武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ百合と知らずに購入、これで百合の定義を知りました。百合とは恋愛だけに限らず女性関係を主軸にしたお話だそう。ライバル関係やシスターフッドなども入るそうです。
見てわかる通り豪華作家さんのアンソロジー。
それぞれ個性がでて素敵です。
織守きょうやさん→今まで読んだことのない作家さんでした。純粋な友情が素敵でお互いを思ってのすれ違いにもほっこりしました。
青崎有吾さん→姉妹の話。過去に読んだ本と全く違う切り口でめちゃくちゃ面白い。初めはどういうこと?ってなりながらも伏線を回収する。海外小説のような強烈な物語と展開で迫力もあり良かった。かなり印象的!
武田綾乃さん→王道の恋愛系であり、でもバッドエンドという悲しき物語。こういうプライド高い人いるよなーと切ない気持ちになった。
円居晩さん→フレネミーといった感じ。仲良くしていた先輩が意地悪く、駒にされていたというか…シンプルだからこそ感情がわかりやすいように思えました。
斜線堂有紀さん→驚きの入りで始めグロい系かと思いきやなるほど、感情抉られるやつだ…と理解。絶望感と緩急が凄い。正直流れ的にバッドエンドになるのかなーと思ってたからハッピーエンドで意外だった!
乾くるみさん→好きな先輩が何を買ったか、というとてつもなくどうでもいいテーマでここまで広げられるの凄い。
相沢沙呼さん→面白かったー!関係性が複雑!紫乃に魅了されてしまった。そして騙されたオチかと思いきや紫乃も好きになってたんだと思ってほっこり?
1番続きが読みたくなったかも。 -
Posted by ブクログ
アニメを全て視聴後に小説も読んでみたくなって手に取りました。原作を読むのは初めてでしたが、アニメで登場人物達は知っているし、頭の中で勝手に絵が思い浮かんできました。
今作は3年生になった久美子達の北宇治のストーリーを軸に、幕間として奏や求、1年生の視点が描かれている。3年生編の話の間に各登場人物がどんな気持ちで動いていたかなど、心理描写を見ることが出来たのはアニメでは得られない楽しみであった。
特に真由と奏のやり取りは必見だし、真由の深堀の話が描かれていたため、アニメだけ見るのは勿体ないと心底思った。正直なところ一から原作を追うのは、知っている内容ではあるし途中で手が止まってしまう恐れがありこの小説を手に取った。
読み終わった今、原作はまた違った魅力もあり、アニメの描写を思い浮かべながら読み進めたいと思っている。願わくばこの小説の話もOVAなどでいいのでアニメ化もしてほしい…
2026年9月公開の最終楽章後編も楽しみにしながら、原作を追っていきたいと思えるいい体験が出来た。 -
Posted by ブクログ
小学校以来7年ぶりに東京で再開した二人が、思いつきで京都に行って、かつての修学旅行先を一緒に回る物語。京都駅や二条城、四条烏丸や平等院などいろんな場所が出てきて楽しめます。ただ二人がついている嘘は最後まで明かされず、小学校での思い出が時折挟まって、ちょっとしたミステリーのように、嘘が解き明かされます。
主人公のように、この人に褒めて欲しいからいう通りにするとか、怒らせたくないから言いつけを守るとか。そして自分で選んだものって何もなくない? 自分にとっても仕事の先輩だったり、偉い人だったり、先生だったり政治家だったり。
自分で考えて選ぶことって、自分であるためにきっと必要なのかもしれない。そしてそれには友だちが必要なのかもね。
こんなふうに、素直に自分を語れる友だちって、良いですよね。 -
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恵梨香が医大にいくとかの話になって来て、親近感を持った。私の娘も小学6年生からの全日本の常連だった。
医学部の先輩にはショパンコンクールの上位入選者もいた。娘はオリンピック無理だったけど、医学部多才な人多いよ!東京オリンピックだって1年早かったらハードルで大学医学部の後輩が選手になるはずだった。翌年の選考会は無理だったけど。
夏休み初日、ながとろ高校の練習に蘭子が乱入した。文部科学大臣杯の時に、一緒に組んで世界を目指そうと恵梨香に誘いをかける。
ギリギリまで恵梨香は迷うが、蘭子と試しに乗ってみる。とても早い。ようやく決心を固める。一方千帆は製菓の専門学校に行こうと思っているらしい。恵梨香は医大に行くらしい。
芦田は希衣にも指導を始める。岐阜の長良川でインターハイが始まる。 -
ネタバレ 購入済み
夏川莉苑、秀逸なキャラです。
一読してから、すぐに夏川莉苑の言動に注意しながら再読しました。こんなの推理小説以外では初めてです。武田綾乃先生、夏川莉苑の登場するお話を他にも書いてください。1作だけにしておくにはすごく惜しいキャラです。
