武田綾乃のレビュー一覧
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中学の時に吹奏楽をやっていたせいで、このシリーズを読むと中学のころを思い出す。すっかり忘れていたけれど、休み前の練習後、大掃除でワックスがけとかやってた気がする。去年の水着が入らないかもってのは男性作家では気づきにくい視点かも。友達の、彼氏との予定を気遣いつつ、予定がなければ一緒に行動したいというのは女子らしい。アニメ化すると、小説で後から登場してくる人物の描写がビジュアルとズレたりしないんだろかと心配になった。最後の方のページ数から考えてやっぱり予想通りの結末に。残りのページ数が分からなければ、いろいろな可能性が想像できただろうに。紙の本であるがゆえの宿命かな。
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ユーフォシリーズ本編(『ユーフォ』、②③、第二楽章前後編)を全部読んで。
音大を卒業してプロのオーボエ奏者になった鎧塚みぞれ先輩がアウト×デラックスに出演、
マツコ「中学、高校の吹奏楽部時代には、ずっとひとりのお友だちのために吹いてたらしたってうかがったんですけど」
みぞれ「今でもそうです」
マツコ「え、でもそれって恋愛感情とかじゃ・・・」
ここでモーツァルトの交響曲25番のあの不穏なメロディーが流れはじめ、
みぞれ「じゃなくて。オーボエは希美なんです」
矢部「アウトォォォーッ(-_-;)」
・・・てなことになったら楽しいな、と妄想しました。 -
Posted by ブクログ
この本を読んでとにかく懐かしい記憶が蘇った。
毎日の朝練、昼練、部活に居残り練習。
ひたすら技術と音の追求の日々。
わたしも中学時代に吹奏楽部に所属をし(全国へは行けなかったが)、とにかく部活でいろんな経験をした。
こういう活動は、学生時代じゃないとなかなか味わえなかったと思う。
未来が言う「卒業すると楽器を辞めてしまう理由」にも、思わず頷いしまった。
学校の部活もの作品が流行るのは、作者の力量もあるのだろうが、読み手の誰もが通る【学生時代のあの頃】の記憶がどこかにひっかかることも大きな要因の一つじゃないだろうか。
本編で緊張したのは、とにかくコンクールの発表。
練習をやって練習をやって、
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Posted by ブクログ
3巻は北宇治高校吹奏楽部の心臓であるあすかと、久美子の成長編。
今まで普通であることにこだわり、優柔不断でどこか1歩踏み出せなかった久美子が、やっと成長を見せます。
この物語は本当にキャラクターが魅力的で、優柔不断で流され易い久美子と天才的だが周りを見通す力や相手を思い遣ることのできない麗奈、美しい容姿と優しい性格、そして他人を思い遣る心をもった香織、感情的で暴走し易いが他人想いな優子、そして優しいが故に決断できない部長の晴香と、理論的で完璧な副部長あすか、それぞれが吹奏楽で音楽をすることでどう成長していくのかがこの物語の肝だと思います。
そして悩める子どもたちに対し、少し年を重ねた橋本と新山