校でユーフォニアム担当の主人公の久美子が二年生になり、慣れないながら後輩の指導や人間関係に悩みつつ、全国大会の金賞を目標に吹奏楽に励む。

    一年生の指導から、各パートの人間関係のあれこれ、マーチングのフェス出場と、京都府大会に向けた部内オーディションまで。

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    2024年04月04日
  • 可哀想な蠅

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    読んでいて不快に似た感情が湧いてくるような、何ともダークな作品でした。(不快と表現するのは本作に対して最高の褒め言葉)
    不穏な空気が漂いつつも続きが気になり、読む手が止められないのが魅力の一つです。本作はもちろんフィクションですが、案外近くに存在していそうなリアルな人間像が不気味さを強めていました。

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    2024年04月02日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編

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    ネタバレ

    久美子たちが高三のストーリー後編。
    入学したてのところからシリーズが始まっているので、こうして最高学年として大所帯の吹奏楽部を立派に引っ張っていっているのは、とても感慨深かった。
    予想できたところではあるけど、最後は全国大会金賞というハッピーエンドでよかった。
    はぁ〜いいなぁ高校生…!楽しかった中高の部活を思い出させられ、懐かしくもあの時にはもう戻れないんだなぁとちょっと切なくもあり。

    このシリーズで誰が一番好きか・尊敬するか、といったら私は緑ちゃん。そのポジティブな思考と行動とオーラ、見た目と反した大人な対応も全て素晴らしくて、羨ましい!友達になりたい!

    文章もシリーズ通してどんどん洗練

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    2024年04月01日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

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    久美子たちがいよいよ最高学年の三年生となってのぞむ部活動。前編はコンクールの京都府大会が終わったところまで。

    転校生・真由の描かれ方が何か不穏で意味深で、後編で何が起きてしまうのかちょっと怖い。

    美知恵先生の言葉が印象に残った。
    「自分が何者か。そして、何者でありたいのか。他者の声も大事だが、まずは自分の本音にきちんと向き合え。時間は誰にとっても平等で、だからこそ恐ろしい。現実から逃げようが、現実に向き合おうが、どのように生きても一年という時間は過ぎる」
    「人生なんてものは、設計図どおりにはいかないものだ。未来を空想するのもいいが、机上で考えるよりも実際に足を踏み出した方が得るものが多いこ

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    2024年03月30日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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    3期のアニメ放送を前にして、TVアニメシリーズを見返したり劇場版を再復習したり、の一環で。久美子以外の登場人物が方言だったのにはちょっと驚いたけど、アニメ化に際して標準語に調整したのは好判断…だったのかもしれない。
    この原作あってのアニメ。ただただありがとうございます。

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    2024年03月29日
  • 飛び立つ君の背を見上げる

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    夏紀先輩の後悔がしっかり書かれていた。止めなかったのではなく、背中を押してしまったことへの後悔。
    アニメと比較してみんなよく喋る、みぞれはそのまま。
    卒業していくことへの感慨、部活への複雑な思い、夏紀はよく考えている、自分もこれぐらい考えていた?

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    2024年03月24日
  • なんやかんや日記 ~京都と猫と本のこと~

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    落ち込んでる時にも読めて、
    たくさん共感できる本でした。

    ▽心に残った言葉

    やはり好きになりすぎると
    独りよがりな
    理想の押し付けになってしまうのかもな、
    と私はバタービールを飲みながら自省した。
    口の中が甘かった。


    「受験って大学や偏差値で考えがちやけど、
    これから四年間、
    自分がどういう環境にいたいかを
    選ぶってことやねんで。
    偏差値で学部を決めるのもええけど、
    どんな人と一緒にいたいか、
    どんな人にどんなことを学びたいかを考えたら、
    選択を失敗することは少なくなるんちゃうかな」

    どんな人と一緒に過ごしたいかと考えると、
    やっぱり本や映画、漫画やゲームといった
    カルチャーが好き

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    2024年03月24日