武田綾乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレとても良かった。
リズと青い鳥から入って、テレビ一期・二期、劇場版を見て、最後に原作を買い揃えた。買ってからしばらく寝かせていたが、最近急に読み始めてサクサク読み進んだ。
アニメももちろんよかったが、小説は心情や状況がよりよく分かるので、世界に没入しやすい。希美とみぞれのとことかたまらんかったし、関西大会の発表は読んでてドキドキしたよ~。
それにしても、原作は関西弁なのが良いな。
また、1年ほど前、宇治に行ったのも、情景を思い浮かべて読めるので、よかった。
以上、アニメも原作も素晴らしくて好きであることを前提にちょっと言うと、希美が部に戻るときのあすかとの対話シーンを描いてほしかった。のぞみ -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人に借りた。響け!ユーフォニアムの作者の本。爽やか青春物語だと思ったら結構しっかりミステリー。結末が気になりすぎて読む手が止まらなかったし読み返したい、評価が別れる作品だとは思うけどここ最近で1番人に薦めたい1冊かな!エピローグが天才。
7人の登場人物がそれぞれ事件のことを語っていく構成で読み進めるにつれて全部が気持ち良く繋がっていく。段落の最後の最後にタイトルが分かるのが珍しいし面白かった。「あの子より私のほうが優れている!」とかいう歪んだ自尊心とか、持ち物真似するとか、友達に嫉妬するとか、作者は女同士のドロドロがよく分かっている。莉苑ちゃんのキャラが最高。小賢しい女大好き。全部この子の掌 -
Posted by ブクログ
周りに流されて選択をしてしまう主人公の久美子にとても共感をした。わかる!
自分自身も多数決の場であればたくさんの人が選ぶ方に手を挙げてしまうだろうし、どっちつかずな中立の立場になってしまうと思う。人に良い子に見られようとその場に正しい言葉を紡ぐし波風立てないように何も言わない時だってある。全国大会か、のんびり大会に出るだけで満足するかの選択をするシーンで久美子が思った言葉にうーんと唸った。わかる〜……。
緑輝が全然緊張していないのを見た久美子がなぜ?と聞いた時に返ってきた言葉にもうーんと唸った。緑ちゃん強すぎる……。
勉強を優先してやめてしまった先輩部員の話も、三年生より上手でソロパートに選ば -
Posted by ブクログ
「姉みたいに、困ったときに助けてと言える人間になりたかった。努力していると思われたら恥ずかしいから、何でもできるような顔をして。自尊心の鎧で自分を覆っているうちに、気付けば頑張っている状態が当たり前だと思われるようになっていた。背伸びした分の私の努力は、私だけしか見ていない。幼い頃の側転と同じだ。成功することが当たり前だと思われているから、誰の記憶にも残っていない。」 ー側転と三夏ー
何でも要領よくこなせてしまうというのは羨ましい。いいなあって思う。...でも、本当にそうだろうか?人は誰しも無意識のうちに人に期待する。その期待に答え続けていくうちに、やがて当たり前のことになる。もしかしたら、 -
Posted by ブクログ
小学6年生にお勧め本を探していて出会った1冊。
京都府宇治市。黄前久美子(おうまえくみこ)は小学生の頃から吹奏楽をやっていた。楽器は、中音楽器のユーフォ二アム。しかし人に流される性質のある久美子は、特に主体性で選んだわけでなく、なんとなくここまで来ていた。
入学した北宇治高校でも、新しく友だちになった葉月と緑に誘われるがままに吹奏楽部に入る。そして、三人で低音楽器パー卜の担当になった。
北宇治高校は、昔は吹奏楽強豪校だったが、顧問も代わり生徒の意識も変わり、いまではすっかり弱体化していた。
だが新しく顧問になった教師の滝は吹奏楽部員に問う。「きみたちは、なんとなくのんびり過ごしたいのか、本気