武田綾乃のレビュー一覧

  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編

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    ネタバレ

    前編で梓に対して思っていたことを早いうちから志保が代弁してくれて、胸がすっとした。
    梓の自尊心を満たすため、あみかにはずっと初心者でいてほしい…
    そういう気持ちは私の学生時代に嫌というほど見聞きしたからとてもよく分かる。
    じゃあ、どうやって人と関わればいいのか。
    「人間関係は損得ではなく好き嫌いで考えていいのでは」
    という未来先輩の言葉にすごく気付かされた。
    互いにメリットがある付き合い方を望み、結果、傷つくことも多いけれど、
    もっと単純に考えてもよかったのだと気持ちが軽くなった。
    もっと速くこの言葉に出会っていたら、私の学生時代も少しは変わったのかと思った。

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    2024年10月11日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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    ネタバレ

    アニメでは駆け足だった人物描写が小説ではじっくり書かれていたので、ようやく登場人物達が何を考えて動いていたのか知ることができた。
    前半の緑による1年生の動物例えは本当に分かりやすい。
    そのイメージが、他者と関わる中でどんどん崩れて行くのがみていて面白かった。
    求くんはアニメでは苗字のことですぐにキレる子という印象だったが、
    小説で緑との絡みを見ると複雑な思いを当初から抱えていたのだとより分かった。
    奏もアニメで感じた小悪魔な後輩というイメージはそのままに、弱さを併せ持つ等身大の高校生の姿も見えてより一層好きになった。
    後編も楽しみにしている。

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    2024年10月08日
  • 愛されなくても別に

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    人から愛されなくても、別に孤独を癒すことが出来るのでは!?
    宮田と江永の偶発的な出会いから、何気ない会話、日常がとてもリアルで想像しやすく読みやすかった。後味も良かった!

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    2024年09月23日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

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    アニメでちょこっと出た話などを深堀りしてるストーリーなので、新たな発見などあって読んでいて楽しかった!

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    2024年09月20日
  • 彼女。

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     『貴女』の方が好みだったが、こちらも面白かった。無敵の恋澤姉妹に果敢に挑む話も印象的だったし、九マイルは遠すぎる的な917円は高すぎるの謎解きもワクワクした。最も好きだったのは、『百合である値打ちもない』だ。容姿の整った相手に釣り合うよう整形する心境、揺れる気持ちが何とも言えなかった。
     このシリーズを機にアンソロジー、更に挑戦してみようと思う。

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    2024年09月17日
  • その日、朱音は空を飛んだ

    匿名

    購入済み

    凄まじいストーリーだった。
    それぞれの視点から物語りは語られてゆくけれど、朱音に同情を覚えるほど、皆んなが冷淡で朱音の存在が可哀想な子と思えたが、後半から朱音のドロドロとした悪意が見えて怖かった。

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    2024年09月09日
  • なんやかんや日記 ~京都と猫と本のこと~

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    こういうエッセイが大好き。
    世代が近いこともあって、学生時代のエピソードは共感出来るもの・懐かしくなるものが多くて友だちとお話しているような気持ちになった。
    またエッセイ集が出たらぜひ読みたい

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    2024年08月31日
  • どうぞ愛をお叫びください(新潮文庫nex)

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    読みやすさ★★★★★
    誰かにあげたくなる★★★★☆
    ためになる★★★★☆

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    武田先生の書く学生たちの物語、やっぱ最高〜!!と改めて思う1冊でした!
    ゲーム実況者の動画をよく見る人にはぜひぜひ読んで欲しいです。
    実際に愛ダサが存在してたら、チャンネル登録して毎日見てただろうな〜笑

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    2024年08月25日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    捉え所のなかった真由の内側が垣間見えて、やっと人となりが解った気がします。
    転勤族故の処世術と、一生ものの友達が欲しいってのには納得でした。奏すらもうならせる真由が凄いです。

    久美子と秀一もやっとちゃんとしたカップルになったみたいでニンマリです。姉の秀一リスペクトが的確で、流石幼馴染ですね。

    部内のトラブルわ何でも背負い込む久美子に奏が「頼って欲しい」って言うのも成長を感じました。

    これでラストだと思うと寂しいです…

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    2024年08月24日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    アニメも見終わって、満を持して読破。
    久美子たちの3年生最後のコンクールのその後が描かれたお話と、久美子以外のキャラクター視点からの過去話だったりエピソードだったり…

    黒江真由の、どこか底を見せないような、それでいて不気味すら思える性格、ハッピーエンドが好きすぎるって言葉がしっくりくるような言動に対しての疑問点、それがこの本の真由過去エピソードを読んで納得。そらああゆう言動になるんだなって。可哀想な子よ…_( _´ω`)_

