武田綾乃のレビュー一覧

  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編

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    京都府大会も無事乗り越えて次は関西大会にむけての夏合宿が始まる。今年から取り入れた大会ごとのオーデションの結果。久美子と麗奈の間に亀裂が生じる。波乱の展開を乗り越えて悲願の全国大会金賞に輝くことができるのかぁああ!

    シンプルなことなのに心配性の久美子は複雑にこじらせてしまい滝先生への不信感を払拭できないでいる。純真に久美子と仲良くなりたいと思ってる真由に同じユーフォ奏者としての焦燥から壁を作ったり疑念を持ったり、小悪魔的な後輩の奏のささやきも相まって増幅していく。その点、麗奈は一貫してブレない姿勢で勇往邁進している。コントラバスの緑輝も屈しない精神力を持っていて笑顔を絶やさない。
    いろんな個

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    2024年01月26日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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    吹奏楽を始めた頃のことを思い出させてくれる一冊です。顧問次第で演奏が変わる、という事実を見事に描いている作品だと思います。次の作を読みます。

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    2024年01月25日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

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    お正月中、アマプラで見ててすっかりハマってしまった北宇治高校吹奏楽部。4月から「響け! ユーフォニアム3」のアニメ始まるみたいだけど待ちきれずに文庫本で読んでみました。シリーズ1で圧倒的魅力で盛り上げてくれた、あすか先輩に才気あふれるトランペットの麗奈が加わり新任の滝先生の指導のもと見事全国大会で銅賞獲得、強豪校の仲間入りを果たす。シリーズ2では3年生が卒業してしまい、あすかロスになってましたが、新入生も加わり全国金賞目指すサクセスストーリーかと思いきや関西大会止りってゆう展開が斬新でリアルでした。そして迎えた最終学年、あの久美子が部長になってた。実は久美子は優柔不断であまり好きなキャラではな

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    2024年01月25日
  • 可哀想な蠅

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    可哀想、という言葉はなんか嫌だ。結婚できなくて可哀想、ヤングケアラーで可哀想、DVに遭ってて可哀想、猫屋敷で可哀想、蠅で可哀想...本書には可哀想が溢れている。人が「可哀想」と言う時、自分は安全圏にいるというマウントと、そこはかとない見下し感を感じるのが嫌~な気分にさせられるのだろう。そんなブラッキィな4短編集。『可哀想な蠅』→蠅が可哀想ってなんぞや?読めばなるほど。『まりこさん』→ひぇーん。良かれと思ったのに。『重ね着』→この中では異彩のほのぼの系。好かん。『呪縛』→キョーレツ。エグいぜ。一番の出来。

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    2024年01月08日
  • 響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機

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    シリーズ3作目。
    北宇治高校吹奏楽部、全国大会の様子。
    あすかの家庭の事情も明らかになるし、久美子の姉・麻美子の本音と決断もありなかなかドラマチックだった。

    3年生が卒業式がエピローグ。
    久美子と秀一は気付いたら付き合い始めていたもよう。

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    2024年01月02日
  • 響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏

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    ネタバレ

    北宇治高校吹奏楽部、関西大会へ向けての練習から本番、全国大会への出場権の発表まで。
    女子が圧倒的に多い部員同士の人間関係のもつれや、練習・合宿の様子、本番前後の心情描写が本当にリアルで、自分も一員として参加している気になった。
    感情移入しすぎて、全国大会代表校三校目の発表の瞬間、涙してしまった。青春のきらめきが眩しい。

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    2023年12月27日
  • 愛されなくても別に

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    愛されなくても別に
    タイトルから依存系百合作品かな、と思ったけど
    惜しいけど違った。

    自分が不幸と思う気持ちは、人と比べてもなんの意味もなく、本人が不幸だ、と感じていれば、他者からそれは不幸なんかじゃないと言われても関係ない。
    隣の芝は青く見えるもの。
    家族というものは、無条件に愛し愛され、許し合わなければならないのか?
    親は愛する義務があるかもしれないし、子はそれに応える義務があるのかもしれない。
    でも、そんな依存的な関係は歪だ。
    親と子だって、結局は同じ人間じゃない、他人だ。
    子は一人立ちするまで育ててもらった恩はあるかもしれない、だからと言って個人としての尊厳を脅かされる必要はない。一

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    2023年12月16日
  • 可哀想な蠅

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    後味の悪さが残る短編集。
    どれも自分の境遇と違うのに、身近にありそうなリアルさを感じる。
    「マリコさん」「呪縛」が印象的だった。
    詩乃って魔性の女?
    弱い存在を守るヒーローでいたつもりが、気付かぬうちに病的なほどの執着心を抱くようになるとは‥。
    あぁ怖っ。

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    2023年12月16日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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    タイトルしか知らなかったので。

