武田綾乃のレビュー一覧
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終盤の関西大会のシーンは、わたしは吹奏楽の経験なんてないのに泣きそうになりながら読んだ。
感情のうねりがすごい。それってここまでの経緯があってこそのうねりなんやけど、それにしても、
すごいヒューマンドラマやな?
いやいや、べつにええねん。冷静になると
「そこまで?」
って思いたくなる距離感やけど、これこそ十代! これぞ高校生! なのかもしれん。
わたしが所属していたのは運動部やけど、やっぱり当時は家族よりも近いところにいたし、今、冷静に思えばあんなに四六時中よくいっしょにいれたなとか、よく自分のすべてをさらけだせていたよなとか思う。
大人になったらどうしても見栄を張りたくなる直前のころ -
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久美子の成長物語
アニメから入ったので、久美子以外の関西弁に違和感がありますが、すぐに引き込まれました。1年の時は、人の意見に流されてばかりだった主人公の久美子が、2年になり低音パートの不協和音を調整して、その実績からか3年では部長を任されます。さて、久美子部長の手腕やいかに・・・ アニメから入った人は、ぜひテレビ版の1期2期、劇場版「誓いのフィナーレ」をみてから、読む事をお勧めします。
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ネタバレメンタルがボロボロだった久美子に助言をくれたあすか先輩&香織先輩、グッジョブ!
複数人が集まれば、部活に対するスタンスはさまざま。
また滝先生も含め、完璧な人間なんて居ない。
だからこそ迷うし、方向性をまとめることで強い力になる。
それをコントロールできるのは、よくも悪くも空気。
これまでの1年生編&2年生編では、久美子は部内の問題を傍観、あるいは解決に尽力してきたけど、3年生編では自身が問題の中心になってしまうというのは皮肉的だった。
高坂が「正しさの塊」と評されていたシーンはハッとさせられた。
彼女の存在によって北宇治の演奏レベルは大きく高められたけど、引き換えに部内 -
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ネタバレ第1巻でインターハイ出場を決めた希衣と恵梨香の新ペア。第2巻で富士五湖のひとつ精進湖のカヌー競技場での関東大会。そして第3巻では長良川で行われたインターハイ全国大会へと進む。
物語は、小学6年で不登校になり、こつこつと練習しながらも圧倒的な実力をもつ一年生恵理香、その恵理香と文部科学大臣杯でペアを組んでトップ(オリンピック)を目指そうとに誘いをかけてきた他校の利根蘭子、二人のペアを本心では快く思っていない主将希衣。高卒後の進路が異なる3人の微妙な心理が描かれる。
希衣がコーチ芦田に個人レッスンの約束を取り付けに行ったときに受けた「身体の基礎作り」のレクチャーはとても参考になる(pp.149-1 -
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ネタバレ好きだ―青春もの!!さわやか。水しぶき、青空、川の流れ、なびく髪、すべてが美しい(と想像する)。女子だけ、部活だけってのがまたいいなぁ。競技のカヌーがこんなに難しいとは。長瀞のラフティングを、細長い船に変えて・・・なんて想像して読んでいったけれど、当然競技となれば恐ろしく過酷そう。カヌーに乗り込むことも、スタートラインにとどまることも難しいし、500メートル全速力がどんなに苦しいか、武田さんの表現の中でこの競技を知って、魅力的にも感じました。良く知らないからこそ、美しくかっこいい姿が思い浮かびました。
部活動に対する思いはひとそれぞれで、どれが正しいわけでもなく、誰が悪いわけでもない。しかし、 -
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映画「リズと青い鳥」と、劇場版「誓いのフィナーレ」の内容が合わさったお話。両方とも映画は視聴済み。
ユーフォに入ってきた久石奏、なかなかの曲者なんだよなー。夏樹先輩の実力が自分より下だと思って馬鹿にしているのかと思いきや……。
頑張って練習していて、しかも3年生なのに、先輩を差し置いて自分がAメンバーに選ばれたら周りからの声に出ない反感(?)を恐る。
その気持ち、分かるけど、実力主義の滝先生の元で1年間学んできた2・3年生なら、そんな事思わないでしょ。それに、久美子が言っていたように、毎日パート練習で一緒にいる低音パートのメンバーは、奏の実力を認めているし。夏希先輩と本音でぶつかった結果、3人 -
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号泣
アニメから映画誓いのフィナーレを見て続編が待ちきれず読みました。
読んでよかった。そのひとことにつきます。
迷ってる方はぜひ。アニメ作品とは違った面白さが小説にはあると思いました。