武田綾乃のレビュー一覧

  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)
    小学生からのペアが存在する鶴見希衣と今まで一人でやっていた湧別恵梨香が、「"君と"漕ぐ」ことを選択することによって、一方は今までのペア(親友)という呪縛からの解放、もう一方はペアで(他人と)組むことを通して自己を外に向けて解放するお話。
    読み始めは初心者の黒部舞奈のお話かと思っていたが、上記の通りの...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ
    アニメから入った。
    学生時代吹奏楽と似たようなクラブ活動を行なっていたからか、自分でも不思議なくらいこの作品で描かれる世界に親近感を持っていた。久美子達吹奏楽部員の心の機微にもっと触れたくて小説を手に取った。
    アニメよりも京都感が強いのも魅力の1つかも。
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)
    ながとろ高校入学前日に出会った黒部舞奈と湧別恵梨香。二人が入部したカヌー(カヌースプリント)部の先輩で、小学校からオリンピックを目指してカヌーを続けていた鶴見希衣と天神千帆。この4人の少女達の間に生じる人間関係を追う形で話は展開する。

    初対面でも興味を持った人には無遠慮に近付いていく天真爛漫な舞奈...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編
    青春ものっていいなあ。皆が少しずつ成長していくのを追うことができるのって楽しい。2年生編も終わり、ついにかつての1年生が最上級生に。漫画キャプテンを読んでるようだ。
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編
    中学の時に吹奏楽をやっていたせいで、このシリーズを読むと中学のころを思い出す。すっかり忘れていたけれど、休み前の練習後、大掃除でワックスがけとかやってた気がする。去年の水着が入らないかもってのは男性作家では気づきにくい視点かも。友達の、彼氏との予定を気遣いつつ、予定がなければ一緒に行動したいというの...続きを読む
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)
    やっぱイヤミスより青春小説。

    当然三部作になるんだろうけど、2巻目以降で視点人物が変わるかどうかが気になるところかな。
  • 石黒くんに春は来ない
    LINEの学年グループ上の女王と取り巻きの日常の悪意のやり取りと自殺未遂疑惑に不登校。謎のタマリンと匿名集団による復讐の始まりは宇宙人の侵略のようでわくわくしてしまった。加速する正義を掲げた行為が人間の本質なのかなあと悲しい。素晴らしい結果に最後には飲み込まれてしまう主人公も悲しい。とても引き込まれ...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話
    ついに久美子の高校3年目がはじまる…のではなく、吉川優子ら3年が部活引退後~卒業するまでのオムニバス。このシリーズはそれぞれのキャラクターが非常に魅力的に描かれているので、どのキャラクターがメインでも読んでいておもしろい。次回はついに3年生編か。目指せ全国金!
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編
    ユーフォシリーズ本編(『ユーフォ』、②③、第二楽章前後編)を全部読んで。
    音大を卒業してプロのオーボエ奏者になった鎧塚みぞれ先輩がアウト×デラックスに出演、
    マツコ「中学、高校の吹奏楽部時代には、ずっとひとりのお友だちのために吹いてたらしたってうかがったんですけど」
    みぞれ「今でもそうです」
    マツコ...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編
    次々問題は起こりつつも、ちょこちょこと解決していく。一年前よりも起きる問題が小さいかも? 久美子たちの影響力が大きくなったことを始め、一年前でいろいろな問題がすで解決してしまっているというのが大きいのかも。学年間の対立とか。今年は二、三年生は最初からまとまっているし、滝先生のことも分かっていて謎の存...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編
     まさに波乱の第二楽章。希美とみぞれの関係が想像していた形と全然違っていて、最後も切ない気持ちになった。これで終わりではなく、二人の関係がこれから変化してくれることを願わずにはいられない。「リズと青い鳥」になぞらえて二人の関係性を考えてしまうが、それだとうまく消化できない終わり方だった。
     そして関...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話
    悲喜こもごも。青春時代ってまだ十分大人でないのに背伸びをしたくて、過剰に人と関わったり残酷になったりする。大人になるための通過儀礼の時期?
  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編
    小さい頃から憧れだった立華高校吹奏楽部に入部した主人公 梓は、部活を通してたくさんのことを学んでいきます。パートリーダーの未来先輩に追いつくため、納得のいく演奏をするため、日々努力する梓の姿に心打たれます。
  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編
    アニメ2期が終わり、何か寂寥感を感じている状態で、
    このスピンオフを読むことにした。

    原作はまだ読んでいないが、京アニがこの著者の作品を選んだ理由が分かったような気がした。
    とても素晴らしい作品だった。

    佐々木梓と先輩、同期の人間、北宇治に行った友人との関係がストーリー内にうまく組み込まれている...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌
    たまにある偶然のタイミングの一致。『タレーラン5』で出てきた場所に久美子と秀一が。「BanG Dream!」の第3話とは「きらきら星」つながり。
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌
    お話は全国終了から卒業式少し後のお話。久美子や梓たちのその後が読める。立華のメンバーも出てくるので、マーチングの方の本を読んでから最後に読むのをオススメする。
    残りは、このシリーズができるまで、また吹奏楽のあれこれを紹介。
    久美子たちの2年目を是非読みたい。
  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編
    この本を読んでとにかく懐かしい記憶が蘇った。
    毎日の朝練、昼練、部活に居残り練習。
    ひたすら技術と音の追求の日々。
    わたしも中学時代に吹奏楽部に所属をし(全国へは行けなかったが)、とにかく部活でいろんな経験をした。
    こういう活動は、学生時代じゃないとなかなか味わえなかったと思う。
    未来が言う「卒業す...続きを読む
  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編
    「響け!ユーフォニアム」本編を読んでいないと入り込めなさそうだけど、本作だけでも充分楽しめます。
    本シリーズはお話のプロットの完成度がとても高いと思います。

    モデルとなっている高校のマーチングは一度観ましたが、高校生の頑張ってる姿におっさん泣けてきそうでした。
  • 響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏
    何度目かの再読完。
    主人公 久美子は本作以降、狂言回し的な役割の印象がありましたが、きっちり主人公していました。
    もうすぐ始まるテレビシリーズでは、描写しにくそうな、みぞれ先輩を描ききってもらいたいです。
  • 響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機
    3巻は北宇治高校吹奏楽部の心臓であるあすかと、久美子の成長編。
    今まで普通であることにこだわり、優柔不断でどこか1歩踏み出せなかった久美子が、やっと成長を見せます。
    この物語は本当にキャラクターが魅力的で、優柔不断で流され易い久美子と天才的だが周りを見通す力や相手を思い遣ることのできない麗奈、美しい...続きを読む