武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連作短編かつ青春ものが読んでみたかったので購入。よかったです。
文章がお上手。比喩表現がきれいで、女子高生たちの繊細な心情を上手に描写できていたと思います。
そんななか星5にしたのは、ストーリーがありきたりで新鮮さがなかったから。まあその普通こそが本作の良さなのかもしれないけど、短編じゃなかったら飽きてたな、とおもった。
でも冬の海に二人で行って「寒い寒い」といいながらスマホをぶん投げるシーンは笑った。ティーンエイジャーおそるべし。
あとどうでもいいけど、作品で好きな映画の話になったとき、登場人物の一人が「アタックオブザキラートマト」と言ったのは面白かった。作者、何歳なんだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きだ―青春もの!!さわやか。水しぶき、青空、川の流れ、なびく髪、すべてが美しい(と想像する)。女子だけ、部活だけってのがまたいいなぁ。競技のカヌーがこんなに難しいとは。長瀞のラフティングを、細長い船に変えて・・・なんて想像して読んでいったけれど、当然競技となれば恐ろしく過酷そう。カヌーに乗り込むことも、スタートラインにとどまることも難しいし、500メートル全速力がどんなに苦しいか、武田さんの表現の中でこの競技を知って、魅力的にも感じました。良く知らないからこそ、美しくかっこいい姿が思い浮かびました。
部活動に対する思いはひとそれぞれで、どれが正しいわけでもなく、誰が悪いわけでもない。しかし、それぞれの考えが影響し合うのもまた確かで、4者4様のの在り方に、共感したり、違うなと思ったりしながら、応援するような気持ちで読み進めました。終わりも爽やかです。細かいことは説明いらない!っていう気持ちよさがあります。しかし、この本は序章。4人の部活動生活はまだ始まったばかり。彼女たちの戦いを見守っていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
武田綾乃さんの作品を読むのは、このシリーズが初めて。
実はこれ、「新潮文庫」じゃなくて「新潮文庫nex」だそう。確かに読んだ印象は、ライトノベル的だ。ただ先述の通り、これが武田綾乃さんの作家性なのか、レーベルによるものなのかはわからない。
何となく『君と漕ぐ』というタイトルがしっくりしてきた感がある。
だけども、だからこそ、(1巻の感想でも書いたが)カヌーに乗る描写をもっとして欲しいと思う。本文よりも、カヌーに乗るということを語っているのは、表紙のイラストのような気がしてならない。
読んでいて思い出したのだが、私はかつて野田知佑さんのカヌー紀行本をいくつか読んでいたのだった。
もしかしたら、カヌーから見える世界にどこか憧れがあって、この『君と漕ぐ』を手にしたのかも知れない。
個人的には、このカヌーの世界とながとろ高校カヌー部(特に恵梨香を中心とした人間模様等)を「新潮文庫nex」ではなく「新潮文庫」として読んでみたい。