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ずっと一人でいると孤独に耐えらんなくなって
バカなことしちゃう。
この感覚は10代後半から20歳くらいで誰しもが通ってもおかしくない道で、それぞれの人が何かを抱えているんだと思って生きてる。
例えば誰かにとっては、不幸や苦痛と感じることは、他の人の物差しで測れば、案外小さなことになってしまうことがある。
でも人によって経験と記憶は違って、心の成長が年齢に追いつかないことだってあると思う。
この作品では宮田が主人公として描かれているけど、不幸自慢となるなら3人誰が主人公であってもおかしくないし、ここから幸せを掴むことだって可能なんだと思う。
愛されなくても別に、という題名の後には何が続くんだろうと考えるが、きっと「生きていける」とかが入るんだろうな。
本当は宮田と江永間の友情、愛情に、木村さんも入って欲しかったけど、2人の優しさじゃ手に負えないくらい不幸に見えたんだろうな。
それは木村さんにとっては憎くて憎くて仕方がなかったわけだけど。 -
購入済み
アニメ視聴済み
前々から原作を読んでみたいと思っていたので、セールしているこのタイミングで購入
アニメと話し方など少し違うところがあったり、1期の記憶が曖昧なこともあり新鮮な気持ちで読めました -
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ついに終わってしまった。いつまでもこの吹奏楽部を追いかけていたかった。
アニメもとても良かったが、原作も素晴らしい。読んでいて何度か目元が熱くなった。
本作は全国大会に向けて進んでいくのだけど、真由と久美子のソリ争いがあったり、進路への悩み問題もあったりとハラハラさせられる展開だった。アニメとの違いは、そこかぁ!というところだったが、結末はやはり一緒だったので、違和感はない。私は原作もアニメもどちらも好きだ。
一番、好きなシーンは麗奈と久美子が大好きハグをするところだ。理由はなく、問答無用で好き。何ならこのシーンまで来るために、今までの辛い出来事があったような気さえした。
人によって大切なことは違うけど、最終的なゴールが同じならそれで良いのだという結論にたどり着いたのが凄い。どうしたって、ひとつの目標を決めたら、皆がそれに向かって懸命に突き進んでいかなきゃと思ってしまうし、それに反するような主義の人がいたら不審感を持ってしまうと思う。
久美子は最後まで悩みぬいて、最後は部長として北宇治高校吹奏楽部をまとめあげた。1年生のときの彼女と比べたら、すごい進化ではないだろうか。
このシリーズ、間違いなく最高傑作だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ百合作品といえば、ただただ男女の関係の男の方を女性に置き換えただけのものと思いがちだ。事実、私はこれを読むまでそう思っていた。
ただでさえ恋愛経験が少ないから、こういった感情の機微を理解するのは正直言って難しいところだけど、男女の関係以上に繊細なことだろうし、それぞれの心情の変化なんかもまったく違ったものになるだろう。それをそれぞれここまでうまく表現したものは他に類の見ないのではと思う。
私もまだまだ百合ビギナーであることを自覚したので、百合の教科を必修科目にしたうえで、教科書に全作品掲載して教師に解説したもらいたい。
特に好きな作品は5作品目、斜線堂有紀先生作の「百合である値打ちもない値打ちもない」
現代のeスポーツやライブ配信の文化が背景になっているので、世界観が理解できると自分が現代人として認められた錯覚が得られて、自己肯定感を満たすのにもちょうどいいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれの親にそれぞれの問題があって、みんな苦しいと思った。江永は不幸自慢をせずにふざけたように話すから、本当は一番辛い立場でありそうなのに、辛さの大きさや深さが見えづらくて怖かった。
深く眠ると後で辛くなるから浅い眠りしか取れないとか、いつでも死ねると思うことでなんとか生きながらえているとか、人の身体や心は不幸に順応できてしまうのだなと思った。
家族だから愛してもらえる、愛さなくてはいけないというのは私も嫌いな考えだから、それを宮田と江永が貫いてくれたのは嬉しかった。愛してるなんて心のこもっていない形式的な言葉はくれるけど金も生きるエネルギーも搾取してくるような母よりも、何の危害も加えず無駄に思えるような会話をテキトーにかわせるような同級生の方が、宮田にとっては大切だったんだなぁ。
最後のシーン、とてもとても良かった。
20歳の瞬間にコンビニでお酒を買うのに付き合ってくれるなんて、なんて特別な思い出なんだろう。きっと、成人式より濃い記憶になる。2人にはこの先も笑い合っていてほしいと思う。