武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家族を愛していると断言できる人になりたいと思う。しかし家族は自分とは他人であることは覆せない事実としてそこにあると知った。家族とは愛される、愛することが当たり前にある関係性だと信じて疑わなかった自分は恵まれた環境で生きてきたと知った。そこに愛があったとしても愛情は全てを帳消しにする魔法じゃない、ということも知った。自分が家族をどんなに想っていたとしても同じ大きさの想いや同じ方向の思いが返ってくるとは限らない。
でも宮田の行動や考え方に触れて誰かに愛されたいと思うのは人として切り捨てられない感情だと思った。(宮田の場合は母に)愛されたかったからこそ、宮田は母にいつか愛されるという幻想に、そして今まで愛してくれていたという幻想に縋ったのだし、自分が愛する母の悪い部分からは目を背け続けた。そして愛することは信じることでもある。宮田は母を愛しているからこそ母を信じた。母は自分の奨学金には手をつけないだろうと信じた。母が父について言うことは真実であると信じた。
そしてお金は人を変えてしまうことも知った。宮田の母は娘を愛していなかったわけではないと思う。でも宮田の母が娘に注いだ感情は愛と呼べるかわからない。愛していると毎朝キスをするけれど。だけど愛するというのはどこまでをいうのは私にもわからないし友情、愛情、同情、優しさ、寂しさ(時には感情のない上辺だけの言葉)など色んな感情があるなかで、これが愛です、と断言するのはどの側面を見て言えるのか。 -
Posted by ブクログ
アニメ→原作の流れで読み始めたので話の流れは分かってたけどそれでも惹き込まれて熱くなれた最高の一冊でした!
少し気になった点
・最初に気になったのは久美子以外のみんなが関西弁だったこと。アニメで標準語に慣れてたから違和感あったけど京都だし、関西弁の方が自然かもね
・アニメだと若干マイルドになってた中学時代の久美子と先輩のいざこざの部分がリアリティたっぷりに書かれてて、読んでてかなり胸が苦しくなった。あとレイナがソロ取ったあとに先輩達から事あるごとに陰口叩かれすぎててこいつらと今後やっていけんのかとはちょっと思ってしまった。中高運動部で吹部のことは何も分からないけど実際、こう言うこともあるんだろうか。
少し気になる部分はあったけど吹奏楽の知識ゼロの自分がここまで楽しめるとは思わなかった。中高時代、部活中に吹奏楽の演奏が聞こえるのは日常だったけどその裏にこんな世界があったのか!と新鮮な気持ちで読めた。部活全体で一つの目標に取り組む青春の姿も小さな人間関係で悩む姿もそのどれもが大学生になった自分にはもう手の届かないようなものであるように感じて眩しかった。
猛練習の末に掴んだ関西大会への道。この先一体どんな結末を迎えるのか、アニメも小説も非常に楽しみだ。