【感想・ネタバレ】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話のレビュー

あらすじ

京都アニメーション制作、NHK Eテレにて放送!

シリーズ累計200万部を突破した“吹部”エンタメ小説の決定版!



北宇治高校吹奏楽部、久美子たちの最終学年の一年を描いた短編集がついに登場!

久美子たちは三年生となり、部長=黄前久美子、副部長=塚本秀一、ドラムメジャー=高坂麗奈の新体制で新たな北宇治高校吹奏楽部が始動した――。

久美子を慕う奏の視点で一年を描いた物語。大学生になった夏紀、優子、希美、みぞれの旅行を描いた「ドライブ」。そして、次の代の幹部が決まる「旧・幹部役職会議」と新しい幹部たちの「新・幹部役職会議」。さらには、ひょんなことから引退メンバーと現役メンバーが一緒に沖縄に行き、演奏をすることになる中編「未来への約束」など。アニメ3期の原作でもある本編・宝島社文庫『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編/後編』では描かれなかった部員たちの日常やコンクール後の話など、ファン必見のエピソードが綴られます。

小説シリーズを追いかけているファンはもちろん、アニメ3期を見ていたファンにとってもたまらない一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本、特に奏視点の「幕間・クラーヴェ」は、前作『決意の最終楽章』の解決編として書かれたものだと思います。

『決意の最終楽章』は構成を読むのが難しい本で、コンクールでの勝利や進路など様々な伏線を回収しつつも、シリーズ最大の異物である黒江真由が、なぜか全国大会オーディションからフェードアウトしていきました。
普通、久美子のスピーチに対して、真由からの何らかの反応があるはず。
それなのに、このカタルシスに至らない物語展開でしたから、大いに戸惑ったものです。
当時は、久美子と真由との価値観の対立が平行線を辿ることで、久美子の部活への姿勢や進路選択への原動力とするとともに、メタ的には物語の圧力に屈しない作者の現実主義を示したものと解釈していました。

この点、シナリオを原作とは変えたアニメ12話の方が、エンターテインメント的に飲み込みやすかったと思います。
久美子は奏者としてオーディションには負けてましたが、演奏において嘘がつけない真由の心に迫り、自己のこだわりや恐怖を自覚しながら実力主義を貫きます。
久美子は、価値観の異なる真由に対しても、言葉を「響かせる」ことができたということ。
それは1年生編からの久美子の行動原理(いざこざへの居合わせから黄前相談所へ)や主要なテーマ(実力主義、「特別になりたい」、百合)を止揚して、物語的なカタルシスとともに久美子の成長を示したと思います。
久美子は試合に負けて勝負に勝った。優勝!

…と思わされたアニメ12話放映直後に発売された本書、どんなものが出てくるか期待していたところ、「幕間・クラーヴェ」でとても驚かされました。
原作では、真由こそが試合に負けて勝負に勝ったというのですから。
「みんな幸せになるのがいちばんいい」という真由の価値観を貫いたからこそ、オーディションでは熱量が足りずに落ちたと。

この自己を差し置いて他者の幸福を願う価値観について、『決意の最終楽章』を読んでいた当時、私は本気で受け止めていませんでした。
メタ的にも、宮沢賢治や衛宮士郎ではないのだから、現実主義色の強い綾乃文学でこの価値観を貫けるキャラが存在できるわけがないと、完全にミスリードしていました。
そして、ミスリードは、北宇治の実力主義に染まりきった久美子や奏においても同じでした。
真由はあれほど同じ主張を繰り返していたのに、この頭の良い2人が、半年以上も真由を理解できず恐怖や敵意を抱いていました。
その奏が、「幕間・クラーヴェ」では真由に頭を下げ、完敗を、真由の価値観が本物だということ認めます。

また、『決意の最終楽章』で久美子は、転校の経験とか、強力に目指すべき目標がないとか、実力で他者を追い落としてしまって失敗したとか、そういったことから真由が自分に似ていると評しました。
しかし、これもミスリード。
「幕間・クラーヴェ」で、奏は真由を「頑固」と評します。
この自らの価値観に対する頑固さこそ、久美子と真由が本当に根っこのところで似ている部分だったはずです。

原作は、価値観の対立をずっと描いてきました。
それは時には乗り越えられましたが(久美子とあすか、久美子と奏)、では、頑固者が2人揃ったらどうなるか。
『決意の最終楽章』で繰り返された「辞退しようか」のやりとりは、両者が頑固だということの表れでしかなかった。
頑固者が揃ったからこそ、平行線のまま、カタルシスに至らない。
カタルシスに至らないことを、当のキャラクターが望んでしまう。
真由は、自分にスポットライトが当たって、自分が救済されることなんて望んではいなかった。

