武田綾乃のレビュー一覧
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久美子たちがいよいよ最高学年の三年生となってのぞむ部活動。前編はコンクールの京都府大会が終わったところまで。
転校生・真由の描かれ方が何か不穏で意味深で、後編で何が起きてしまうのかちょっと怖い。
美知恵先生の言葉が印象に残った。
「自分が何者か。そして、何者でありたいのか。他者の声も大事だが、まずは自分の本音にきちんと向き合え。時間は誰にとっても平等で、だからこそ恐ろしい。現実から逃げようが、現実に向き合おうが、どのように生きても一年という時間は過ぎる」
「人生なんてものは、設計図どおりにはいかないものだ。未来を空想するのもいいが、机上で考えるよりも実際に足を踏み出した方が得るものが多いこともある。」 -
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落ち込んでる時にも読めて、
たくさん共感できる本でした。
▽心に残った言葉
やはり好きになりすぎると
独りよがりな
理想の押し付けになってしまうのかもな、
と私はバタービールを飲みながら自省した。
口の中が甘かった。
「受験って大学や偏差値で考えがちやけど、
これから四年間、
自分がどういう環境にいたいかを
選ぶってことやねんで。
偏差値で学部を決めるのもええけど、
どんな人と一緒にいたいか、
どんな人にどんなことを学びたいかを考えたら、
選択を失敗することは少なくなるんちゃうかな」
どんな人と一緒に過ごしたいかと考えると、
やっぱり本や映画、漫画やゲームといった
カルチャーが好きな人たちがいい。
そうじゃなくても、
他人の好きなものを馬鹿にしない人たちがいい。
大人の友達関係って誰かが繋ぎ止めようとして
初めて成立するものなんだ。
皆が誰かから声を掛けられるのを待っていては、
縁というのは続かない。
自分から誰かを誘ったり、
社会人サークルやイベントのような
新しい何かがある場所に出向いたりして
縁の種を蒔いておかないと、
これまで構築した縁が
ただただ消えていくばかりになってしまう。
ちょっと気を抜くだけで、大人はすぐ孤独になる。
だからといって、
友達がいればいるほど幸せかというと
そういうわけでもない。
大勢の人間と一緒にいると
それはそれで新手の悩みも出てくるし、、、
楽しさと煩わしさは紙一重なので、
管理が非常に難しい。
幸せなことがあるのは素敵なことだ。
悲しいことがあるよりも、ずっと。
作品を作り続けなければ、作家は作家でいられない。
それが時折、無性に苦しい。
繊細だった十代の私と比べると、
もやしが大根になるくらいの精神的変化があった。 -
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ネタバレ久美子たちが2年生のストーリー、後編。
優子と夏紀は本当にいい部長・副部長コンビだったな。
奏者からマネージャーに転校した友恵も、重要な役回りで献身的にやっていて感動した。
今回はコンクール、どこまで進むんだろう・どういう結果にするんだろう、と思いながら読んでいたけど、全国大会に進めない関西大会ダメ金かぁ。。
練習の描写では少しずつの妥協が重なって…となっていて今年はダメなのかなと思ったけど、本番の描写では素晴らしいものになった様だったので期待していたけど。そういうこともあるよね。全国に進めるのが関西で三校と、無理矢理数が決められてしまっている中での音楽のコンクール。演奏は素晴らしいのに、実績が伴わない学校なんて、実際に沢山あるんだろうと思う。審査員の僅かな裁量で学生たちの心も生活も振り回されてなんだか切ない。
最後は優子と夏紀が久美子を新部長に指名して終わる。
まさかそれによって秀一に別れを切り出すとは思わなかったけど…真面目というか頑なだなぁ。
そして新副部長はまさかの秀一!!このコンビで新生北宇治がどうなるのか楽しみ。 -
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ネタバレこれまでのシリーズは久美子たちが1年生の話で、こちらの「波乱の第二楽章」は2年生の時の話。
後輩が入ってきた時の、これまで1年生の登場人物であった久美子や緑、葉月、麗奈たちの対応から、彼女たちの本質や一年間での成長が見られて良い。
久美子は後輩からも先輩からも頼られ相談され、抜けているように見えるのにズバッと核心をついたりアドバイス出来るようになっていて、本当に成長したなと思った。
緑が良き先輩となってコントラバスや低音の重要性について語っているところが好き。
ユーフォ、色々あったけど3人ともAに選ばれて良かった!
奏は読んでいて本当に未熟でハラハラするので、久美子や夏紀や他の先輩に囲まれ揉まれてもっと大人になるのを期待してる。 -
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立華高校編。
前編は吹奏楽コンクール京都府大会まで。
マーチングバンドが本命の高校とはいえ、夏休みに入ってからコンクールのメンバー決めと練習を開始していることにびっくりした。モデルとなったと思われる京都橘高校の吹奏楽部はどうなんでしょう…それで関西大会へ進めるなんて凄いけど…自分の過去を振り返ると年明けくらいからコンクールの練習始まった気がするから「えぇ〜〜!!」となってしまった。
先輩・後輩・同輩同士の楽器の技量による嫉妬・羨望が混ざったいざこざは吹奏楽あるあるだなと思った。
これは圧倒的女子多数の自意識の高い年齢の集団では起こり得て当然なんだと思うけど、ちょっとリアルで胸がキュッとなった。栞先輩が怖い… -
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ネタバレ「椿と悠」
女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
「馬鹿者の恋」
若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
「百合である値打ちもない」
隣に歩くのに見合う自分でありたい。好きなのに、それでももっと美しくあってほしい。相手のことが好き、ってそれだけでいいはずなのに。他者の評価が気になってしまう。悲しいね。
「微笑の対価」
タイトルが秀逸。自分の知らない彼女がいる。私に見せてくれない彼女の内面。知りたいけど、知りたくない、気持ちがぐらつく描写が好き。
「恋澤姉妹、917円、うまくなるまで」
は百合というか、なんというか。お話としてはうまくなるまでは好きだけど、百合とは?という気持ち。