    だからこそ、コンクール後で久美子だったり奏だったりとの距離感が変わっていくのが、こっちとしても嬉しい気持ちにさせてもらえた。

    あとは、高校卒業までにもこんな大変なん

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    2024年08月23日
  • 可哀想な蠅

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    ネタバレ

    今回も心理描写がすごかった。
    短編4篇。
    どの話も、身近にあるある、わたしの中にある、ないと言い切れない、という感情のオンパレードだった。
    武田綾乃さんて本当にどんな感受性なんだろうといつも思う。
    どの話も他人事とは思えない部分があったり、そこはもう少し感情表現しておこうよと思うことがあったり、色々なんだけど、とはいえそうなった時わたしはどうなるのか??
    とゆーことに関しては、他人事と思えないなと。
    最初の話はリツイートで悪口言われる話だけど、そこにやり返さないその子の全部の事情があって、なるほどと思うし、そのパプロフ康成をブロックしてくれた友達の半端ない人を観る目の鋭さに賢さを感じたし、こん

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    2024年08月18日
  • 愛されなくても別に

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    親子関係が良くない人ほど読んで欲しい。メンタルが健康な時に。
    ここまでひどい家庭ではなかったけど、それでも私が抱いたことがある感情があった。
    親に愛されてる、親を愛してる、私もそう思った。
    それはそれとして、どうしても許せないことがあって私は親に会えなくなった。
    共依存なんだろうね。私がいなくなったら親はどうなるんだろうって心配で家を出れない人を知ってる。私もそうだったし、多いと思う。
    きっと家を出てしまったら帰れなくなってしまう可能性が高いなって勝手に自分を重ねてしまう、
    大丈夫、親はなんだかんだ生きていけると思う。そうじゃないこともあるかもしれないけど、
    私は親を許さないことを私は私に許し

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    2024年08月16日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    ネタバレ

    最終楽章(3年生編)の時系列のスピンオフ。前半は様々なキャラクター視点の数ページ単位の掌編、後半が卒業旅行を主軸に置いた中編で、いいとこ取りという感じの構成でした。

    あとは3年次に強豪校から転入してきて主人公久美子とソリを争った(そして原作では久美子に決まったけど、何とアニメではこの子に決まったという(※未視聴))真由ちゃんの内面を描写する掌編や場面も多くて、一気に解像度が上がった!
    転入を繰り返してきて、同窓会に呼ばれるようになりたい、みんながいい気持ちになる結果がいい、という信念のようなもの。奏が頑固って言ってたのは納得で、実際そんなみんな幸せになりましたっていうハッピーエンド有り得なく

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    2024年08月04日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    カヌーの物語でしたが、カヌーだけの話ではなく、若者の成長物語でした。初心者だけれど前向きに頑張る舞奈を中心に、自分に見切りをつけてしまっていた希衣を救い出したコーチや、希衣の期待が重荷になってしまっていた千帆、それぞれが成長していって、インターハイで優勝したんやね。爽やかな読後感でした。

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    2024年08月03日
  • 貴女。

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    本の帯に書いてある通りです。自由で自然
    サスペンス、歴史物、アイドルもの等内容も様々で、文体も個性的です。アンソロジーでは珍しく、後で思い出せない作品がありません。
    編集者の作戦であろう、可愛いピンクの表紙に躊躇した人にも是非読んでもらいたいです。

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    2024年08月03日
  • 君と漕ぐ4―ながとろ高校カヌー部の栄光―(新潮文庫nex)

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    これまでどちらかというと脇役の感があった主人公黒部舞奈が活躍し出したのが読んでて楽しかった。心理的に勝てなかった希衣がやっと呪縛から逃れて千帆に勝ったのも良かった。それを受け入れている千帆も良かった。

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    2024年07月31日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    ネタバレ

    久美子の代から奏の代へのバトンタッチ。
    3年生の卒業を控えた、登場人物それぞれの心境の変化。

    真由や奏の視点が明確に描かれているので、アニメ3期でユーフォにハマりロスになっている人にもおすすめ。

    新幹部のセレクトは、読む前の予想通り。
    顔の広さと技術を兼ね備えた剣崎梨々花を軸として、演奏面で鈴木美玲が引っ張り、2人が至らない部分を久石奏が暗躍して抑える体制。

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    2024年07月31日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    先が読みたくて仕方ない気持ちと、終わってしまうのかと思うと読み進めたくない気持ちが交錯してしまいました。
    読み終えた読後感は最高です。
    武田先生、ありがとうございました。

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    2024年07月21日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編

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    2クール分の尺を使って丁寧に映像化された1年生編と違って、2年生編の映像化はいろんな要素がカットされているのがわかる。本来は順番が逆なんだけど、小説を読むことで二度美味しい。そしていよいよ3年生編が始まるのです。

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    2024年07月20日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    ネタバレ

    3年生編のその後のボーナストラック。本編とは違った各話の軽さが心地よい。「賞味期限が切れている」で真由の生い立ちが見れたことは大きい。あとは、幕間で奏でと真由の距離がだんだん縮まっていくところとか、「大人の肴」での松本先生の別の一面とか、新旧それぞれの幹部役員会議の場面もいいね。

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    2024年07月18日