だから、『決意の最終楽章』は言わばミステリーの出題で、「幕間・クラーヴェ」はその解決編です。
私はこのミステリーを解くことができませんでしたが、アニメ3期という補助線を得た上で、この5年越しの解決編に大いに唸らされました。
今こそ奏が真由にしたように、武田先生に頭を下げたい気持ちで一杯です。

最後に、「未来への約束」で、久美子と真由が、見つめ合って、息を合わせることができたことが本当に嬉しいです。
橋本先生が言い続けてきた「音を楽しむ」ことの一側面が、コンクールを離れたところで実現されましたね。
原作は、本作においてカタルシスに至ったというわけです。

1
2024年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編がいくつもあって読み応えがあった!
特に、新山先生、奏ちゃん、真由ちゃん目線の話はアニメにも無かったぶん、興味深く読むことが出来た。
本編の感想にも書いたけど、
やっぱりアニメのように真由ちゃんにもしっかり向き合ってほしかった!
内面に切り込んでいくというか…
当時、ネットで原作改変は悪、という論調が出ていたなかで、ソロを真由に変えるのはとても勇気がいったと思う。
響け!ユーフォニアムシリーズは吹奏楽部・学生生活あるあるが多く、作品の言葉をきっかけに自分を振り返ったり新たな気づきを得ることができた。
恐らく、真由と同じか似たような境遇の人がスタッフにいて、あの時の自分と重ねてふれてほしかった思いを描きたかったのかなと思った。
この終わり方に優劣はつけられず、
どちらも素晴らしい最終回を迎えたのだと私は感じた。
アニメではひたすらにムカついてしまった真由ちゃんだけど(ファンの人ごめん

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2024年11月15日

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捉え所のなかった真由の内側が垣間見えて、やっと人となりが解った気がします。
転勤族故の処世術と、一生ものの友達が欲しいってのには納得でした。奏すらもうならせる真由が凄いです。

久美子と秀一もやっとちゃんとしたカップルになったみたいでニンマリです。姉の秀一リスペクトが的確で、流石幼馴染ですね。

内のトラブルわ何でも背負い込む久美子に奏が「頼って欲しい」って言うのも成長を感じました。

これでラストだと思うと寂しいです…

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2024年08月24日

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アニメも見終わって、満を持して読破。
久美子たちの3年生最後のコンクールのその後が描かれたお話と、久美子以外のキャラクター視点からの過去話だったりエピソードだったり…

黒江真由の、どこか底を見せないような、それでいて不気味すら思える性格、ハッピーエンドが好きすぎるって言葉がしっくりくるような言動に対しての疑問点、それがこの本の真由過去エピソードを読んで納得。そらああゆう言動になるんだなって。可哀想な子よ…_( _´ω`)_

だからこそ、コンクール後で久美子だったり奏だったりとの距離感が変わっていくのが、こっちとしても嬉しい気持ちにさせてもらえた。

あとは、高校卒業までにもこんな大変なんやなって←
もう受験勉強やし、吹いたりせぇへんのやと思ってたのにまさかの合奏…吹部って、、大変すぎる、、ハードスケジュールだよ…

新幹部発表も面白かった、個人的には納得の采配。むしろ久美子部長の時の方が(いろんな意味で)不安やったから、まだ安心というか…
この子達での新たな吹奏楽部ってのも、見てみたいなって思ったりしてるんじゃんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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2024年08月23日

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ネタバレ

最終楽章(3年生編)の時系列のスピンオフ。前半は様々なキャラクター視点の数ページ単位の掌編、後半が卒業旅行を主軸に置いた中編で、いいとこ取りという感じの構成でした。

あとは3年次に強豪校から転入してきて主人公久美子とソリを争った(そして原作では久美子に決まったけど、何とアニメではこの子に決まったという(※未視聴))真由ちゃんの内面を描写する掌編や場面も多くて、一気に解像度が上がった!
転入を繰り返してきて、同窓会に呼ばれるようになりたい、みんながいい気持ちになる結果がいい、という信念のようなもの。奏が頑固って言ってたのは納得で、実際そんなみんな幸せになりましたっていうハッピーエンド有り得なくない? と、今なら真由ちゃんへの微妙な共感できなさというか、得体の知れなさの理由がわかる。

