武田綾乃のレビュー一覧

  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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    ネタバレ

    アニメふたつ分の原作(劇場版とリズと青い鳥)
    小日向夢の部分がアニメでは割愛されているが
    他のエピソードもタイミングや人を変えている
    事が興味深い(´・ω・`)
    2年生の黄前久美子は一年生黄前相談所として
    悩める・揉める処に顔をはさみながら信頼を勝
    ち取る(物語の狂言回し)

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    2023年07月17日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編

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    ネタバレ

    三年間で培った吹奏楽部の全力を引き出す時は迫る
    黄前部長と麗奈、二人のハーモニーを崩す転校生の
    考え方に拍子抜けするけど、ソレ、無礼千万だから
    赦されることじゃない、小悪魔の奏や悟り人の緑が
    読者のもどかしい気持ちを代弁してくれるのが救い
    です・・・この前後編で黄前久美子の全てが過不足
    なく書かれているのでファンの方必読です(´・ω・`)

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    2023年07月09日
  • 君と漕ぐ2―ながとろ高校カヌー部と強敵たち―(新潮文庫nex)

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    響け!ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2019年からスタートした「君と漕ぐシリーズ」の第2弾。本作では、ながとろ高校カヌー部を舞台に、高校一年生の舞奈、恵梨香、高校二年生の希衣と千帆の4人の活躍と成長を描く部活小説です。本巻は、関東高等学校カヌー大会兼関東高等学校カヌー選手権大会でのお話です。大会を通じて、4人の心境にも変化が見えます。ちょっとした仕草や情景を用いた心理描写が非常にうまいです。他校の選手も登場し、面白いキャラが増えました。カヌー対決も手に汗握る展開で熱いです。蘭子の発言の真意は。

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    2023年07月06日
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)

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    響け!ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2019年からスタートした「君と漕ぐシリーズ」の第1弾。本作ではながとろ高校カヌー部を舞台に、高校一年生の舞奈、恵梨香、高校二年生の希衣と千帆の4人の活躍と成長を描く部活小説です。カヌーという競技をそもそも知らないので、作中できちんと説明があって良かったです。著者が思春期の学生を描いた時のリアリティの感じられ方はやはり凄い。実際に長瀞に行ったら、4人がそこにいて、日常を積み重ねている感じがします。

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    2023年06月28日
  • 君と漕ぐ2―ながとろ高校カヌー部と強敵たち―(新潮文庫nex)

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    めっちゃ良い、これぞスポーツの青春って感じがする

    ペアを変えての大会
    それぞれの感情が伺える
    過去にすがりついたり、諦めと理想の狭間にいたり、人間関係不器用だったり
    悩みながらただただ不器用に前に漕ぐだけ
    ライバル達に言われる『何故ペアを変えたのか』というのは、1番本人たちが悩んでるに決まってる
    他人がとやかく言うことじゃないよー!って思いながら読んでしまった笑
    何年も共にやってきて、悩まない訳がないよ
    別の子と組む選択、彼女自身を受け入れた選択
    まだココロの中では思うことがあるとは思うけれど、先輩の強さが私は凄く好ましいなって思う
    恵梨香ちゃんの人間関係不器用な様子も、少しずつ他者と関わり

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    2023年06月18日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

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     響けユーフォニアムシリーズは、本作も高校生の人間関係の描写や微妙な心情表現が巧みで、部活動のリアルな追体験が出来る。
     また、ストーリーは紆余曲折からのハッピーエンドで、モヤモヤ感なくスッキリとした気持ちで読み終えられる。
     前編後編の2部構成のため、後編に続く伏線を拾っていくのに若干退屈さを感じる場面もあるが、後編で爽快な伏線回収につながることは容易に予想がつき、本作も他シリーズに劣らずに面白い。

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    2023年06月13日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    ネタバレ

    「その爪先を彩る赤」は、多重人格を装う必要性がよくわからなかった。さらにはあまりに露骨なヒントでねらいが読めなかったなぁ。総じてキャラ設定の意味を十分に活かせていない気がする。長編だと違うんかな?

