武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前読んだ著者の作品「愛されなくても別に」が私の中で好印象でした。実はアニメ化にもなっている「響け!ユーフォニアム」シリーズが著者の作品だと最近になって知り、著者を知りたくてエッセイを手に取りました。作品のカバーのイラストも可愛くて、目を惹きました。
著者が好きなあれこれを2年に渡りWebサイトに掲載されたエッセイのようですが、とにかく副題の「京都と猫と本のこと」以外にも著者の好きなことを中心に、作家になって思うことを素直に書かれたエッセイでした。
「私の心の引き出しの中には特別な作品がいくつかあり、いくら新しいコンテンツに触れようと特別枠で存在感を放っている。何年経っても、作品に触れた瞬間に感じた「好き」が色褪せることはない。」
本文より
著者の読書遍歴は幅広く、アラサーの著者と作家、ライトノベル、それらの作品が同じだったことはとても嬉しいです。
「興味深いことに何年か経ってから同じ本を読むと、つまらないと感じていた本がめちゃくちゃ面白かったりする。本を読んでどう感じるかということは、本そのものの魅力ももちろん重要だけれど、読み手の側がどういう状態であるかがかなりの比重を占めるのだと知った。それ以来、何かを「面白くない!」と言い切ってしまいそうになる時には、今の自分の精神状態はどんな時だろうと考えるようにしている」本文より
読者の立場と作家の立場、両方を経験する著者のこの言葉は、私の読書でも共感できるものだし、再読の面白さをうまく表現していると感心しました。
読みやすい文章で、猫好きにはたまらない著者の愛猫の様子も私の高評価のポイントでした。 -
Posted by ブクログ
映画への導入も兼ねて。ハードカバー発売から2年半、文庫になるのを待ってました。夏紀の代の関係性や、大量退部のときの当事者たちの心情が理解できた。そんな時代のことを知ると、久美子1年生のときの各メンバーの思いがより胸に刺さる。吹部引退後の夏紀の代が、バンドやったりカラオケ行ったりしていて(普通の女子高生していて)微笑ましい。コンクールが終わったら物語から退場じゃなくてこの後の人生も続いていくんだろうなと思えて安心しました。ハードカバー版の表紙イラストで夏紀一人だったのに対して、文庫版では優子との背中合わせのツーショットになっていてエモい。