本編を経て正式に付き合いだした久美子と秀一の距離感も本当にかわいかった!
秀一の優しさについて、お姉ちゃんが水道の蛇口をひねったら出てくるようなもの、って言ってたのが面白かった。笑
さらっと一緒にいたい前提の言葉を伝えられるの、めちゃくちゃいい彼氏でいいやつだな……とにこにこしてしまいました。

そして久美子と麗奈の関係も、相変わらずすごい……かわいいっていう言葉では収まらない濃密さというか。笑
でもかわいかったな〜。
合唱曲の歌詞もすごくよかったし、それを麗奈が合唱でやろうって言ったこと、「未来への約束」が実際に交わされること、本当によかった……。

語られなかった本編の合間も掌編で様々に合わせて描かれたことで、彼らの物語、彼らの日々は描かれている部分だけでなくずっと続いてきたし続いているんだと思わされて、だからこれからも続いていくんだなという気持ちになりました。
本編完結後に出るスピンオフとして大満足です。
でもだからこそ、これからもこの物語を読み続けたいなという気分にもなってしまった!笑

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2024年08月04日

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ネタバレ

久美子の代から奏の代へのバトンタッチ。
3年生の卒業を控えた、登場人物それぞれの心境の変化。

真由や奏の視点が明確に描かれているので、アニメ3期でユーフォにハマりロスになっている人にもおすすめ。

新幹部のセレクトは、読む前の予想通り。
顔の広さと技術を兼ね備えた剣崎梨々花を軸として、演奏面で鈴木美玲が引っ張り、2人が至らない部分を久石奏が暗躍して抑える体制。

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2024年07月31日

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先が読みたくて仕方ない気持ちと、終わってしまうのかと思うと読み進めたくない気持ちが交錯してしまいました。
読み終えた読後感は最高です。
武田先生、ありがとうございました。

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2024年07月21日

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ネタバレ

3年生編のその後のボーナストラック。本編とは違った各話の軽さが心地よい。「賞味期限が切れている」で真由の生い立ちが見れたことは大きい。あとは、幕間で奏でと真由の距離がだんだん縮まっていくところとか、「大人の肴」での松本先生の別の一面とか、新旧それぞれの幹部役員会議の場面もいいね。

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2024年07月18日

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ネタバレ

原作未読のアニメ勢にとってはアニメ最終話の終了を待って読むには最適なお話だった。

短編集+一つの中編
前半は久美子たちが3年生の間のいくつかの出来事や卒業した南中カルテットのお話があり、後半は久美子たち三年の最後の全国大会終了後の短編+久美子たちの卒業旅行を兼ねた最後の演奏会の中編という構成。

アニメ後のみんなの進路や次の世代がどうなっていくのかがわかって非常にうれしかった。
あと真由の生い立ちが語られて、なるほどなあと思った。
奏ちゃんは相変わらず奏ちゃんだし、久美子と麗奈に真顔で「愛してる」と言わせるあたり、いやあ、作者、わかってるよなあと思った。多謝。

それにしても沖縄演奏会の中編は、ぜひ劇場映画にしていただきたい。全ユーフォ民がそう思っているに違いない。頼みますよ、京アニ様。

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もうこれでほんとに最後なんやなと思いながら、読んだ。
辛いけど、とても辛いけど、最後にふさわしくて、ほんと楽しくて、僕がずっと求めていたユーフォの世界がちゃんとあった。
2年生?優子の世代ね。ほんと最高。一緒に大笑いしたいよ。

~幕間・グラーヴェ~
奏ちゃんと真由の握手の場面。あっ!と思う。何度も何度も読んだ決意の最終楽章後編。
そうだ。奏ちゃんと真由は握手していたのだ。雷が落ちるが如くそれを思い出し、一息ついた。
それからいろいろ思い出す。
アニメが始まって、原作を読み始めて、辛いこともあったけれど、ここまでたどり着いた。
久美子3年生編アニメは正直、違うと思ってしまってとても苦しかった。
僕は最初からアニメでも原作でも、久美子が大好きだったのだ。
当然、自然にずっと感情移入していて、それ故原作と感情的にマッチングしていたんだな。
なので、改変はつらかった。ほんとにつらかった。ダメだよね、自分の明らかに私情、挟んでみるのはね。
でも綾乃先生の「アニメはアニメ、小説は小説として、一作品で違った味を楽しんで頂ければ…!」
という言葉にそのとおり、そのとおりだと思いながら最後まで見ました。
その上で、最終回はとてもよかったと思えたので、やっぱりこの作品は好きで終われたかなと思う。