    「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」は、妙に淡々としていたがトリックはよかった。というか、淡々としていたからトリックの良さが際立ったのかもしれない。高校という世界をどのように色づけるかは、世界観だけではなく、トリックの受け取り方まで変えるんだなと改めて思った。

    「黒塗り楽譜と転校生」は、転校生って必要?って感じの扱いになっちゃった気がする。タイトルにつけて一定の役割を期待したのだとは思うけど、作品全体

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    2023年06月08日
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)

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    積んでた子達、やっと全巻揃えたので読んであげられました!

    切磋琢磨して時々険悪な雰囲気になったり、そしてお互いを受け入れて力を出し切る
    良い青春だー!って叫びたくなる
    武田先生の描く女の子たちが本当に好きだなって思う
    ちょっとした嫉妬心に似た感情といった心の機微がいつも繊細だなぁって感じられる
    その、若さというか『女の子』独特の感性の描き方に凄く魅力があるなって

    今作は4人の女の子たちが主人公
    初心者の子、経験者の子、誰かと漕ぐのが初めての子
    色んな子が集まってカヌーについて教えてくれる
    1巻ということでカヌーについて教えてくれるような1冊だった
    舞奈ちゃんが大会で漕ぐ姿も読めたら良いな!

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    2023年06月01日
  • 響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編

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     本著のモデルとなっている高校の公演に感動して吹奏楽に興味を持ち、響けユーフォニアムシリーズを読み始めたが、モデル校に対する綿密な取材をもとに本著が書かれただけあって、モデル校の華やかなマーチング舞台の裏にある努力や競争、人間関係を感じられた。
     特に高校生特有の感性や微妙な人間関係の表現がリアルで高校時代を追体験している気分になる。
     物語の展開は特に劇的ではなく、淡々と進む日常が描かれているが、高校の部活動をテーマとした武田さんの表現力の豊かさやリアルさが一際輝いている作品である。

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    2023年05月07日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    カヌーに掛ける少女達の方向性が色々交錯し、カヌーで上を目指す人、カヌーから離れ別の進路へ向かう人など思い思いの進路へと進み、それがとても青春でした。

    インターハイのシーンは胸熱で、ついにオリンピックへの夢が叶った人もいて、本当に爽快なラストでした。

    カヌーってあまり興味はなかったんですが、カヌーに掛ける少女達のキラキラした様子がとても楽しいシリーズでした。

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    2023年05月02日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    5巻で完結編となった。急に完結に持ち込んだ印象が拭えない。
    黒部舞奈、湧別恵理香、天神千帆、鶴見希衣、そして土器富歌。このカヌーキャリアが全く異なる5人が、仲間を大切にしながら自分たちの目標に向かって邁進する姿が、青春物語らしく爽やかだ。
    第三章の「トラブルはいつも突然」でのアクシデント・ヒスタミン食中毒は、2016年度のインカレ・カヌースプリントの遠征先で起きたM大学のケースと酷似しているが、このアクシデント、魚類や加工品を避けるしか方法がないようだと知る。
    この食中毒によって湧別恵理香は、「関東高等学校カヌー大会」でのWK-1(決勝)での出場を辞退することになったが、断腸の決断だったことは

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    2023年05月06日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    爽やかに終わった!!!
    初めの1〜3巻はこのペースで物語が進んだら完結するまで10巻いくのかな?と予想していたのに、急に完結。かなり寂しい。ゆっくりみんなの成長を見届けたかった!個人的には舞奈の性格はあざとい気がして、あまり得意ではない。ただ、希衣とのギャップがあるので、構成としてはよかった!スピンオフで恵梨香や千帆サイドのストーリーもぜひ読みたい!

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    2023年04月15日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

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     響けユーフォニアムシリーズは、リアリティと王道のストーリー性があり、リアルな青春の追体験をできるようで、本当に面白いと思う。
     本作は本編から離れた番外編の短編集なのでストーリー性は低いが、一話ずつにリアリティを感じ自分が高校生に戻ったように思える。
     本編のドキドキ感は感じられないが、本編に繋がる短編集で、登場人物の本編と違った側面が見られて面白かった。

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    2023年04月05日
  • 青い春を数えて

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    女子高校生視点の青春連作短編集

    収録は5作+α

    ・白線と一歩
    ・赤点と二万
    ・側転と三夏
    ・作戦と四角
    ・漠然と五体

    ・そして奇跡は起こる
    ・青い鳥なんていらない


    ・白線と一歩
    放送部で優しい先輩として後輩から慕われている知咲
    部長の有紗から、部に馴染めていない有望な1年生のフォローを頼まれる
    Nコンの出場を迷っている知咲の心境

