武田綾乃のレビュー一覧
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ネタバレアニメ以上にあすか先輩のことがよく分かったような気がする。
小説の方が香織先輩とあすか先輩との絡みが多いので、特別な関係なんだろうなと伝わってきた。
アニメでは、急にお揃いの格好で後輩の演奏を聞きに来たり、ルームシェアをし始めた印象があったので、
小説を読んで初めてすごく仲良しなんだということが分かった。
このシリーズを読んでいると、私も北宇治高校吹奏楽部の一員になった気持ちになる。
問題が起きた際に、私だったらどうするか考えながら読み、久美子たちを応援する。
本番の演奏シーンは私も同じ舞台に立った気持ちになり、ページをめくる手に力が入ってしまった。
続きも早く読みたい。
楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメ3期の放送に合わせて読んでました。
昨日、6/30に最終回、本日7/1に残りを読み終えました。
ツイッターのTLでちらちら目に入ってたのですが、
アニメは全国のソリは真由で、原作は久美子。
この大改変はすごいの一言。
もちろんどっちがおもしろい、正しい、とかではなくて、ほんとうのどっちもすばらしい。まさに作中の真由と久美子。
アニメ制作陣もすごいが、それも武田先生の原作あってこそ。
ほんとうに、京アニと先生のソリと言っても良い。
感動以外に言葉がない。
この作品をリアルタイムで追えて本当に良かった。
で、さらに新刊があるってんだから、ロスってる暇はないw -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本、特に奏視点の「幕間・クラーヴェ」は、前作『決意の最終楽章』の解決編として書かれたものだと思います。
『決意の最終楽章』は構成を読むのが難しい本で、コンクールでの勝利や進路など様々な伏線を回収しつつも、シリーズ最大の異物である黒江真由が、なぜか全国大会オーディションからフェードアウトしていきました。
普通、久美子のスピーチに対して、真由からの何らかの反応があるはず。
それなのに、このカタルシスに至らない物語展開でしたから、大いに戸惑ったものです。
当時は、久美子と真由との価値観の対立が平行線を辿ることで、久美子の部活への姿勢や進路選択への原動力とするとともに、メタ的には物語の圧力に屈しない作者の現実主義を示したものと解釈していました。
この点、シナリオを原作とは変えたアニメ12話の方が、エンターテインメント的に飲み込みやすかったと思います。
久美子は奏者としてオーディションには負けてましたが、演奏において嘘がつけない真由の心に迫り、自己のこだわりや恐怖を自覚しながら実力主義を貫きます。
久美子は、価値観の異なる真由に対しても、言葉を「響かせる」ことができたということ。
それは1年生編からの久美子の行動原理(いざこざへの居合わせから黄前相談所へ)や主要なテーマ(実力主義、「特別になりたい」、百合)を止揚して、物語的なカタルシスとともに久美子の成長を示したと思います。
久美子は試合に負けて勝負に勝った。優勝!