ああ、この本の感想、レビューではないな。でもいろんな思いがいま自分の中にあって、まとまらない。
とにかく、このユーフォの世界に出会えてよかったという思いしかない。
綾乃先生、ほんとうにありがとうございます。
こんな素敵な世界、僕の、ずっと宝物だ。

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2024年07月07日

ネタバレ 購入済み

終わってほしくない

3年生編のサイドストーリー集の1冊
本編では語られなかった真由との仲の話や、後輩の幹部選出、卒業旅行の話等盛りだくさん
アニメ3期最終回直前に販売されましたが最終回見るまでは読まないようにして正解でした。
アニメも小説も終わってほしくないですね…
また、会える日を楽しみにしてます。

#笑える #ほのぼの #泣ける

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2024年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めてくうちに、とうとう終わってしまうんだなと思ってしまいました。それと同時に、11話の未来への約束を読んでる間、頬が緩みっぱなしでしたが、ずっと続いてほしい。幸せが終わってほしくないと思いました。奏と真由、真由と久美子の関係がいい関係になって凄く安心しました。卒業後、久美子と真由は会わないのかなと思ってましたが、良好な関係が続きそうでよかったです。
麗奈と久美子の「愛してる」ゲームも最高でした。
特に印象深かったのが、~閉幕・パストラーレ~の久美子が奏に「北宇治を頼んだよ」といった後に、二人の目線の高さは、今や同じだったという言葉です。こうやって次の代へと受け継がれていくんだなと、感慨深かったです。
自分にとって、”特別”な作品でもある本作が、アニメでも、原作でも終わりを迎えることは寂しさもありますが、その分、ありがとうございました。の一言に尽きます。
感無量です。
 そして、北宇治の音楽は続いていくのです。

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2024年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終わってしまった、。久美子の物語がとうとう終わってしまった。ずっと追いかけてきたから、とても寂しい。でも、北宇治高校吹奏楽部の音楽はこれからも続いていくし、久美子たちの物語もえがかれないところで続いていく。そう思うと、なんだか自分も頑張ろうと思えた。


短編集ということもあって、とてもとても読みやすい。3年生編が重くて、読むのに大量のエネルギーがいったけど、今回のはそういうのはなかった。
むしろ、小話が多くて、これまで見えてなかった北宇治高校吹奏楽部の部分を知ることができた。


かなで視点の物語(幕間)がとてもいい。これまで頑張ってきた久美子先輩が報われるように、自分の思いも叶うように、黒江真由と対峙してて、かなでの本音がありありとわかった。

個人的には、音楽つよつよ3人集の昼ご飯でのやりとりよかった。麗奈が照れてる写真を久美子に見られたくないっていうのは、ほんと特別な関係だからこそだもんなって思ったけど、みどりちゃんに押されて背徳感溢れることしてんな〜見抜かれるよって思った。

みっちゃんが前に立っているときと、りりりんが前に立っているときの部の雰囲気、その違和感に気づける久美子は教師向き。集団の雰囲気の機微に気づいて、先手先手で動けるのは才能の1つ。教師になってからも、久美子のやり方で頑張ってほしい。

3年生編では、高校卒業したら、久美子と真由は絶対に会うことはないと思ってたんだけど、今回の『未来への約束』で一気に変わった。これからもきっと会う機会はあるんだろうな。そのときはぜひ3年生編での真由のムーブを笑い話として語ってほしいな笑


これからも北宇治高校吹奏楽部の音楽が続いていきますように。

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

読後感の余韻が素晴らしい。黄前さんの物語が終わってしまった寂しさがあるなぁ。

ここまで物語を楽しませてくれたことに感謝。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

何気なく書店をぶらぶらしていたら、ユーフォシリーズの新刊が出ていたので思わず買ってしまいました。

日常譚ですが、シリーズが完結してしまったので、その後が少し垣間見えたのはうれしかったです。

久美子の真由の関係とか、久美子と秀一の関係とか、久美子と麗奈の関係とか、時期幹部のこととか、一つ上の先輩のこととか。

旅行のくだりだけでも、短編でアニメ化してくれないかな。

それにしても奏ちゃんはどんどん印象が変わって、どんどん好感度が上がっています。個人的には。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

「響け!ユーフォニアム」の新刊が出た。「最終楽章」で終わったと思っていただけにうれしい知らせだった。アニメの余熱が残る中、さっそく読み終えた。内容は、久美子たちが三年生の時代で、全国コンクールの前から、終わった後の引継ぎまで。奏と真由、久美子と真由、久美子と秀一、奏と久美子の話などがつづられる。なんだか自分の高校時代が懐かしくなった。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

