武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
王様のブランチやダ・ヴィンチの今月の絶対はずさない!プラチナ本でも紹介され、面白そうだったので武田綾乃さんの作品を初読み。
2226年、人間は工場生産され、人口を完璧に管理できるようになった日本。愛玩赤ちゃんPB生産工場で働く美奈子は、自然出産という出生の秘密を抱えていた。そんな美奈子の職場に、新たに幹部候補の後輩社員・伊藤がやってくる。ある日、伊藤は自然出産に憧れ、妊娠していることを明かす…
無駄を廃して効率化を極めた世界。リアリティがあり、こんな未来もあり得るのではと思わせ、物語に引き込まれた。一方で、設定が面白かったものの、その後の展開が想定の範囲内で尻すぼみのように感じてしまった…
それにしても、性欲、食欲、睡眠欲、人間の三代欲求を克服して、いったい何をしたいのだろうか? そこに楽しみはあるのか? そんな未来はやっぱり嫌だな〜
胸に響いたフレーズ2つ。
「美奈子の周りにはたくさんの美しいものがあるんだよ。名前を知るって行為は、その一つ一つを意識するってことなんだ」
『愛って、温度ですよ』
なんかいいな〜 -
Posted by ブクログ
SF
PBって気持ち悪い概念だと思ったけど、人生で、辛いことは経験したくない、いいことだけ、って概念だろうか?祖父母は孫をとてもかわいがる。可愛いときだけ見られるから。責任がないから。親は違う。めんどくさいときも、かんしゃくおこしたときも、ずっと一緒。
子供を持ちたいと思うのは確かに不思議なことだ。おもいどおりにならないし、ひたすら疲れる。
PB的な育児を想像してて、やっぱり違う、と思っても、休めない。
なんで子供が欲しいと思うんだろう?
自分の遺伝子を残したいという本能?でも子供は自分じゃない。
不思議だ。
犬を家族だと思ってる人も世の中にはいる。家族ってなに?
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Posted by ブクログ
──気がつけば久美子の隣で腹心の部下顔をしておりかわいい(奏イラスト添え文)
アニメ劇場版最終楽章・後編公開と同日発売のファンブック2。
書き下ろし短編4つ、過去映画の特典短編6つ、X投稿の掌編29、各巻著者コメント付き解説、アサダニッキ描き下ろしコミカライズ1つ、アサダニッキイラスト盛りだくさん、各種インタビューでお送りします。
これがあれば通常版パンフレットは買わなくて良かったかな・・・。
しかし原作シリーズのファンブックなのに、アニメありきの建付けですねえ。原作のみのファンっていうのは少数派でしょうからいいんですけど。4巻以降はアニメがあってこそですしね。
インタビューで興味深かったのは、最後のソリオーディション結果が原作とアニメで変更になったことへの著者の言及があったことです。
「久美子が真由の真剣さを引きずり出した話がアニメで、小説では、真由も真剣には吹いているんですけど、「私が吹きたい」ではなくて「久美子ちゃんに吹いてほしい」という気持ちが強くて。」
一部ネットではシナリオ変更に対して親の仇のように叩いている人もいたりして、劇場版で再逆転することを期待する声もあったり(そんなわけないだろうよ)、うんざりしていましたが、別物だよと言ってくれるのは良かったですね。ソリスト変更については監督のインタビューもみてほしいですが…。
機会があれば新作を書きたいと複数回言及してくれているのもうれしい。
ぜひ奏梨々花世代の1年を書いてください。全国大会常連へと踏み出す姿を。
続いていくお話が好きなんです。
なので、アニメオリジナルで「賽の河原に石を積んでいるようなもの」と言った滝先生に奥さんが、「石じゃないよ、人だよ」と言うシーンが良くて、そこを受けて、劇場版ラストで、代替わりしながら「響けユーフォニアム」を吹き継いでいくユーフォパート、という一幕が、本当に好きです。
アニメはもう終わりと明言されているので、原作新作が出ても、きっともうアニメ化は無いのでしょうけど、あの後編を観たらもう、これ以上は無いよなと思ってしまうくらい良かったので、諦めます…。
アサダニッキの漫画も良かったなあ。アサダニッキ先生ファンです。キャラのとぼけた感じが良い漫画家さんです。
イラストいっぱい見れてうれしかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2226年の日本。三大欲求は全て淘汰されてる。
完全食でご飯から解放されて、睡眠補助剤で1〜3時間の睡眠で十分で、10代前半でホルモンは止めてしまい射精も生理も無い。赤ちゃんは工場でつくられるし、ペット用の赤ちゃん(ずっと赤ちゃんの姿で知能で泣くこともなく寿命が10年ぐらい)もいる。
生成される工場の赤ちゃんは当然良い知能と容姿で、親が誰かなどはなく、みんな寮で過ごして、トップクラスは大学に行きそうじゃないのは高卒で地元で働く。結婚も同性婚が7割。自然派という自分で料理したりする派閥もいる。
主人公は自然派から生まれた女性の派遣だが、自然派ではない。エリートクラスとしてやってきた後輩は工場産だが自然派。その後輩正社員は子どもを産んでみたくてエリートになった。そして精子提供で子どもを身籠る。お互い好き同士で一緒に暮らす。
主人公は実は弟が居たが乳幼児突然死症候群で亡くし、そのまま父親も死んで母親は抜け殻になって絶縁状態で東京に来た。東京には幼稚舎がないので東京育ちがいない。
エリートの伊藤に出産保証人を迫られて仲違いし、実家で母親が死に、戻ってきたら妊娠高血圧症で意識不明で子供だけ先に退院するので受け取る。伊藤の生死不明状態で電話が鳴って終わる。 -
Posted by ブクログ
SL2026.7.29-2026.7.31
200年後の日本、人間の三大欲求(性欲、食欲、睡眠欲)を克服した世界では人は工場出産で生まれ、親の概念はない。そんな世界で自然出産で生まれてきた美奈子と自然出産を望む伊藤。
子どもを産むことの意味を考えさせられる。
美奈子が育った自然派の集落は、要するに今の私たちと同じような生活をしているのだけど、この世界の構図から見るとまるでカルト集団のよう。美奈子の母親の言うことが自分の信仰をやみくもに子に押し付けているように見えてしまう。
「綺麗ごとの平等は、現実の前では無力」という美奈子の言葉が強く印象に残った。