…と思わされたアニメ12話放映直後に発売された本書、どんなものが出てくるか期待していたところ、「幕間・クラーヴェ」でとても驚かされました。
原作では、真由こそが試合に負けて勝負に勝ったというのですから。
「みんな幸せになるのがいちばんいい」という真由の価値観を貫いたからこそ、オーディションでは熱量が足りずに落ちたと。
この自己を差し置いて他者の幸福を願う価値観について、『決意の最終楽章』を読んでいた当時、私は本気で受け止めていませんでした。
メタ的にも、宮沢賢治や衛宮士郎ではないのだから、現実主義色の強い綾乃文学でこの価値観を貫けるキャラが存在できるわけがないと、完全にミスリードしていました。
そして、ミスリードは、北宇治の実力主義に染まりきった久美子や奏においても同じでした。
真由はあれほど同じ主張を繰り返していたのに、この頭の良い2人が、半年以上も真由を理解できず恐怖や敵意を抱いていました。
その奏が、「幕間・クラーヴェ」では真由に頭を下げ、完敗を、真由の価値観が本物だということ認めます。
また、『決意の最終楽章』で久美子は、転校の経験とか、強力に目指すべき目標がないとか、実力で他者を追い落としてしまって失敗したとか、そういったことから真由が自分に似ていると評しました。
しかし、これもミスリード。
「幕間・クラーヴェ」で、奏は真由を「頑固」と評します。
この自らの価値観に対する頑固さこそ、久美子と真由が本当に根っこのところで似ている部分だったはずです。
原作は、価値観の対立をずっと描いてきました。
それは時には乗り越えられましたが(久美子とあすか、久美子と奏)、では、頑固者が2人揃ったらどうなるか。
『決意の最終楽章』で繰り返された「辞退しようか」のやりとりは、両者が頑固だということの表れでしかなかった。
頑固者が揃ったからこそ、平行線のまま、カタルシスに至らない。
カタルシスに至らないことを、当のキャラクターが望んでしまう。
真由は、自分にスポットライトが当たって、自分が救済されることなんて望んではいなかった。
だから、『決意の最終楽章』は言わばミステリーの出題で、「幕間・クラーヴェ」はその解決編です。
私はこのミステリーを解くことができませんでしたが、アニメ3期という補助線を得た上で、この5年越しの解決編に大いに唸らされました。
今こそ奏が真由にしたように、武田先生に頭を下げたい気持ちで一杯です。
最後に、「未来への約束」で、久美子と真由が、見つめ合って、息を合わせることができたことが本当に嬉しいです。
橋本先生が言い続けてきた「音を楽しむ」ことの一側面が、コンクールを離れたところで実現されましたね。
原作は、本作においてカタルシスに至ったというわけです。 -
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ネタバレ読み進めてくうちに、とうとう終わってしまうんだなと思ってしまいました。それと同時に、11話の未来への約束を読んでる間、頬が緩みっぱなしでしたが、ずっと続いてほしい。幸せが終わってほしくないと思いました。奏と真由、真由と久美子の関係がいい関係になって凄く安心しました。卒業後、久美子と真由は会わないのかなと思ってましたが、良好な関係が続きそうでよかったです。
麗奈と久美子の「愛してる」ゲームも最高でした。
特に印象深かったのが、~閉幕・パストラーレ~の久美子が奏に「北宇治を頼んだよ」といった後に、二人の目線の高さは、今や同じだったという言葉です。こうやって次の代へと受け継がれていくんだなと、感慨深かったです。
自分にとって、”特別”な作品でもある本作が、アニメでも、原作でも終わりを迎えることは寂しさもありますが、その分、ありがとうございました。の一言に尽きます。
感無量です。
そして、北宇治の音楽は続いていくのです。 -
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ネタバレ終わってしまった、。久美子の物語がとうとう終わってしまった。ずっと追いかけてきたから、とても寂しい。でも、北宇治高校吹奏楽部の音楽はこれからも続いていくし、久美子たちの物語もえがかれないところで続いていく。そう思うと、なんだか自分も頑張ろうと思えた。
短編集ということもあって、とてもとても読みやすい。3年生編が重くて、読むのに大量のエネルギーがいったけど、今回のはそういうのはなかった。
むしろ、小話が多くて、これまで見えてなかった北宇治高校吹奏楽部の部分を知ることができた。