主に後日談。沖縄の話だけ少し長くて、あとは短いがいい感じ。アニメの3見てて、原作読んでからかなり空いてたので、ソリストの件で「あれ?」っていう違和感があったんだけど、やっぱ改悪(?)だったのね。原作の方が好きだな

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

決意の最終楽章で描かれなかった、久美子たちの様々な短編集。本編の全国大会が終わってからのエピソードがたくさん。沖縄演奏会もハッピーエンド。真由や奏の人となりもまた少しわかった。本編ももう一回読もうかな。

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2024年09月02日

Posted by ブクログ

『響け!ユーフォニアム』本編の後日談といったお話でした。

原作は読んでいないのですが、アニメの方を観ていました。アニメの方は残念ながら終わってしまいましたが、本作で再び久美子たちの活躍を観ることができるのはユーフォニアムのファンとしてはとても嬉しいですね。

前述のとおり、本作は久美子たちが引退した後の後日談的な内容になります。なので、全編通して和気藹々とした雰囲気で話が進むため、楽しく読むことができました。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

アニメ版シーズン3の最終話を観終わってからしばらく経つが、今でもあの感動は忘れられない。本書は最終話のその後の話も入っていて、北宇治高校の吹奏楽部の話が読めるのが単純に嬉しかった。

アニメ版では消化しきれなかった黒江真由のどこか影のあった性格について、そりゃあそんな過去があったらそうなるわと納得し、彼女が現在久美子たちと楽しく過ごせていることに安堵した。久美子と真由が向き合って真剣にお互いを見つめ合うシーン、凄く良かったな。思わず笑ってしまう。私も嫌いな人とやってみようかな。目を合わせてくれないかもしれないけど。笑
真由にカッコつけたい、真由の前では下手な演奏はできないと思っていて、それがどこか真由との間に壁を作ってしまっていたと久美子が気づくシーンも好きだ。

夏紀、優子、みぞれ、希美の4人のドライブの話もかなり好き。ああ、楽しそうだな。私は3人以上で行動するのが苦手だったからこういう経験はないが、この4人は互いに互いの性格を知り尽くしていて上手くやっている。読んでいてこちらまで楽しくなってくる話だった。

後輩たちもしっかり育っているし、北宇治高校吹奏楽部はこれからもずっと続いていくのだろう。見事なラスト。順番が逆になってしまうが、最初からこのシリーズを読んでみようかな。

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

全巻読んだと思ったら、続編が出たので嬉しかった。北宇治高校のコンクール後のことが色々分かりました。誰が部長副部長になるのかな、という疑問もハッキリして、また、真由の真意がよく分かって、理解が深まりました。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

もう北宇治の物語は読めないと思っていたのでそれだけでも嬉しい一冊。
同時に読み終えると同時に「今度こそ本当に終わりなんだなあ」と感傷に浸ってしまう一冊。
もし新たな北宇治の物語が紡がれるとしても、それは「響け!ユーフォニアム」というタイトルではないはずだ。
寂しくもあるが、長年本読みしていればこういう別れも数多経験している。だから寂しくなったら読み返せば戻ってこれるのも理解している。
それでもやっぱり、寂しいもんやね。ありがとう。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

旧新・幹部役職会議。ドラムメジャーは納得だな。新部長は、リズと青い鳥の映画時とアニメ3期の印象が違うから、彼女なりにしっかりと北宇治をまとめていけるんじゃないかな。これを踏まえて未来への約束、これスペシャル特番とかでアニメ化されないかな?映像として観てみたい。

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2024年12月22日

Posted by ブクログ

3年生の幕間。随分と時間が経ってしまって、1年生とか忘れちゃってる。3年のアニメ観ながら読む、が正解だったのかな。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメのシーズン3を観終わって、北宇治はこれからどうなるのかな、と思っていたら、書店で本書を発見。
次期幹部を知りたいとの思いで買ってしまった。
原作は読んでいなかったので、アニメと違っていて、関西弁が新鮮。
次期幹部は、ある程度想定内だが、納得。

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2024年07月15日

Posted by ブクログ

こういう幕間劇は結構好きで、新幹部会議、旧幹部会議では、人間を見てる久美子と技術を見てる麗奈の対比が面白い
そして、奏と真由の会話から、奏が真由を認めるシーンが本作を補完して良かった

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2024年07月08日

購入済み

ダメ。

要は、言い訳話である。アニメ版があの様に終わったので、そのままにしておくと問題かも?と作者が思ったので、言い訳を書いてみた。という物に過ぎない。言い訳を聞きたい人は読んでみても良いかもしれないがお勧めしない。

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2024年07月07日

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