武田綾乃のレビュー一覧
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ネタバレアニメでは駆け足だった人物描写が小説ではじっくり書かれていたので、ようやく登場人物達が何を考えて動いていたのか知ることができた。
前半の緑による1年生の動物例えは本当に分かりやすい。
そのイメージが、他者と関わる中でどんどん崩れて行くのがみていて面白かった。
求くんはアニメでは苗字のことですぐにキレる子という印象だったが、
小説で緑との絡みを見ると複雑な思いを当初から抱えていたのだとより分かった。
奏もアニメで感じた小悪魔な後輩というイメージはそのままに、弱さを併せ持つ等身大の高校生の姿も見えてより一層好きになった。
後編も楽しみにしている。 -
Posted by ブクログ
アニメも見終わって、満を持して読破。
久美子たちの3年生最後のコンクールのその後が描かれたお話と、久美子以外のキャラクター視点からの過去話だったりエピソードだったり…
黒江真由の、どこか底を見せないような、それでいて不気味すら思える性格、ハッピーエンドが好きすぎるって言葉がしっくりくるような言動に対しての疑問点、それがこの本の真由過去エピソードを読んで納得。そらああゆう言動になるんだなって。可哀想な子よ…_( _´ω`)_
だからこそ、コンクール後で久美子だったり奏だったりとの距離感が変わっていくのが、こっちとしても嬉しい気持ちにさせてもらえた。
あとは、高校卒業までにもこんな大変なんやなって←
もう受験勉強やし、吹いたりせぇへんのやと思ってたのにまさかの合奏…吹部って、、大変すぎる、、ハードスケジュールだよ…
新幹部発表も面白かった、個人的には納得の采配。むしろ久美子部長の時の方が(いろんな意味で)不安やったから、まだ安心というか…
この子達での新たな吹奏楽部ってのも、見てみたいなって思ったりしてるんじゃんฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終楽章(3年生編)の時系列のスピンオフ。前半は様々なキャラクター視点の数ページ単位の掌編、後半が卒業旅行を主軸に置いた中編で、いいとこ取りという感じの構成でした。
あとは3年次に強豪校から転入してきて主人公久美子とソリを争った(そして原作では久美子に決まったけど、何とアニメではこの子に決まったという(※未視聴))真由ちゃんの内面を描写する掌編や場面も多くて、一気に解像度が上がった!
転入を繰り返してきて、同窓会に呼ばれるようになりたい、みんながいい気持ちになる結果がいい、という信念のようなもの。奏が頑固って言ってたのは納得で、実際そんなみんな幸せになりましたっていうハッピーエンド有り得なくない? と、今なら真由ちゃんへの微妙な共感できなさというか、得体の知れなさの理由がわかる。
本編を経て正式に付き合いだした久美子と秀一の距離感も本当にかわいかった!
秀一の優しさについて、お姉ちゃんが水道の蛇口をひねったら出てくるようなもの、って言ってたのが面白かった。笑
さらっと一緒にいたい前提の言葉を伝えられるの、めちゃくちゃいい彼氏でいいやつだな……とにこにこしてしまいました。
そして久美子と麗奈の関係も、相変わらずすごい……かわいいっていう言葉では収まらない濃密さというか。笑
でもかわいかったな〜。
合唱曲の歌詞もすごくよかったし、それを麗奈が合唱でやろうって言ったこと、「未来への約束」が実際に交わされること、本当によかった……。
語られなかった本編の合間も掌編で様々に合わせて描かれたことで、彼らの物語、彼らの日々は描かれている部分だけでなくずっと続いてきたし続いているんだと思わされて、だからこれからも続いていくんだなという気持ちになりました。
本編完結後に出るスピンオフとして大満足です。
でもだからこそ、これからもこの物語を読み続けたいなという気分にもなってしまった!笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメ視聴済み。前編からずっとそうだけれど、オーディションはどういう基準で決まるのかという問いに対して「実力のみで決まる」と久美子に言わせることで、じわじわと自らの手で自分の首を絞める結果になってしまうのがつらい。全国大会のユーフォソロは、アニメ版と違っていて、こちらはこちらで胸を打つ。原作のこれまでの積み重ねがあるから、これは必然の結果だと思う。そして、そこを変更して真由をも救ったTVアニメ版も素晴らしかった。前編での予想通り、エピローグで明かされる前編のプロローグの位置づけはアニメ版では表現しづらいもので、武田さんの思惑に思わずニヤニヤしてしまった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ原作未読のアニメ勢にとってはアニメ最終話の終了を待って読むには最適なお話だった。
短編集+一つの中編
前半は久美子たちが3年生の間のいくつかの出来事や卒業した南中カルテットのお話があり、後半は久美子たち三年の最後の全国大会終了後の短編+久美子たちの卒業旅行を兼ねた最後の演奏会の中編という構成。
アニメ後のみんなの進路や次の世代がどうなっていくのかがわかって非常にうれしかった。
あと真由の生い立ちが語られて、なるほどなあと思った。
奏ちゃんは相変わらず奏ちゃんだし、久美子と麗奈に真顔で「愛してる」と言わせるあたり、いやあ、作者、わかってるよなあと思った。多謝。
それにしても沖縄演奏会の中編は、ぜひ劇場映画にしていただきたい。全ユーフォ民がそう思っているに違いない。頼みますよ、京アニ様。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもうこれでほんとに最後なんやなと思いながら、読んだ。
辛いけど、とても辛いけど、最後にふさわしくて、ほんと楽しくて、僕がずっと求めていたユーフォの世界がちゃんとあった。
2年生?優子の世代ね。ほんと最高。一緒に大笑いしたいよ。
~幕間・グラーヴェ~
奏ちゃんと真由の握手の場面。あっ!と思う。何度も何度も読んだ決意の最終楽章後編。
そうだ。奏ちゃんと真由は握手していたのだ。雷が落ちるが如くそれを思い出し、一息ついた。
それからいろいろ思い出す。
アニメが始まって、原作を読み始めて、辛いこともあったけれど、ここまでたどり着いた。
久美子3年生編アニメは正直、違うと思ってしまってとても苦しかった。
僕は最初からアニメでも原作でも、久美子が大好きだったのだ。
当然、自然にずっと感情移入していて、それ故原作と感情的にマッチングしていたんだな。
なので、改変はつらかった。ほんとにつらかった。ダメだよね、自分の明らかに私情、挟んでみるのはね。
でも綾乃先生の「アニメはアニメ、小説は小説として、一作品で違った味を楽しんで頂ければ…!」
という言葉にそのとおり、そのとおりだと思いながら最後まで見ました。
その上で、最終回はとてもよかったと思えたので、やっぱりこの作品は好きで終われたかなと思う。
ああ、この本の感想、レビューではないな。でもいろんな思いがいま自分の中にあって、まとまらない。
とにかく、このユーフォの世界に出会えてよかったという思いしかない。
綾乃先生、ほんとうにありがとうございます。
こんな素敵な世界、僕の、ずっと宝物だ。