武田綾乃のレビュー一覧
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「姉みたいに、困ったときに助けてと言える人間になりたかった。努力していると思われたら恥ずかしいから、何でもできるような顔をして。自尊心の鎧で自分を覆っているうちに、気付けば頑張っている状態が当たり前だと思われるようになっていた。背伸びした分の私の努力は、私だけしか見ていない。幼い頃の側転と同じだ。成功することが当たり前だと思われているから、誰の記憶にも残っていない。」 ー側転と三夏ー
何でも要領よくこなせてしまうというのは羨ましい。いいなあって思う。...でも、本当にそうだろうか?人は誰しも無意識のうちに人に期待する。その期待に答え続けていくうちに、やがて当たり前のことになる。もしかしたら、 -
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小学6年生にお勧め本を探していて出会った1冊。
京都府宇治市。黄前久美子(おうまえくみこ)は小学生の頃から吹奏楽をやっていた。楽器は、中音楽器のユーフォ二アム。しかし人に流される性質のある久美子は、特に主体性で選んだわけでなく、なんとなくここまで来ていた。
入学した北宇治高校でも、新しく友だちになった葉月と緑に誘われるがままに吹奏楽部に入る。そして、三人で低音楽器パー卜の担当になった。
北宇治高校は、昔は吹奏楽強豪校だったが、顧問も代わり生徒の意識も変わり、いまではすっかり弱体化していた。
だが新しく顧問になった教師の滝は吹奏楽部員に問う。「きみたちは、なんとなくのんびり過ごしたいのか、本気 -
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いい本だ。
一瞬安っぽそうな表現が多いと思ったが、感情を正確に捉えられているし、その感情に至るまでの出来事も自然に進められている。とてもしっかりした小説だった。
様々な感情が湧き上がってくる青春というジャンルを扱っていながら、物語ごとに1つのテーマが明確に定められているので読みやすかった。
大人の視点から冷静に読むとしょうもないただの高校生活の出来事が描かれているのに、感情移入が出来てしまった。
例えば、
「ブルーライトはもはや我々の親友であり、戦友だ。」
みたいな表現は、大人の視点ではしょうもないけれど、これに納得できるように描かれている。
作者の年齢は若いけれど、物語づくりの基礎は -
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今回ばっかりは、曲を聴きたい…!て思った。
リズと青い鳥? は、実際にある曲なの? それともこの本のために作られた曲??
この小説は映画化されたんやっけ? ネットで調べたらちょいちょい音源はヒットしたけど、ちゃんと聴いてみたいなと思った。
映画を観るべきかな。いやもうみぞれちゃんの「本気の演奏」を小説で読んでしまったから、衝撃は薄れちゃうかな。笑
そもそもこの「リズと青い鳥」の話がわたしには「へえ…」て感触で、ここも、もしわたしが高校生ならぐっときたかもしれん、と、前編を読みながら思った。
みぞれちゃんと希美ちゃんの関係をあらわしている、と、いうのも、なるほど…、と、思うものの、そもそも -
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タイトル通りの、波乱ですなあ。なんてキャラの濃い一年生なんだ。
今回は「わたしを求めてほしい」というテーマで、なるほどなあと思った。
著者は相変わらず、心理描写が細やかですごい。
このタイトルも、面白いし、(現在自宅待機なので)ひがな一日ずーっと読んでたけど、
「読んでも読んでも残ページが減らんな…」
と、途中で笑ってしまった。
面白くないから減らないのではなくて、読んでも読んでも減らん。どんなけの情報量なのだ。
このタイトルは映画になってんね。納得。華やかで面白く仕上がってそう。
そうかー。映像でも探してみようかなー。音と一緒に見てみたい気がする。
でも、小説でも充分すぎるほど面白 -
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あーッ、面白かったな! こういう構成好き。
めっちゃ失礼な言い方やけど、わたしも文章が書きたいなあ! と、思った。
吹奏楽部の他キャラを中心としたオムニバスストーリー。本編ではわかりにくい心境を、違う角度で見せてくれるのはうれしい。
ほんで、こうやってみたら全員かわいらしいよなあと思えるのが著者の優しいところやと思う。
高校生って、部活動って、いいんじゃないの、って若い人がこのシリーズを読んで感じられたらいいのにねえ。いや、いいのか。指導する教師が大変なのが現状なので、部活動にこだわらなくていいんや(何言うてんの)。
それにしても、わりとラブ要素が強かった。それはそれでええし、なかなかの