    私も中高吹奏楽部だったので、とても懐かしい気持ちになりながら読んだ。部活の成績が顧問によりいかようにも変わってしまうのは本当に激しく同意。

    とはいえ自分は中高生全員一緒にC部門(上の大会がない)に出る方針の学校だったため、全国大会目指してというのは無く、全国行くぞ!という団結の仕方が少し羨ましく眩しかった。オーディションやソロ決めのギスギスはとても想像できる...
    それでもコンクール結果発表の瞬間のドキドキなどは共通していて、プロローグとエピローグでその辺が同じように且つ対照的に書かれているのも面白いなとおもった。

    あと高校生の恋の萌芽が初々しくてキュンと

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    2023年12月14日
  • 可哀想な蠅

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    表題の可哀想な蝿と最後の呪縛が群を抜いて秀逸だった。ちょっとゾワっとするのがたまらない。結構厭な話ではあるけどどこかに眠っている感情が暴露されてく感がたまらなく好き

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    2023年12月12日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編

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    優子の部長ぶりがあまりにもかっこ良い。部長やったことあるけど、無理やわ、あれは。何周目だよっていう話ですが、安定に泣きました。

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    2023年12月01日
  • 飛び立つ君の背を見上げる

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    夏紀の視点での、卒業間近の物語。本編ではわからなかった夏紀の人となりが、瑞々しく描かれてる。矛盾や葛藤、悩みや考えが等身大で、人と接することでのリアルな想いが伝わってくる。シーンの描写もキレイで、息づかいが感じられて、さわやかな映画を観てるみたい。

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    2023年11月30日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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    映画との違いを楽しみつつ、部活やってた頃の色んなモヤモヤを思い出しつつ…
    やっぱりどっかで一回は泣きそうになる…

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    2023年11月15日
  • 新装版 今日、きみと息をする。

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    不思議な三角関係。それは第三者として、いろんな人の視点を見たから言えること。一人称でこの世界を生きていると、いろんなことに悩むと思う。

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    2023年11月11日
  • 石黒くんに春は来ない

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    人間ドラマが辛すぎる。

    カースト、友達。気にするがゆえに、正義を見失い、裏切る。

    知らないがゆえに、何にも囚われず信念を貫ける。
    そこにはルッキズムも介入してくる。いたたまれない。

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    2023年11月06日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    いろんな承認欲求と自尊心の満たし方がある。
    人間誰しも抱えているし、満たし方や手段は本人しか理解できないものもある。朱音だってそうだ。
    にんげんの心の内がやっぱり1番のミステリーだ。

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    2023年11月04日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話

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    響け!ユーフォニアムシリーズの第十弾(短編集)
    読んでいて楽しい小説です。
    響け!ユーフォニアムの登場人物(北宇治高校吹奏楽部員など)の日常を描いた短編集です。
    青春っていいなーって思える様なそんな小説です。
    みんながみんな一生懸命で本当にいい子たちなのが読んでいて気持ちが良いです。
    やはり悪い人が出てこない作品っていいなーと改めて思いました。
    ただ悪い人が出てくる作品もたまに読みたくはなるのですが・・・。

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    2023年11月04日
  • 愛されなくても別に

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    「愛する」ということを初めて知った時、孤独から抜け出せた2人を応援したくなった。大学生になると色んな人がいて、宗教にハマるも、学業を放棄するも、バイトに明け暮れるも、自殺する人も、、、振り返ると色んな人がいたなと思う。現代の問題がたくさん蔓延っている話だった。大学生の貧困もニュースで取り上げられることがしばしば。まさに今の「生きづらさ」を表現していると思う。そんなクソみたいな日々でも、愛されなくても別に、愛したいと思える人がいるだけで生きていける。
    とにかく、愛してあげたい。と思える人がいるということはとても幸せなんだ。

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    2023年11月04日
  • 愛されなくても別に

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    毒舌じゃないけど、悲観でもないけど、斜に構えてるわけでもないけれど、なんかそういう感じ。
    褒めてます。私の好きな世界の見方。だって綺麗事ばかりじゃないんだもの。

    こんな毒親の元に生まれていないし、こんなに不幸だとも思ってないけれど、いつかこんなことを考えてたし、その精神はいまでも持っている気がするの。
    やり取りの描写もううちらじゃんって親近感。
    読んでほしいな。親友に勧めたくなった。

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    2023年10月30日
  • 可哀想な蠅

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    「可哀想な蠅」
    「まりこさん」
    「重ね着」
    「呪縛」
    四話収録の短編集。

    ブラック武田降臨。
    やってくれるわ武田さん。

    三話目の『重ね着』は姉妹の会話に辛辣さはあるものの、まだ救いが見える。
    だが他の三編に至っては容赦ない。

    人の心に巣食う負の感情と悪意がこれでもかと描かれ、打ちのめされる。

    全ての物語に共通して登場する『可哀想』のフレーズ。
    心から相手に同情する純粋さとは裏腹に、相手を見下す傲慢さに人間の闇深さを感じた。

    SNS上で執拗に絡んで来る粘着質な輩を描いた表題作は結末に震える。

    黒に振り切った切れ味鋭い物語が癖になる。

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    2023年10月26日