武田綾乃のレビュー一覧

  • 愛されなくても別に

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    『愛されることの幸福』という呪いから抜け出そうとする少女たちの話

    誰かに必要とされることが必ずしも幸福とは言えない現状をこれでもかと描き、その上で、それでも誰かに必要とされることで満たされる心もあるよと示している。
    私たちは皆、誰の愛を受け取るかを自分で選べる。
    そういう希望が感じられるラストが良かった。

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    2026年08月24日
  • ここはこどものいない国

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    ネタバレ

    2226年の日本。三大欲求は全て淘汰されてる。
    完全食でご飯から解放されて、睡眠補助剤で1〜3時間の睡眠で十分で、10代前半でホルモンは止めてしまい射精も生理も無い。赤ちゃんは工場でつくられるし、ペット用の赤ちゃん(ずっと赤ちゃんの姿で知能で泣くこともなく寿命が10年ぐらい)もいる。

    生成される工場の赤ちゃんは当然良い知能と容姿で、親が誰かなどはなく、みんな寮で過ごして、トップクラスは大学に行きそうじゃないのは高卒で地元で働く。結婚も同性婚が7割。自然派という自分で料理したりする派閥もいる。

    主人公は自然派から生まれた女性の派遣だが、自然派ではない。エリートクラスとしてやってきた後輩は工場

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    2026年08月25日
  • 可哀想な蠅(新潮文庫)

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    人間関係のめんどくさいところ、嫌なところがギュッとまとまった4編。
    一癖ある登場人物たちに共感してしまうところが多々あって、そんな自分が嫌になる。

    対等な人間関係ってなんだろう。
    可哀想と思ったり、思われたりして知らぬ間に相手を下に見たり上に見たりしてしまってるんだろうな。

    ◾️心に残った文章

    強い人間にならなくちゃと思うんだけどやっぱり難しい。
    社会って強い人に適切な形で出来上がっているから。
    はみ出た人間は雑に扱われてしまう。

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    2026年08月24日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    放課後探偵団第二弾
    主に中学生、高校生が探偵役の物語
    一番最初の話が個人的には一番好きだった
    重い話もあり、高校生らしい話もあり面白かった
    日常の謎を解いていく形式の方が多かった
    主人公が中高生なのもあって読みやすい文章だった印象
    思春期ならではの悩みだったり焦燥が事件と絡んでいるところが学園モノ?らしくて良かった
    4つ目の話が重たくて結構しんどかった

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    2026年08月23日
  • ここはこどものいない国

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    ネタバレ

    こどもを出産し育てる人がほとんどいなくなり、ペットとして赤ちゃんを飼うのが主流になった世界の話。
    性行為して出産して育てるって今は当たり前の価値観だけど、改めて大変な作業だよなぁと痛感させられる話だった。それだけ大変なことだとわかっててもこどもを産みたいってなる本能はわからんでもないので伊藤さんに共感はできる。
    赤ちゃんをペットとして飼うって倫理的にどうなんって今は思うけど、こどもを育ててみたいという女の本能を満たすためにこの世界では大切なんだろうな。
    最後伊藤さんが意識を取り戻していますように。

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    2026年08月20日
  • ここはこどものいない国

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    200年後の人間が工場で生産されるという設定は非常に面白いし興味深かった。栄養食などは便利だなと思うが、欠落のある人間ははじめから排除され、親や家族がおらず生涯働かなければならないのは恐ろしいと思った。設定がおもしろいだけにストーリーはあまりパッとしなくて、もっと未知の世界の展開があれば良かった。

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    2026年08月12日
  • ここはこどものいない国

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    SL2026.7.29-2026.7.31
    200年後の日本、人間の三大欲求(性欲、食欲、睡眠欲)を克服した世界では人は工場出産で生まれ、親の概念はない。そんな世界で自然出産で生まれてきた美奈子と自然出産を望む伊藤。
    子どもを産むことの意味を考えさせられる。
    美奈子が育った自然派の集落は、要するに今の私たちと同じような生活をしているのだけど、この世界の構図から見るとまるでカルト集団のよう。美奈子の母親の言うことが自分の信仰をやみくもに子に押し付けているように見えてしまう。
    「綺麗ごとの平等は、現実の前では無力」という美奈子の言葉が強く印象に残った。

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    2026年07月31日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話

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    私はアニメから小説に移った人ですが、裏話や何気ない日常が描かれていてすごく面白かったです。特に女子先輩4人のドライブのお話がすごく好きでした。
    北宇治吹奏楽部の久美子や麗奈とは思えない可愛らしい描写もすごく好きで見返したくなります。

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    2026年07月30日
  • ここはこどものいない国

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    未来にこんなこと起きるんだろうか?普通って、一番わからない。何が普通かなんて、いつでも変わっていくから。その時に一番大多数の意見が支持されていく。その中で、自分の考えを押し通すのは難しい。合っているのか、正しいのかもわからないのに。本能は、正しいのかな?正しいのか正しくないのかという判断がちがうのか?