    同級生へのコンプレックスなー
    私はその辺は他所は他所、内は内と割り切ってしまえる方なので気にしないんだけど
    それを認められない人にとっては辛いのでしょうね

    プライドの高さと実力の乖離
    「山月記」が高校の国語で選ばれている理由がわかるなぁ

    そう言えばこの

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    2023年03月30日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    響け! ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2018年に発表した「その日、朱音は空を飛んだ」の文庫版。その日、川崎朱音は飛び降り自殺をした。なぜ朱音は自殺したのかを6人の学生の視点から描いたミステリです。著者が思春期の学生を描いた時のリアリティの感じられ方はやはり凄い。狭い世界で必死に自分の居場所を守る生徒たちの心情が巧みに描かれています。学生1人ずつの物語を読み終わるたびに、各登場人物の色々な一面が見えてきて、持っていたイメージがどんどん書き換えられていきます。ラストはちょっと怖い。

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    2023年03月13日
  • 君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    え?もう最終巻?とビックリ。

    ネタバレではないのだけど、読みたくない人もいるだろうから、「ネタバレの内容を含む」にチェック。

    とてもいい素材なのに、それを生かし切れていない感じ。
    武田綾乃さんの作品はほかに読んでいないので、これが作家のテイストなのか、作品のテイストなのかはわからない。わからないけど、とっても惜しいって思っちゃう。
    足らないと思ってしまうのは、人間の描写と漕ぐ描写。
    特に舞奈と恵梨香、希衣と恵梨香の関係性(ドラマ)は、肩透かしを食らった感がある。
    高校の部活の中で、舞奈、恵梨香、希衣らがそれぞれ変わっていくというのがドラマの中軸になるのだろうが、そのあたりがほとんど語られな

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    2023年03月03日
  • 青い春を数えて

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    響け! ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2018年に発表した「青い春を数えて」の文庫版。なにかしらのコンプレックスを持った5人の女子高生を主人公にした連作短編集です。もっと劇的な展開をさせることも出来ると思いますが、日常の1ページを切り取ったかのように比較的淡々と描かれています。全体としてはけっこうビターな印象を持ちました。文庫版には2つの掌編を追加収録。

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    2023年02月16日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    前作から、10年ぶりの復活となる本書は、創元推理文庫から2020年に発売された、「書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー」の第二弾で、全て1990年代生まれの作家が書かれているのが特徴ですが、どちらかというと、その若さはあまり気にならず、バラエティに富んだ多種多様な作風を、一冊で体感できた喜びが強かったです。


    武田綾乃 「その爪先を彩る赤」
    演劇部の失くなった靴を捜索する話で、犯人や動機は分かりやすいものの、その後の探偵に絡む、謎解きの細やかな伏線が見事だと思いましたし、そこに潜んでいたのは、探偵と「僕」との間における、稀少な価値観の共有で、こうした自分を認めてくれるような喜びは、学園生活で

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    2023年02月14日
  • 石黒くんに春は来ない

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    ネタバレ

    高校の閉塞感を思い出した。自分の居場所を探して同調圧力に屈してた学生時代。今はSNSも加わり言葉(文字)で心境を判断する時代だと思うとぞっとしてしまう。
    最後のどんでん返しは複雑な気持ちになってしまった。

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    2023年01月27日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    リア充で楽しく毎日を過ごしている人にオススメしたい。毎日楽しく生活を送っているが、そうでない人もいることも忘れないで欲しい。

    朱音が学校で飛び降り自殺する。
    この学校は県内有数の進学校で勝ち組で自分本位の生徒が多いのかも知れない。
    そんな進学校で起きた、6名の生徒の独白形式で朱音の自殺の原因の死の検証をする。

    朱音がかまってちゃんでウザいと思う方も多いと思うが、
    信じられる親友を求めた朱音の贈る言葉を噛み締めて欲しい。

    咲き乱れた勿忘草で朱音と佳純が永遠に仲良く遊んで欲しい。真っ青な勿忘草を。
    そんな朱音の純粋な心も汲み取って頂きたい。
    一人でタイムカプセルを掘り起こしに行く様に涙した。

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    2023年01月13日