かなで視点の物語(幕間)がとてもいい。これまで頑張ってきた久美子先輩が報われるように、自分の思いも叶うように、黒江真由と対峙してて、かなでの本音がありありとわかった。
個人的には、音楽つよつよ3人集の昼ご飯でのやりとりよかった。麗奈が照れてる写真を久美子に見られたくないっていうのは、ほんと特別な関係だからこそだもんなって思ったけど、みどりちゃんに押されて背徳感溢れることしてんな〜見抜かれるよって思った。
みっちゃんが前に立っているときと、りりりんが前に立っているときの部の雰囲気、その違和感に気づける久美子は教師向き。集団の雰囲気の機微に気づいて、先手先手で動けるのは才能の1つ。教師になってからも、久美子のやり方で頑張ってほしい。
3年生編では、高校卒業したら、久美子と真由は絶対に会うことはないと思ってたんだけど、今回の『未来への約束』で一気に変わった。これからもきっと会う機会はあるんだろうな。そのときはぜひ3年生編での真由のムーブを笑い話として語ってほしいな笑
これからも北宇治高校吹奏楽部の音楽が続いていきますように。 -
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カヌー競技に挑む高校生たちの爽やかな青春ストーリーです。
物語は、春から高校一年生になる舞奈が、川で颯爽とカヌーを操る恵梨香に出会ったところから動き出す。ボートとカヌーの違いもわからなかった舞奈だけれど、偶然にも同じ高校に通うという恵梨香と友達になったことがきっかけで、高校ではカヌー部に入ろうと決意する。ながとろ高校のカヌー部は、昨年できたばかりで部員は二人。舞奈と恵梨香を合わせて四人。カヌーを通じて衝突したり、お互いを理解したりしながら成長していく彼女たちの、煌めく水しぶきのような眩しい物語。
カヌー競技というと、ここ数年でオリンピックなどでも放送されるようになった『スラローム』しか知らなかったのですが、この物語でその他にもたくさんの競技があるのだと知りました。スラロームはいわゆる障害物レースで、その他にも短距離、長距離、二人で乗るペア、四人で乗るフォースなどたくさんの競技が行われているようです。主人公の舞奈と同じく、ボートとカヌーとカヤックの違いなどまるで知らなかった私は、時々通る川沿いの道で高校生の子たちがボートに乗っているのを「おお、やってるなあ」くらいにしか思っていなかったのですが、あれがボートだったのかカヌーだったのか、次からはもう少しちゃんと見てみようと思ったりしました。
題材が知らない世界だったこともありますが、とてもわくわくしながら読める一冊でした。
高校生の、若さと情熱に燃える子どもたちというのは、こんなにもキラキラした世界を持っているものなのか、と改めて思うほど、描写が繊細で美しく、生き生きとしていました。空気の色、身体に伝わる音、風に混じる匂い。目の前に迫るような勢いがあるかと思えば、不意にふっと視界に飛び込んできたようなさりげなさで差し出される表現が新鮮で、感性の細やかさに驚きました。とても素敵な一冊でした。
シリーズものということで、今後の彼女たちの行く先を楽しみに続きを読むことができそうです。またゆっくり読み進めていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
終わって欲しくないけど、終わってしまったなぁ。熱い高校生活を駆け抜けたなぁ。
やはり予想通り、関西大会のソロは真由に奪われたか。全国行って、逆転パターンかな。
緑の無邪気さに救われる。
最後はなぜ自由曲を一年の詩のしたのかよく理解できた。演奏しながら走馬灯のように、思い出が駆け巡る。
シリーズの続きがあれば読みたいなぁ。
あらすじ
府大会が終わり、恒例のお盆休みに、大学の紹介イベントに行き、行き先を決めていない久美子は焦る。そして、2泊3日の合宿開始。今年は大会毎にオーディションのため、1日目にオーディションが開催された。奏がAチームから落ち、久美子がソロの座を真由に奪われた。
滝の判断を巡って、本人たちの思いと違う所で久美子派と真由派に部は割れる。滝の判断にも疑問を呈する声が上がる。そんな中、迎えた関西大会で、北宇治高校は見事に全国大会出場を果たす。
全国大会へ向けて練習をするが、部の雰囲気は殺伐としていた。麗奈と久美子の関係もぎこちないままだった。幹部の関係は崩壊しかけたが久美子が正直な思いを部員全員に伝えることで部の雰囲気は改善する。
そして迎えた全国大会は見事に金賞!秀一とよりも戻してハッピーエンド。エピローグはちょっとびっくり。久美子がすでに北宇治の吹奏楽部の副顧問になっていた。