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    2026年07月21日
  • ここはこどものいない国

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    デストピアによくある設定で「工場で生まれてくるこども」があるが、そこに加えて愛玩動物的な「人間の赤子」という存在がミソ。なるほど、この設定は新しい。

    こどものいない国。現代のようだし、「こどもがいない国」ではなく「こどもしかいない国」ではないのだろうか。誰も育児をしないし、こどもに関わらない世界の「大人」ってなんなのかな。工場を出たら大人なのかしら。

    主人公は反出生主義のようで、登場自分たちの中で一番命の誕生と成長の過程を大切にしている。本人はけっして認めないだろうけど、きっといい親になるだろう。

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    2026年07月18日
  • ここはこどものいない国

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    人間が工場で生産される2226年の日本で、自然妊娠で生まれ家族を捨てた美奈子と、工場生まれで子供を産みたい伊藤を描いた作品。

    「人間が工場で生産された未来」という設定に惹かれて手に取った1冊。

    人間の3大欲求がコントロールされても、人間の庇護欲は残されているというのが面白い。

    成長しない、泣かない、排泄の世話も日に2回でOK、ミルクも自分で飲む、品種改良されたペットベイビー。

    庇護欲を満たす存在であるPBが、赤ん坊の手間がかかる部分を排除し、愛らしい存在を極めているところに、人間が欲を満たすために生きている動物だということを表している気がする。

    妊娠・出産が罰ゲームのようになってきて

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    2026年07月15日
  • ここはこどものいない国

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    ここは約200年後の日本。それは子供のいない国。
    本作で描かれている世界では人間が三台欲求を克服し、全てが効率化され、無駄を省いた生活を送っている。そんな世界で流通しているのが赤ちゃんの見た目をしたペット。通称PB(ペットベイビー)
    しかし、本能に従い自然出産を望む人々も描かれている。便利になれば幸せなのか?無駄を省けば身軽になるのか?そうではないですよね。
    不便だから工夫し、助け合って生きていく。無駄な動作=不必要とは限らない!
    進化を望めば、人の温かみや幸福度を失う。本末転倒な気がしますが、求めた先に冷徹な未来が待っているとしたら僕は今のままの生活が続けばいいと思う!

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    2026年07月13日
  • ここはこどものいない国

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    愛は温度という言葉を大切にしたい。
    人の命は儚くて脆く美しい
    自分の好きな人たちを大切にしたいと思えた。

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    2026年07月06日
  • ここはこどものいない国

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    人間が工場で生産される2226年の日本。安定と引き換えに三大欲求を失った社会で、自然出生を望む人々を描く。

    人が集まって社会が形成されたはずが、社会を維持するために人をモノ化している未来像。かわいいだけのペットと化した「赤ちゃん」が恐怖。
    徹底して不安定さを排除した近未来では、妊娠や育児、手料理等は「異常」とみなされる、という視点に価値観を揺すぶられる。言われてみれば…?が続く読書体験でした。

    実際は、人間生産が続けば「正解」が淘汰されて似たような人ばかりになり、社会/生物として弱くなって破綻しそう。人口に合わせて社会の在り方の方を最適化していく今が正しい。
    理不尽に翻弄されながらも「人間

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    2026年07月04日
  • ここはこどものいない国

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    思考実験としては面白い。現実味は薄い。生物として絶滅するほうがありえるように思う。生きてる意味あるのかなぁ

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    2026年06月30日
  • 愛されなくても別に

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。
    宮田の親も、江永の親も、子どものお金を使い込んだり、家事をさせたり、働かせたりと毒親すぎて、自分は恵まれていたんだなと思った。
    江永と同棲を始めるところは少しワクワクした。
    江永のが、もう自分は子供を産めないと思うと言っているところは悲しかった。もはや虐待だよな…と思った。

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    2026年06月18日
  • 可哀想な蠅(新潮文庫)

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    可哀想!良い人?悪い人?
    同情?「頼ってないし」
    上へ目線?理解不足?
    読み方によってはどちらの目線で感じるかでも
    大きく異なる!でも「怖!」

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    2026年05月15日
  • 世界が青くなったら

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    ネタバレ

    最後は時間軸が違う亮(ミツル)と佳奈が残ったというか出会った訳ですよね。
    厳密には、佳奈が会いたかった亮じゃないんだよなあとちょっとモヤモヤ。

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    2026年05月12日
  • 嘘つきなふたり

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    自分も空っぽな人間だから、すごく刺さる言葉があった。
    正解のない問題に丸つけできるのは、最初から最後まで自分しかいない、自分で選んだことにも選ばなかったことにも責任やら結果やらは付いてくるので、自分で考えて後悔ない選択をしていかなくちゃな〜と思った。

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    2026年04月19日
  • 愛されなくても別に

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    そうか、そうだな!
    愛されなくても別にいいのだ!!

    「親」それも「毒」のある。
    重い内容のはずが、妙にリアルでドライで、そして言葉が深くて、スカッとした気分になれました。

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    2026年04月11日