武田綾乃のレビュー一覧
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青春もの。とても・・・・好きです。
キラキラしているスポーツ女子高生物というとおっさんが読んで良いのかなあと不安になりますが、汚れた心の浄化にはやはり青春物だと思います。
僕は秩父から割と近い地域に暮らしているので、ドライブで行く範囲に十分入っています。長瀞辺りの雄大な景色は容易に目に浮かびます。
そこにカヌーを漕ぐ女子高生(繰り返すと若干変態っぽい)が疾走する。もうキラキラしすぎてアンデット系のアラフィフは消滅してしまわないか心配でなりません。
色々訳アリのカヌー部ではありますが、いやな事は無く(いじめ系とか苦手)まっすぐに目標に向かっていく姿を素直に応援できるので、万人におすすめ出来る作品 -
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ネタバレ〉その曲は、クラリネットのソロから始まる。静寂にひたひたと満ちていく、春の喜び。初々しいスネアドラムの足音が、命の気配を感じさせる。春。
最終楽章の後編、これにて最終回。
と思っていたら短編集が出るらしいです。ありがたやありがたや。
久美子3年生編、後編は関西大会から全国大会まで。
引き続きの懸案は転校生・真由が何考えてるか久美子に分からない問題。
あと、くみれい痴話喧嘩があります。
OGの南中カルテットと香織明日香のその後が語られたのは嬉しい。
夏紀先輩ベース似合いそう。そもそもガールズバンド似合いそう。見たい。
久美子は麗奈、秀一とはなんだかんだ心の奥底をさらけ出して話ができていな -
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ネタバレついにユーフォニアムシリーズ、完結。
するすると読めてしまう、でもそれでいて厚みのある物語が個人的に感じたこのシリーズの特徴だと思うが、今作もそれをしっかりと受け継いでいる。
ただ最後の方が思ったよりあっさりとしていた。アニメからユーフォシリーズに触れた身としては、原作ならではの久美子の機微を感じ取れるところが好きだったのだが、全国大会での演奏後の久美子の描写があっさりしすぎていて驚いた。その部分をもっと知りたかった。全国を終えての久美子はどういった気持ちだっただろうか?部長として苦難に遭いながらも確実に成長してきた彼女の、全国大会での演奏を終えた気持ちを知りたかった。
全国での結果 -
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最後の方はハラハラしながら読んだ。
展開に、ではない。物理的に少なくなっていくページ数に、ちゃんとレースが描かれるのだろうか?と。
星4つの評価は、青春小説としては及第点ということ。
ただし、この本はシリーズものとして続くことが前提で書かれているので、1冊の本としてのまとまりは、少し薄いかもしれない。
何より残念だったのが、カヌーの描写だ。
それが星1つ減点の要素。
私はカヌーに乗ったことはないけれど、ないからこそ、低い視線であるとか、近い水面であるとか、風を切る感覚や、落水したときの水中の様子をもっと描いて欲しかった。
特に序盤は、もっと、川とカヌーについて描けるハズなのだ。
そして終 -
Posted by ブクログ
幹部の3人の交換ノートが好き。懐かしいな。
人物像が丁寧に描かれているから、前編後編でまとめて欲しくない。もっとこの場面のこの子の気持ちを知りたい、と感じたり。
部長としての久美子の気持ちがよく描かれていて面白かった。
部長になったことないから、こんな気持ちなんだ、って。
なんでもないような、1つ1つの行動や表情や言葉が
なにかをあらわしているようで。
海月、と緑が表した真由と久美子、後編での関係が気になる。
みっちゃんとの階段でのシーン、すきだな。
1番心に刺さった言葉
「迷いを怠けの言い訳にはするなよ。やらない理由を探す癖がつくと、いつか身動きが取れなくなるぞ」